◆━━━今岡善次郎のマネジメント・メルマガ━━━━━◆
第336回
★ドラッカーから学ぶ仕事の哲学★
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「避暑の軽井沢と避寒の熱海」
11月19日水曜日秋も深まり、
読書と思索で頭脳に刺激を与えるには良い季節です。
本メルマガが少しでもお役に立てれば嬉しいです。
■先週12〜13日は仕事とは関係のない
僕にとっては二つのコミュニテイを統合した8人の仲間と
軽井沢で一泊し、紅葉の軽井沢とオヤジの会の男性二人の料理を
楽しみました。
そして又
週末の15〜16日は熱海の温泉に一部の多摩大学大学院、OB含む
5人の仲間と小旅行しました。
避暑の最景勝地軽井沢、避寒の最景勝知熱海を
1週間以内に東京から往復ドライブするのは初めてです。
避暑どころか避寒が欲しい軽井沢で風邪を引き
避寒の熱海で風邪を直しました。
軽井沢で薄着し
http://k.d.combzmail.jp/t/ce7j/d0y298w0cnxkom6p60GI0
熱海で厚着し
http://k.d.combzmail.jp/t/ce7j/d0y2a8w0cnxkom6p6039I
気温対策できてませんね(笑)
■今週は
身心を引きしめて仕事に取り掛かりたいと思います。
ドラッカーのポスト資本主義と日本的経営が
今秋の「塾‘のテーマです。
マネジメントを語ると
その本質は単に企業収益を上げることだけではない、人間社会の
欲望や喜怒哀楽など心の問題をどう解決するか
も含まれます。
今期第4回ご案内します。
■■■青梅街道 新中野
今岡‘塾’(ドラッカー塾)第4回ご案内■■■
11月20日木曜日19:00
11月22日土曜日15:00
今岡のテーマは
「ドラッカーのフレームワークで見る日本的経営の神髄」です。
日本経済の停滞が長く続き日本的経営が自虐史観の如く
批判されていますが
日本人の根底に流れているモノづくり精神の中に
日本的経営の神髄をみることができます。
マネジメントを発明したと評価されるドラッカーの言葉を
戦略、精神、実践に分けてみると
智仁勇という伝統的に重視していた特質と同じです。
智仁勇は日本人の「まこと」という一つの言葉に帰し
現代日本で失われつつある特質を
再興しなければなりません。
11月20日(木)と22日(土)それぞれ
素晴らしいゲスト講師紹介します。
■11月20日木曜平日コース
テーマ「地域活性化新事業ツールと地域振興」
(オムロン勤務、東京農工大非常勤講師 野地英昭 様)
<骨子>
現在ポスト資本主義への移行中、地域創生は日本の重要課題です。
野地様はオムロンに勤務する傍ら商店街システム構築など手掛け
東京農工大MOT修士、工学研究科博士過程で
技術やマネジメント手法を研究し、
地域でのエネルギ―の地産地消の
プロジェクトを成功させています。
野地様の手がけた多くのプロジェクト体験と
研究成果を発表して頂きます。
なお野地様は東京農工大MOTで僕の講義を聴講し、
なおかつ第1回の今岡塾(ドラッカー)の塾生です。
<講師プロフィール>
大学卒業後、オムロン株式会社の研究所において、
POS(Point of Sales)システム・クレジットカードシステムの
商品開発およびシステム構築業務に従事。
その後、アメリカで約3年間現地展開を行った。
海外最新IT技術 (SSL決済ASP)保有企業との
ジョイントベンチャー企業での
約3年の技術統括責任者(C.T.O.)を経験。
また、2002年からは、ユビキタスに注目し最先端の仕組みとなる
グーパスシステムを構築し小田急電鉄・東急電鉄およびスルッと
KANSAI株式会社にて展開。
2008年東京農工大学技術経営研究科(MOT2期生)を終了。
2008年東京農工大学大学院工学研究科応用化学専攻進学、2011年卒業
2011年工学博士取得(博工甲716号)
2013年環境共創イニシアチブ(SII)にて蓄電池補助金監査(主査)
【主な構築システム】
(1)日本初のJ-Debitセンタとなった京都商店街システム
(2)日本初のSSL使用のクレジット決済システム(ベリトランス)
(3)edyの最初の実験システムである大崎ゲートシティのシステム構築
(4)グーパスシステム等
********
■11月22日土曜日週末コース
テーマ「日本人の特性と日本的経営の強み」
(元横浜タイヤ理事技師長 石川泰弘)
<骨子>
石川様はタイヤメーカーで技術者としてのキャリアを経て
自らの体験の中で
イノベーションのために創造力養成法開発に力を入れ
技術を含めたマネジメント力について
欧米に対する日本人の力の源泉とその特徴について
優れた歴史的考察をされています。
著書「日本の戦略的思考」は
今岡も大変興味深く共感して読みました。
<講師プロフィール>
東工大大学院修士課程修了
同年横浜ゴム(株)入社 研究所勤務
これ以後タイヤの研究開発に従事し、
同社タイヤ材料設計部長 同社材料研究室長
同社理事 技師長 顧問などを経て2008年に退社
東京農工大学客員教授(2005〜2010年)
同大学技術経営大学院修了(2009年)
工学博士
著書『創造への序章』(鳥影社)
『日本の戦略的思考
“歴史から学ぶそのミクロ性とマクロ性”』(鳥影社)
●スポット参加者大歓迎です。
ホームページご案内します。
http://k.d.combzmail.jp/t/ce7j/d0y2b8w0cnxkom6p60sad
今岡‘塾‘コンセプト
http://k.d.combzmail.jp/t/ce7j/d0y2c8w0cnxkom6p60h3e
開催要領場所アクセス
http://k.d.combzmail.jp/t/ce7j/d0y2d8w0cnxkom6p60ngx
開催日程
http://k.d.combzmail.jp/t/ce7j/d0y2e8w0cnxkom6p60U0b
●スポット参加者
講義のみ4000円、カフェ参加込み5000円
2周目以降の方は
講義のみ2000円、カフェ参加込み3000円
是非皆様のご参加お待ちしています。
参加日を選択の上、お申込下さい。
imaoka@bizdyn.jp
までご連絡下さい。
今岡善次郎
さて、
本日のテーマ
===================
1.友人関係(森信三全集幻の講話)
2.租税国家と近代経済理論からの脱却
(ドラッカー「ポスト資本主義」)
3.事例研究:ジャストインタイムは支援システム
「システム再構築入門」(金田秀治、ぱる出版)
===================
1.友人関係(森信三全集幻の講話 )
■人間は一人で生きているのではない。
人は人と人との網の目(ネットワーク)のつながりの
結節点である一点として存在している。
隣り合う人に親切にすることや
しっかり自戒する「腰骨」を立てる人間として
生活や仕事をこなす人間になることで
社会の「品質」は保てる。。
■森信三に言わせると
限られた人生において付き合える人間はそんなに多いわけではない。
だから親子、兄弟、仕事の仲間などに親切にすするとともに
「友人関係」を大事にしなければ
心豊かな人生は送れない。
正直に親切に愉快に素直な人間として
受け身ではなく、積極的に友人関係を作って行かなければ
友人関係は育たない。
■65才過ぎると同窓会や旧友との集まりが増える。
中には病気になったり亡くなる友人も多くなり
生き残っている友人の数が減る。
僕にとっては
大学の教員や社会人向け「ドラッカー塾」を
続けていることでできる友人関係に感謝している。
■コミュニテイカフェ
「青梅街道 新中野 今岡‘塾‘(ドラッカー)」
は単に知識を増やすことではなく、
参加者の交流の場、友人関係づくりの場でありたいと
思っています。
2.租税国家と近代経済理論からの脱却
■消費税引き上げか延期か、
アベノミックス是か非か、
公共事業、福祉、教育・・・いろんな分野での
財政健全化のもとで是非の議論が起こって
国政が迷走しています。
租税国家、すなわち国家権力で集めた収入と支出の
国家のマネジメントの決定打がでていません。
近代経済学理論はニュートン力学のように
すっきりとした体系になっていない。
■ドラッカーによれば
近代経済理論を駆使したイギリスやアメリカは
近代経済理論を信奉しない日本やドイツより
経済のマネジメントに劣っているという。
租税国家はバラマキ政治によって
浪費が無制限になり、無能力者になった。
■1918年シュンペーターは租税国家は
いずれ政治の統治能力を失うと予言した。
一方ケインズは租税国家の政府は
支出に制限を無くしたことで効果的な統治者となり
国民生活者の偉大な解放者となったと位置付けた。
現在日米欧はケインズに沿って
国家権力で無制限な支出をしている。
ケインズよりシュンペーターが正しければ
やがて日米欧の政府はマネジメント能力を失う。
現在世界はどちらに転ぶか分水嶺にある。
■租税国家としての権力が増大してバラマキ政治で
マネジメント能力を失い、
政府への信頼がなくなり無政府状態になるのは
避けなければなりません。
近代経済理論に代わるマネジメント理論は
現代の経営原理を打ち出したドラッカー原理が
役立つのではないか。
政府の役割、社会的機能を果たす企業組織の役割、
国民の役割が、身体と器官と細胞のように
生態系として繋がった理論が欠かせない。
企業の本社機能、事業部、専門機能組織、人と人の
「個と全体の関係」のマネジメントである。
アベノミックスは政府指導ではなく、
国民生活の安全・福祉・健康に思い馳せる
マーケティングから入る企業家精神の養成こそ
近代経済理論に代わるポスト資本主義を作るのではないか。
3.事例研究:ジャストインタイムは支援システム
「システム再構築入門」(金田秀治、ぱる出版)
■企業における作業は二つのタイプに分けられる。
付加価値のつく「本体作業」と
本体作業を支援する「支援作業」であると、
金田氏は言う。
本体作業とは製品を作るために直接的に製品に働きかける
生産にともなう作業である。
支援作業とは本体作業に無駄が無いように
作業者を支援する作業である。
■多くの場合、改善活動は本体作業のみを
改善対象とするが
本体作業そのものは全体の中で占める比率は
極めて小さい。
製造業でもサービス業でも
本体作業の付加価値が大きくなるには
支援作業がうまくできているかどうかが
重要な課題である。
■製造業のイノベーションとなった
JIT(ジャストインタイム)は本体作業(生産行為)を
よりよく動かすために工夫された支援システムである。
あるいはロジスティクスシステムである。
■物流、又はロジスティクスとは
受け入れ、保管、供給の
サプライチェーンマネジメントである。
SCM(サプライチェーンマネジメント)とは
本体作業が全体として付加価値を上げる支援システムである。
SCMの原点はJIT(ジャストインタイム)の
本質の上に構築される。
●ご質問ご意見は気軽に
返信でご意見よろしくお願いします。
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今岡善次郎
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何度も寄付頂いた方、
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株式会社ビジダイン
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多摩大学大学院客員教授
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の関係でしか、存在しない。どんな専門も他の専門との連携でしか
仕事の成果を生まない。企業は社会との関係でしか存在しない。
科学的管理が説く、外部は単なる環境ではなく、
企業は社会の一部である。