◆━━━今岡善次郎のマネジメント・メルマガ━━━━━◆
第343回
★ドラッカーから学ぶ仕事の哲学★
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「古代日本の共生社会と資本主義の終焉終焉」
明けましておめでとうございます。
1月7日水曜日
2015年初回定期便メルマガです。
今年もメルマガよろしくお願いします。
■年末に故郷の出雲に2泊で帰省し
介護施設に預ってもらっている96歳の母と面会し、
高校時代の友人と担任の恩師を訪ね、
中学時代の友人7人が急遽集まり臨時同窓会をしてくれました。
もちろん帰省時には必ず出雲大社にお参りします。
古代から全国の神が集まる出雲大社の御本殿を横から見ると
一層神々しさが感じられます。
↓
http://k.d.combzmail.jp/t/ce7j/e0gfx2s0towj5op50yZHZ
又神楽殿の強大なしめ縄は古代出雲の力強さを誇示しているようです。
↓
http://k.d.combzmail.jp/t/ce7j/e0gfy2s0towj5op50yB3l
■元旦のfacebookに書きましたが近年
「資本主義の終焉」とか「脱資本主義」とか、
リーマンショック以降盛んに唱える識者が増えました。
「脱資本主義」は1990年代初期にドラッカーが
書いた著作もあります。
水野和夫著「資本主義の終焉と歴史の危機」を
飛行機の中で読みましたが、大変参考になりました。
過去にも金利ゼロ、利潤率ゼロで長いデフレ経済があった。
しかし、今までは
フロンティア経済圏が広がって再び経済成長するが
現在のグローバル化はその流れであるにも関わらず
フロンティアが無くなくなっている。
新しいフロンティアであるITを使った金融資本主義が
バブル経済を繰り返し介在格差を生み中間層が崩壊し、
中国など後進国経済が行き詰りつつあり
フロンティアのない資本主義は終焉するしかない。
■その後どんな社会経済になるかいろいろな
見解が出されていますが決定的な未来像は見えない。
マネジメントにおけるイノベーションのヒントを提供した
故ゴールドラット博士のTOC(制約理論)は
1つの目的のための戦略にトレードオフ(矛盾する)関係がある時
そのトレードオフの対立軸を明確にして
それを乗り越えると言う思想です。
例えば
製品販売で利益を上げるには在庫を増やして
売りげを上げなければならない。
一方で利益を上げるには
在庫を減らして資金コスト減らさなければならない。
このトレードオフを乗り越えるのは
在庫を減らしても売上を上げるトヨタのイノベーションだったのです。
TOC(制約理論)の思想的原点は
トヨタ生産方式にあるのですが
ここまで抽象化し理論化すればいろんな応用ができます。
■資本主義の目的は身心ともに豊か社会を創るために
おカネを増やすことが必要です。
一方心身ともに豊かになるには人と人の繋がりにおいて
助け合う共生主義(共に生きる)が必要ですが
おカネは欲望を膨らませ格差拡大の原因であるから
おカネを過剰に増やさないことが必要です。
資本主義と共生主義がトレードオフ(矛盾する)の関係にある。
資本主義経済は明治以降の西洋から日本にもたらされ
日本経済を成長させました。
一方で共生主義(共産主義ではなく)は人間社会と自然は
共に生きた古代から日本社会の原理です。
■我々日本人は
資本主義と共生主義がトレードオフ(矛盾する)の関係を乗り越える
有利な立場にあるのです。
米国発の金融自由化・自由競争のグローバルスタンダードでもなく
一方おカネを軽視する共生主義でもなく
おカネ(資本)が助けいの共生社会に役立つシステム創りが
イノベーションになると思います。
本メルマガ読者の皆様
資源として資本と人間が共生する(symbiosis)
共生資本主義のマネジメント体系を共に創りましょう!
全国の神が出雲に集まった古代から
士農工商の四民の所作を説いた鈴木正三の江戸時代、
そしてトヨタに代表される日本のモノづくりが世界で優位に立つ現代
日本の歴史から学べることが沢山あります。
マネジメントにおいて米国型MBA信奉のみから脱却する時期です。
トレードオフの関係にある「知の擦り合わせ」
に多くのマネジメントのヒントがあります。
そしてそれは
社会生態学(エコシステム)でマネジメントを語った
P・F・ドラッカーの思想からも導けます。
今年も引き続き「資本主義と共生主義の対立軸」から導く
マネジメントのイノベーションを
青梅街道 今岡‘塾‘で展開します。
明日8日から今年の塾開講します。
■■■青梅街道 新中野
今岡‘塾’(ドラッカー塾)第7回ご案内■■■
1月8日木曜日19:00
1月10日土曜日15:00
第7回テーマは戦略創り第2弾
「観察・理論・実験」です。
成果を上げる戦略は現実の観察(observation)なくしては
机上の空論、絵に描いた餅です。
観察は
感性、インテリジェンスが求められます。
以下の方法論に共通する原理があることを概観します。
「弁証法」(ソクラティス・アリストテレス・ヘーゲル)
「知的生産の技術」(梅棹忠夫)
「発想法:創造性開発のために」(川喜田二郎)
「知識創造SECIモデル」(野中郁次郎)
「陽明学」(中江藤樹)
「日本学」(山鹿素行)
■ゲスト講師は以下のお2人です。
●1月8日木曜日
「ビジネスにおける統合とコーチング」
(元沖電気エンタープライズ・ソリューションカンパニープレジデント
坂巻裕三様)
ゲスト講師坂巻様は沖電気の半導体事業部で
グローバルな営業展開で実績を上げた経歴の中で、
沖電気エンタープライズ・ソリューションカンパニーのプレジデントとして
ERP、SCMを企業向けに提案する組織のトップとして
ご活躍の時にご縁があり一緒に仕事させて
頂きました。
仕事だけではなく歴史や文化にも造詣が深く
退職後パリに1年滞在してシャンソンを学び
西洋の歴史や文化に触れ
「葉々斎巴里日記」という旅行記を上梓されました。
今までの人脈の中で
交際貢献とコーチングの仕事でご活躍です。
統合(インテグレーション)と言うキーワードを
ビジネスに、社会に、歴史や文化の説明にと
大変興味深いお話です。
●1月10日土曜日
「知のすり合わせ:日本のモノづくりと改善手法」
(元日産、多摩大学客員教授
改善コンサルタント柿内幸夫様)
ゲスト講師柿内幸夫様の講演主旨とプロフィールは
以下の通りです。
<講演趣旨>
日本の製造業が力を失ったのは、
アナログの時代に日本が「すり合わせ技術」で優れていたからで、
デジタル化された現在はその力が要らなくなったのだから
しょうがないと言われている。
しかし日本の本当の強みは、
これまでの物理的なすり合わせではなく、
「知のすり合わせ」だと考える。
「知のすり合わせ」とは、
社長を筆頭にみんなが現場で現物を前にして
ワイワイガヤガヤする過程で革新を起こす方法である。
今回はその具体的な方法を(KZ法、チョコ案など)お話しし、
製造業の活性化に貢献いしたい
、とのことです。
日本のモノづくりにマネジメントの本質を見出だす必要性を
訴えている今岡にとって「知のすり合わせ」は
まさに組織がイノベーションの「化学反応」を起こす触媒だと
思います。
<プロフィール>
1951年生
東京工業大学、スタンフォード大学、慶応大学
技術士(経営工学)、博士(工学)
1972年〜1990年 日産自動車
1990年〜 改善コンサルタント
多摩大学と慶応大学のビジネススクールにて客員教授
多摩大学大学院では僕と同僚という関係ですが
10年以上前僕が柿内様のセミナー参加したことがきっかけで
長いお付き合いさせて頂いています。
●スポット参加者大歓迎です。
ホームページご案内します。
http://k.d.combzmail.jp/t/ce7j/e0gfz2s0towj5op50yLiL
今岡‘塾‘コンセプト
http://k.d.combzmail.jp/t/ce7j/e0gf02s0towj5op51yQpN
開催要領場所アクセス
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開催日程
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●スポット参加者
講義のみ4000円、カフェ参加込み5000円
2周目以降の方は
講義のみ2000円、カフェ参加込み3000円
是非皆様のご参加お待ちしています。
参加日を選択の上、お申込下さい。
imaoka@bizdyn.jp
までご連絡下さい。
今岡善次郎
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多摩大学大学院客員教授
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部分である人は人との関係でしか存在しない。仕事の場で人は組織
の関係でしか、存在しない。どんな専門も他の専門との連携でしか
仕事の成果を生まない。企業は社会との関係でしか存在しない。
科学的管理が説く、外部は単なる環境ではなく、
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