◆━━━今岡善次郎のマネジメント・メルマガ━━━━━◆
第339回
★ドラッカーから学ぶ仕事の哲学★
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「海軍兵学校最終年卒業のコンサルタント」
おはようございます。
12月10日水曜日の朝を迎えました。
先週のドラッカー今岡塾8期第5階は
平日4日週末土曜6日合計11人ご参加頂きました。
■参加者の皆様それぞれ立派な経歴の方の中でしたが
特に嬉しかったのは
海軍兵学校最終年の昭和20年卒業で
戦後流通業界に身を置き、現在は流通の現役コンサルタント
であり88歳の堀吉彦様にご参加頂いたことです。
海軍兵学校名簿
http://k.d.combzmail.jp/t/ce7j/d04u9jw0cn2tlzpzmc1Ph
物流戦略
http://k.d.combzmail.jp/t/ce7j/d04uajw0cn2tlzpzmcLKc
11月29日SEMSの「5段階プロジェクトマネジメント」の
僕の講演を聴講して下さり、
再度今岡塾のご参加頂き、
「資本主義経営から共生主義経営」の
講演を興味深く聞いて頂きました。
交流会ではダイエーの中内功氏との付き合いの歴史
日本の流通物流業界の歴史など興味深いお話が聞けました。
年齢を感じさせないパワーを秘め
笑顔の良く人徳が滲み出る大先輩でした。
見習いたいモデルです!
さて今年最後の今岡塾のご案内します。
■■■青梅街道 新中野
今岡‘塾’(ドラッカー塾)第6回ご案内■■■
12月18日木曜日19:00
11月20日土曜日15:00
第6回テーマ
「正しい答えより正しい問い:戦略の創り方」です。
戦略策定の公式はありません。
正しい問題意識から始まります。
戦略論の多くは戦争・戦闘から帰納的に導かれるものも多く
正しい目的を持って自他の状況を把握し
歴史から学びオリジナルな発想を必要とします。
以下のアジェンダでお話します。
1.戦闘における戦略:
大空のサムライ坂井三郎・ボイド大佐
2.孫子の兵法
3.正しい問いによるゴール設定
4.問題解決
5.現場・現実
又ゲスト講師もそれぞれ
ユニークな経歴の中での経験を通じて
大変興味深いテーマでお話頂きます。
■12月18日木曜日のゲスト講演
「昨今のベンチャー界隈、体験論」
(講師は「ものづくり革新ナビ管理人」熊坂治様です)
ドラッカーマネジメントの原点はGMのコンサルティングです。
その意味でどんな業界でもモノづくりの
思想はマネジメントに必要なものです。
熊坂様は
モノづくりの知を結集する専門家紹介や情報発信などの
「ものづくり革新ナビ」を運営をされています。
↓
http://k.d.combzmail.jp/t/ce7j/d04ubjw0cn2tlzpzmcgLM
・講演主旨
低迷する日本経済を盛り上げるためには
新しい産業の勃興が必要です。
安倍政権が推し進める3本目の矢「新成長戦略」実現のためにも
ベンチャー推進は必須のイベントです。
昨年後半から機会があって、
ITベンチャー界に接する機会の増えた講師が
自らの経験をもとに、一般人にはあまり馴染みがなく、
若干加熱気味なこの世界を
ドラッガーの主張との整合性も織り込みながら解説します。
・講師熊坂治様プロフィール
1979年東北大学工学部卒業
パイオニア(株)入社
記録メディア、ディスプレイなど基礎研究からプロセス開発、
製造技術、事業開発など広い分野の業務に従事。
2009年に退社して設計開発コンサルティングを開始。
2010年より山梨学院大学でものづくり経営論の講義を担当
2011年から株式会社産業革新研究所の代表取締役として、
製造業革新情報を提供する「ものづくり革新ナビ」を運営。
http://k.d.combzmail.jp/t/ce7j/d04ucjw0cn2tlzpzmcQIf
■12月20日土曜日のゲスト講演のテ―マは
「ドラッカーと会計」
(プロビティコンサルティング株式会社代表
公認会計士 野田弘子様です)
普段会計に馴染みのない方にとって
会計とは何か、
マネジメントとの関係について
ドラッカーの原理に照らして解説して頂きます。
・講演主旨
会計を知らずして経営できますか?!
そもそもの会社の仕組みから会計の論理を理解する
1時間で絶対に理解していただきます!
BS(バランスシート、貸借対照表)
アプローチで理解する会計
会計を避けていた方にも、
わかっていただけるように複式簿記の原理をお話ししてみ
たいと思います。
・講師野田弘子様プロフィール
公認会計士。
約20年にわたり、
複数の外資系金融機関で経理部長を歴任し、
財務報告、管理会計等、広く財務経理業務に携わる。
2006年より、会計コンサルタントとして、
経理部の活性化と経営に役立つ会計のセミナーに取り組んでいる。
東京大学法学部卒。
大乗淑徳学園淑徳大学公開講座講師、
亜細亜大学大学院 アジア・国際経営戦略研究科
戦略会計担当 非常勤講師
●スポット参加者大歓迎です。
ホームページご案内します。
http://k.d.combzmail.jp/t/ce7j/d04udjw0cn2tlzpzmcTr0
今岡‘塾‘コンセプト
http://k.d.combzmail.jp/t/ce7j/d04uejw0cn2tlzpzmcrJ5
開催要領場所アクセス
http://k.d.combzmail.jp/t/ce7j/d04ufjw0cn2tlzpzmcpvP
開催日程
http://k.d.combzmail.jp/t/ce7j/d04ugjw0cn2tlzpzmcyye
●スポット参加者
講義のみ4000円、カフェ参加込み5000円
2周目以降の方は
講義のみ2000円、カフェ参加込み3000円
是非皆様のご参加お待ちしています。
参加日を選択の上、お申込下さい。
imaoka@bizdyn.jp
までご連絡下さい。
今岡善次郎
さて、
本日のテーマ
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1.身体を鍛える(森信三全集幻の講話)
2.グローバリズム・地域主義・部族主義
(ドラッカー「ポスト資本主義」)
3.事例研究:日本的マネジメント改善
「システム再構築入門」(金田秀治、ぱる出版)
===================
1.身体を鍛える(森信三全集幻の講話 )
■限られた人生を「生活と仕事」の所作を通して
充実して生きるために
森信三の教育は現実に即した実学であった。
「身体を鍛える」ことは同時に精神を鍛えることを
意味している。
■どんなに頭が良くても志が立派であっても
身体が弱くては実践はできない。
最近はいろんな健康法についての情報が
氾濫していますが、いいと思っても
殆どの人は三日坊主に終わっている。
ジョギング、サプリメント、気功、
ラジオ体操、冷水摩擦、フィットネス、水泳・・・
■「生活と仕事」の所作(活動、タスク)
においてなすべき目標を実現するプロジェクトマネジメント
で成果を上げるのは、その制約となる「時間」であると
ドラッカーは言いました。
心身ともに「最高の状態を維持する時間」
を確保することである。
生産システムのイノベーションを起こした
ジャストインタイムのトヨタ生産性ステムの
前提が「TPM(総合的予防保全)」である。
これは設備が常に「最高の状態を維持する時間」
を確保することである。
日本のモノづくりマネジメントが世界をリードした
原点である。
■設備より貴重な人間の「最高の状態を維持する時間」
を確保することが
「身体を鍛える」ことでこれは
教育の基本である。
教師は生徒に代わって身体を鍛えることはできない。
しかし
「身体を鍛える」ことの重要性を教え
習慣をつけることの後押しをすることはできる。
2.グローバリズム・地域主義・部族主義
■ドラッカーが「ポスト資本主義社会」を書いた1990年代初期
米ソの東西冷戦が終わってから
世界はグローバリズムと地域主義と部族主義という
3つのベクトルの力で引っ張りあっている。
従来の国民国家、アメリカ、イギリス、ドイツ、フランス
日本、中国、韓国という政治単位が揺らいでいると
ドラッカーは観ていました。
グローバリズムは国境を無くして
世界政府を作る動きと重なる。
■地域主義とは国家の連合による経済共同体への動き、
ECからEUへ、北米経済機構、東南アジア経済共同体、
そしてTPPなどの地域主義の動きでる。
国民国家からグローバリズムへの中間的な統合形態かもしれない。
しかしこの動きもTPPを見ても
うまくいっていない。
■そして部族主主義とは
大英帝国からスコットランドの独立騒動
のように国民国家が近代において統合する以前の
言語や文化歴史の共通性でまとまり独立する動きである。
理念ではなく、祖先や文化を同じにするコミュニテイである。
中国にとってのウイグル、香港、台湾の自主的独立の動きも
そうである。
日本の道州制の議論は下火になったのは
これら諸外国ほど地域間で民族的差異はない単一民族である
ことが影響しているからかもしれない。
■企業が企業理念を共有してコミュニテイとして
結束するように
部族主義は伝統文化に基づいて社会の規範を同じくて
組織を持続したいという本能に基づいているのではないか。
近代の国民国家は防衛上の動機から
言語も文化も歴史も異なるコミュニテイが行政の効率化のために
統合したものである。
価値観や理念は部族毎、地域毎に独自性を維持しながら
行政政府の機能はインフラとして必要なものである。
社会のマネジメントも
組織のマネジメントも共にコミュニテイのマネジメトと言える。
3.事例研究:日本的マネジメント改善
「システム再構築入門」(金田秀治、ぱる出版)
■最近日本では創業者の強いリーダーシップによる
経営が注目されている。
セブンイレブンの鈴木敏文、
ユニクロで有名なファーストリテイリングの柳井正
楽天の三木谷、
ソフトバンクの孫正義
など
ステ―ブ・ジョブスやビルゲーツなどのような米国的
トップダウン方式と言える。
■しかし、
マスコミで注目されない日本のモノづくりを支えている
多くの製造企業やシステム会社は中間管理職以下の
ボトムアップ方式である。
マネジメントやイノベーションはトップの仕事に限定されない。
現場の人間が、その仕事に最も精通している人間が
現場の問題解決をこなしながらより大きなシステム改善に
繋げるケースが多いと金田氏は言う。
■自分の仕事が良いかどうかは
最終的に顧客が決める。
自分の仕事の価値(製品やサービス品質、価格、納期)が
優れているかどうか供給者の先入感で創るのではなかく、
自主的主体的な需要者が決める。
一方で
現状のシステムが成熟化しているかどうか
市場において優位にあってもまだまだ改善の余地があるかどうか
最も知っているのは
現場で仕事をしている人達である。
■トップとかボトムとか
組織をピラミッド構造で捉えること自体が西洋思想の悪弊
かもしれない。
一人ひとりが自律的に「組織の役割と位置付け」に基づいて
「自分の役割と位置付け」を考えることが
日本的マネジメント改善と言える。
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今岡善次郎
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多摩大学大学院客員教授
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仕事の成果を生まない。企業は社会との関係でしか存在しない。
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