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◆━━━今岡善次郎のマネジメント・メルマガ━━━━━◆
                   第330回   
     ★ドラッカーから学ぶ仕事の哲学★ 
     
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◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◆


「父の命日、死の覚悟について」
 
お早うございます。

今日10月15日は僕の父の命日です。

昭和の最後の年に、平成の年号を知ることなく
74歳で亡くなりました。

父の青春時代の戦争体験の中で
「死の覚悟」の話をいつまでも覚えています。

子供ながら何故か
「死は怖くなかったという『死の覚悟』」について
不思議に思いました。

「なぜ日本は戦争したのか」との質問への
答えは子供ながら判然としないものでしたが、
21世紀の今も、様々な歴史観によって正しい回答は
未だありません。


人も組織も国家も対立不和に対処するために
「人間とは何か」「国とは何か」という問いからマネジメントを
考える必要がありますね。


■青梅街道 新中野 今岡‘塾’(ドラッカー塾)ご案内講■

先週に続き、今週明日16日、土曜18日
第2回開催します。

塾長の今岡のテーマは
「マネジメントにおける人間の本質」です。

ドラッカーに言わせるとマネジメントとは自分以外の人を
使う方法論ではない。

マネジメントできるのは自分だけである。

自分を通して組織や社会を健全にすることである。

人の心の病、組織の病である不調和、対立を解決して
人も組織も社会の公器として成果を上げるべく
「病」に対する「薬」がマネジメントである。

モノづくり、サービスづくり、システムづくりにおいて
人間としてのあり方が自分も組織も
健全にするのです。


素晴らしいゲスト講師紹介します。


ゲスト講演、講師紹介

●平日コース10月16日木曜日
「西洋と東洋の論理統合試案」
(潜在能力活用コンサルタント株式会社M 代表八木橋英男様)
です。

<骨子:八木橋様より>
分析と統合、演繹と帰納で代表される西洋論理。
デカルトの心身二元論と相俟って科学の発展に寄与してきました。

しかし、物的基盤の整備の進展に伴い、
心の病で悩む人も増加してきています。

一方、東洋論理は、テトラレンマ論理と、空の論理で代表されるように、
一見すると理解不可能な論理となっております。
今回、この東洋論理の意味を独自の視点で読み解き、
西洋論理との違いを明確化いたします。
その上で、21世紀に必要な両論理の統合モデル試案を提示し、
皆さんとの意見交換に臨みたいと思います。

<講師プロフィール>

昭和50年、東京大学理学部物理学科卒業。

同年、興銀情報開発センター(現みずほ情報総研)に入社し、
銀行系システム開発に20年以上従事。
経営情報システム(開発担当)、
海外総合オンラインシステム(開発リーダー)、
外為オンラインシステム(プロジェクトマネージャー)等の開発を経験。

その後、技術部長を担当し、社内研修企画推進、
並びにシステム生産性向上の研究に着手。

その後、日本証券テクノロジー(みずほ証券のソフトハウス)に転職。
PMO部長、人事担当部長を歴任。 
FP見積法の導入、人材育成評価ツール「ノウハウマップ」の導入、
事業強化拡大研修の開発と実施、
その他社内研修企画推進を担当。

平成24年に株式会社Mを設立し、
代表取締役に就任し現在に至る。

現在、システム企画研修株式会社と提携して、
「潜在能力活用(MIND-PD)研修」を普及中。

<実績>

情報サービス産業協会、要求工学シンポジウム、
情報処理学会、ソフトウェア工学研究発表会、
APSEC2010(国際学会採択論文発表)
「Visualization of Knowledge Assets and Know-How Holders 
for Large-Scale System Development with “Know-How Map”」
(「ノウハウマップ」による大規模システム開発の知的資産と
ノウハウ保持者の見える化)

日本証券テクロノジー・内定者セミナー、
新人特別研修(2010年から毎年継続)
 日刊工業新聞・メトロガイド主催セミナー(2013年9月)
「「テトラレンマ論理(東洋論理)」が示す創造思考の神髄!」
コラボネット事業推進協会主催セミナー


●週末コース10月18日土曜日
「日本のモノづくり現場の発想」
(ヨシテック代表吉原且滋様)

<主旨:吉原様より>
半導体リードフレームが日本の米と言われていた時代に、
金型製作やプレス生産現場で24 年間修行を行いました。

42 才で退職した後は、
海外のプレス現場や部品加工現場にどっしりと腰を下ろし、
現地の人々と一緒に油まみれになりながら指導を行ない、
各現場の技術力アップに取組みました。

展示会場を第2の職場と位置付け、
革新的なアイデアや新しい技術を探し、
これだというアイテムは実践で使って確認し皆様に紹介しています。

展示場で見つけたオ―トバランサ―という
工作機やタイヤや車輪などの騒音とエネルギーロスを
遠心力と拮抗する支持力がバランスして半減させる
現象を紹介します。

(塾長の今岡は
この原理を説明する理論化に挑戦しようと考えています)


<講師プロフィール>

1976年住友金属鉱山JIS+2D6A入社。
24年間、半導体金型製作・プレス現場で修行。
在籍中に中央職業開発協会より半導体金型製作高度熟練技能者
に認定される。

2000年住友金属鉱山JIS+2D6Aを退職。
その後7年間タイ・マレーシアの半導体関連の企業で
プレス金型関連の技術指導を行なう。
その間、財団法人海外貿易開発協会から
JODCエキスパートとして2回、2年間に渡り
マレーシアのペナンに派遣される。

2005年(有)ヨシテック設立。
金型技術系のコンサルタントから、
独自で学んだTOCを活用した現場の問題改善など
幅広い分野でコンサルタント業務を行なう。

2010年経済産業省主催のグローバル人材養成研修コースを終了し、
韓国中小企業指導員に推薦される。

皆様のご参加心よりお待ちしています。




http://k.d.combzmail.jp/t/ce7j/d0f7duv0bnnbq2kepqj25

開催要領場所アクセス
http://k.d.combzmail.jp/t/ce7j/d0f7euv0bnnbq2kepqH9u

開催日程
http://k.d.combzmail.jp/t/ce7j/d0f7fuv0bnnbq2kepqEXb


●スポット参加者
講義のみ4000円、カフェ参加込み5000円

2周目以降の方は
講義のみ2000円、カフェ参加込み3000円




初回参加された方で
全10回コース申し込みの方は
フルコース参加料金から初回分を引いた金額を
お振り込み(又は持参)下さい。


是非皆様のご参加お待ちしています。


imaoka@bizdyn.jp
までご連絡下さい。



さて、
本日のテーマ
===================
1.しつけと言う人生の軌道修正(森信三全集幻の講話 )
2.革命と戦争による国家社会の秩序作り
(ドラッカー「ポスト資本主義」)
3.事例研究:生産システムのイノベーション
「システム再構築入門」(玉川秀治、ぱる出版)
===================

 
1.しつけと言う人生の軌道修正(森信三全集幻の講話 )


■「人生2度無し」という根本の大真理jから生まれる
心の変化は「自分のいのち」を大事に考えることである。


これを抜きにすると
切り倒された大木の幹からバラバラにされた枝葉のように
いのちのこもらない人生を送ることになる。


■森信三は32〜33歳の時から
「人生2度無し」を心の底から離れたことはない様に
心がけたと言う。


そしてそれを「人間としての軌道」に乗せる
マインドセットだと言う。

それは難しいことではなく、具体的には
「あいさつをする」「呼ばれたらしっかり返事をする」
「履物を揃える」「整理整頓する」
などの行為だという。


■トヨタ生産システムが成果を上げるには
カンバンシステムなどのメカニズムの前に
5S(整理・整頓・清潔・清掃・躾(しつけ))が
効果的だと言う。

人づくりであり、
生産システムにいのちを吹き込む「修業」
と考えられます。

しつけは5Sのなかでも「人づくり」の根本原理です。

ドラッカーは「習慣」だと言い、
ピーター・センゲは「パーソナル・マスタリー」(修業)
だと言う。

■青少年に対しては
「おはよう」「こんにちは」と挨拶する。

呼ばれたら「はい」と返事する。

立ちあがったら椅子を入れる。

履物を脱いだら必ず揃える。

これらを習慣づけることが「しつけ」だと言う。

青少年だけではなく、大人になっても、
老人になっても(僕も)気が付いた時点で
「人生軌道修正」することは大事だと追います。



2.革命と戦争による国家社会の秩序作り

■企業組織にとって
無秩序から秩序へ、対立から調和へ、
マネジメントが必要なように
国家社会は主権国家として
無秩序から秩序を取り戻すために
癌細胞や異物、外敵を無効化する免疫システムである
防衛システムが必要だった。

免疫も防衛も
マネジメントの機能として欠かせません。

現在世界は、二度の世界大戦、東西冷戦の後、
新自由主義によるグローバリズムと
地域の伝統文化・価値を持続するナショナリズムが
対立していると言う。


■過去400年にわたって形成された西洋発の
国民国家による国家社会の秩序形成は
「革命と戦争」という免疫システムが働いた結果であると
考えることができます。

しかしそれが膨張して植民地帝国主義を生み、
二度の世界大戦と20世紀の冷戦を生んだ。

ドラッカーによると、
21世紀は「ポスト主権国家の時代」に入ると言う。

■人間は文化や伝統の影響を受けない、
変わらない本質的な部分があるはずです。

国家社会の秩序を守るための免疫システムが
機能しなくなれば
新しい免疫システムが必要になります。

日本が江戸時代末期西洋列強の脅威、国難に
対したように、
ヨーロッパも16世紀中葉、スペインとポルトガルの
大航海による富がフランス始めヨーロッパ全域に
脅威を与えた。


■現在は議会民主主義による話しあいで
EU統合に進んでいるが、ヨーロッパの統合は
過去6回、武力による統合の試みがあったと
ドラッカーは観察しています。

スペイン、フランスのルイ14世、ナポレオン、
ドイツのヒトラー、ロシアのスターリン。

国家社会の秩序形成は「革命と戦争」が必要だというのが、
近代西洋の論理だそうです。

「革命と戦争」ではない、
免疫システムは可能か?

日本の国難に対処するマネジメントの手法はあるか?

ドラッカー思考を参考にして
考察して行きたいと思います。



 

3.事例研究:生産システムのイノベーション
「システム再構築入門」(金田秀治、ぱる出版)

■身体システムが細胞と細胞、
臓器と臓器を繋いで、それぞれの役割以上の
システム機能を生みだしている。

生産システムも作業と作業をうまく繋ぎ合わせて
作業の総和以上の機能を生みだす。

生産システムのイノベーションとは
金田氏によると
「最初に核となるサブシステムを作り上げ
それに影響を受ける別の作業を含むサブシステムを
繋いでシステムが新しい機能を発揮する」
プロセスであると言う。


■このようにシステムが連鎖反応を起こしつつ
より安定した機能を発揮するトータルシステムへと
成長する。

人間も体質改善をする時、一つの
セラピー(療法)によって
部分的な器官の改善から別の器官の改善に進む。

そしてやがてそれ以上改善が進まない限界がある。

生産システムも核となる工程の改善とその隣の
工程の改善で限界があると、
別の改善案を用意することで継続的な改善ができる。


■トヨタでは一部の工程(サブシステム)のイノベーションから
他のサブシステムを取りこんで
工場全体、会社全体へと連続的なイノベーションを起こした。

トヨタ以外でも多能工化、5S、
ムダ取りを通して繋がりを強化し、
リードタイム3分の1、人件費半減、品質向上など
実現した企業は多い。


■生産システムのイノベーションは作業の繋がり、
機能の繋がり、統合が進んで、全体のイノベーションが進化した。

システムの範囲が広がるにつれ、
イノベーションは成長する。

人の健康改善も成熟があるように
生産システム改善も、その効果も成熟するので
常に創意工夫しながらイノベーションが必要だと言う。
 

●ご質問ご意見は気軽に
返信でご意見よろしくお願いします。

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今岡善次郎


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