◆━━━今岡善次郎のマネジメント・メルマガ━━━━━◆
第320回
★ドラッカーから学ぶ仕事の哲学★
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「ビジネスと所作という仏業」
お早うございます。
今日8月6日
今日もメルマガお読み頂きありがとうございます。
■8月4日月曜日は多摩大学大学院ビジネススクールでの
僕が担当する「ドラッカーとSCM」最終講義と
その後の打ち上げ交流会開催しました。
ちなみにビジネススクールのビジネスとは
カネ儲けとは違う「所作」(舞台用語)
というのが語源にあります。
交流会の様子をfacebookで紹介しています。
http://k.d.combzmail.jp/t/ce7j/d073t4v0anhnymbm12DZH
メダカの学校「誰が生徒か先生か」
僕に代わって仕切る受講生がいたり
僕の話に、よりふさわしい実体験を披露する院生がいたり、
60歳代から20歳代まで
男性も女性も、サラリーマン、経営者、自衛隊幹部、看護士・・・
一人ひとりも組織も社会組織の器官であり、
自分も自分の会社も公器としての持戒をもって
自由に創造的に所作(仏業としての生活と仕事)を
こなしていくことが人生に深さを与えるのですね!
多摩大学大学院も 今岡‘塾‘も
社会の器官としての所作を学び合う場と言えます!
■青梅街道 今岡‘塾‘明日開催です。
8月7日木曜19:00平日コース
8月9日土曜15:00週末コース
ゲスト講師はそれぞれ2人のTOC(制約理論)
専門家をお招きします。
僕も含めて3人がそれぞれのTOCを語ります。
ドラッカーマネジメントのテーマは
「統合(インテグレーションマネジメント)」です。
ドラッカーもTOCもジャストインタイムも
全体(ホリステック)な統合を狙います。
分解分析の後の統合が組織に流れを生む。
ゲスト講師を紹介します。
■8月7日木曜日19:00は工藤崇様がゲスト講師です。
工藤様は現在株式会社ビーイングTOC研究所 シニアコンサルタントで
‘進化し続けるTOC‘のタイトルで講演します。
<工藤崇様プロフィール>
TOC(制約理論)の世界的なリーディング企業である
株式会社ビーイングのTOC研究所シニア・コンサルタント。
TOCの創設者ゴールドラット博士の遺志を継ぐ世界的な権威である
ヤニフ・ディヌールに師事し、様々な業界のクライアント企業を
短期間で著しい成果に導くと同時に、
中期的な企業風土の変革と定着を実現している。
早稲田大学哲学科社会学専修卒。
学生時代は、古今東西の知識体系をマップ化した
『インテグラル・スピリチュアリティ』のケン・ウィルバーや
発達心理学、教育学、脳科学、宇宙論、東洋思想、
ボディーワークや身体論など、
「人間」と「統合」に強い関心を持つ。
前職にて、
ダニエル・ゴールマンの著書『EQ こころの知能指数』で一躍有名に
なったEmotional Intelligence理論をビジネスに応用し、
理論提唱者を顧問として迎えていたベンチャー企業に参画し、
トヨタ自動車などの大手企業の企業研修を手掛ける。
成果を出す「企業風土」やそのための「業務の仕組み」に関心が向かう。
独自の感性でユニークな人脈を有し、
今岡塾長も参加している不定期の交流会(通称「工藤会」)を主宰。
■8月9日土曜日15:00は石田忠由様がゲスト講師です。
タイトルは
「TOC T思考プロセスによる経営システムの改善」です。
TOCのマネジメント哲学では経営システムは全体最適の
有機的連携である。
石田様はバリューネットワーク代表で
TOC思考プロセス、組織変革、ファシリテーター、
戦略・マネジメント教育など組織戦略の立案とその実現において
数多くの実績をお持ちです。
<石田忠由様のプロフィール>
大学卒業後造船会社にて現場の工程管理に携わる。
その後QC活動のコンサルタントを経た後に、
日本能率協会マネジメントセンターに所属し、
階層別教育の実施及びSTA(小集団活動)のコンサルティングを行う。
●同団体においてTOC推進センターの発足に伴い、
TOCの普及推進に携わり、その後TOC専門コンサルタント会社にて、
TOC思考プロセスの研修及び思考プロセスによる
組織開発・変革のコンサルティングに携わる
●TOC-ICO( TOCの世界的なコンサルタント機構)より、
TOC思考プロセスと
物流分野におけるTOCのコンサルタント(TOC Implementer)
として認定されている
●著書、雑誌記事
「在庫が減る、利益が上がる、会社が変わる」中経出版 共著
「在庫ゼロ・リードタイム短縮TOCプロジェクト」中経出版 共
「思考を変える! 見方が変わる! 会社が変わる!」中経出版 共著
雑誌「企業と人材」 2004年 6/5号 産労総合研究所
■スポット参加大歓迎です。
講義のみ4000円、カフェ参加込み5000円
2周目以降の方は
講義のみ2000円、カフェ参加込み3000円
曜日とカフェ参加ありなしを記して
返信でお申込下さい。
申し込み方法等
詳しくは以下をご覧ください。
↓
ホームページ
http://k.d.combzmail.jp/t/ce7j/d073u4v0anhnymbm12688
ダウンロードチラシ
↓
http://k.d.combzmail.jp/t/ce7j/d073v4v0anhnymbm122rP
未だお渡ししていない方で
ご参加の方以下の小冊子漏れなく進呈します。
●日本工業出版 流通ネットワーキング連載
「全体を俯瞰するサプライチェーンマネジメント」
〜TOC(制約理論)とジャストインタイムをドラッカーで繋ぐ〜
昨年の「ドラッカー塾」の資料を中心に6回分の
連載記事 青梅街道 今岡”塾”
(コミュニテイカフェ「ドラッカーマネジメント塾」
を別冊にして印刷しました。
未だお渡ししていない方で
ご参加の方以下の小冊子漏れなく進呈します。
●日本工業出版 流通ネットワーキング連載
「全体を俯瞰するサプライチェーンマネジメント」
〜TOC(制約理論)とジャストインタイムをドラッカーで繋ぐ〜
昨年の「ドラッカー塾」の資料を中心に6回分の
連載記事 青梅街道 今岡”塾”
(コミュニテイカフェ「ドラッカーマネジメント塾」
を別冊にして500部印刷しました。
第1回「経済の暗黒大陸」から半世紀
第2回「部分の効率」と「全体の流れ」
第3回在庫は時間である
第4回目を開けて運転する〜フィードバックの原理〜
第5回機械中心から仕事中心へ〜統合の原理〜
第6回生命は流れ
是非ご参加下さい。
お待ちしています。
imaoka@bizdyn.jp
今岡善次郎
さて、
本日のテーマ
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1.宗教・道徳・哲学(森信三全集)
2.アウトソーシング
(ドラッカー「ポスト資本主義」)
3.事例研究:
ハーマンミラー社「いかにではなくなぜ」
'Leadership Is an Art'
(邦訳 響き合うリーダーシップ、海と月社)
===================
1.宗教・道徳・哲学(森信三全集)
■宗教には自力教と他力教という分類がある。
宗教と道徳も又、仏教と儒教のように違いがある。
しかし、どちらも
「人はどう生きるか?」という問いへの答えを求める
という点で同じである。
仏教もキリスト教もユダヤ教もイスラム教も
分化分離して戦争の原因まで作っている。
■人はどう生きるか、
組織はどうあるべきか、
社会は、国家は、人類は・・・
これらは皆「いのち」の問題であると
森信三は言います。
しかるに自力教は他力教を非難し、
宗教と道徳はおお互いに論争し、
キリスト教と仏教は相容れない。
■森信三は道徳と宗教は本来同じだが
道徳は民衆に対する日々の現実に対処する方法論だと言う。
一方宗教は観念的指導者階級が自らの専門領域として
押し上げた。
本来一つの思想が階層で分かれて行く。
日本では鎌倉仏教の法然、親鸞、日蓮、
江戸時代の鈴木正三などが
民衆レベルに「仕事の意味や生き方」に
仏教を応用した。
■ドラッカーはマネジメントの神様と言われるが
根本思想は、
一人ひとり(民衆)の生き方、マネジメントが
ベースになっている。
決して「トップマネジメント」のツールではない。
ドラッカーをトップマネジメント向きの
セミナーにするのは
宗教者が仏教を上流階級の専門家の権威付けするのと
同じだと思う。
私塾で語るドラッカーがお似合いだと思います。
2.アウトソーシング
■組織の価値に合致しない領域の仕事は
外部委託、すなわちアウトソーシングした方が生産性は
高くなる。
これがアウトソーシング理論です。
ドラッカーは例として病院のベッドメーキングを
上げています。
病院の価値は医療と介護であり、
ベッドメーキングは組織の価値に合致しない
と言うわけです。
■病院でベッドメーキングの品質と生産性を
どんなに上げても
ベッドメーキング部門長は誰も病院長になれない。
製造業においても
設計と製造、マーケティングが組織の価値を作っていると
考える。
製造や物流はアウトソーシングするという考え方が
一般的です。
それは果して正しいか?
■価値を創造すること、すなわち
マーケティングは組織の重要な機能であることは
事実である。
しかし、その実現は現場の製造であり
ロジステックスである。
高い品質であり期待納期であり、低コストである。
組織の価値は戦略思考だけからは生み出せない。
■そしきの本来の価値とは何かと問う時
事業の成功の鍵となる仕事が外部委託され、問題が見えない
状況でアウトソーシングされると
どんなことが起こるか?
ボーイング787の出荷納期遅れで
大きな損失を出したことは有名であり
その原因はアウトソーシングのマネジメントにあると
分析されています。
重要な仕事に焦点を当てることは重要である。
ただし、安易に絞ることの危険があること
を理解する必要がある。
3.事例研究:
ハーマンミラー社「いかにではなくなぜ」
'Leadership Is an Art'
(邦訳 響き合うリーダーシップ、海と月社)
■ハーマンミラーではトップマネジメントの後継者を
選ぶとき、
「いかに」ではなく、「なぜ」を語る人を
重視すると言う。
「なぜ」とは問題定義であり、
「いかに」は問題解決である。
ドラッカーは「正しい答えより正しい問い」
と言った。
■組織の価値を認識して責任を持つことである。
何が問題であり、何が挑戦課題か
考える人である。
才能や知識があることではなく
人間性である
■信頼できる誠実さを持ち合わせているか
異質性や多様性を重視しているか
反対意見を受け入れるか
上下左右とコミニケーションを取れるか
公平であるか
他人のスキルや才能に任せることができるか
自分の専門分野を超えて
幅広い視点を持てか
■「いかに」はスキルや才能の分野であり
「なぜ」は人生をどう生きるかの分野である。
マネジメントは人間学であると
ドラッカーは言います。
●ご質問ご意見は気軽に
返信でご意見よろしくお願いします。
imaoka@bizdyn.jp
今岡善次郎
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個別にお礼メール差し控えますが
大変感謝申し上げます。
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株式会社ビジダイン
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多摩大学大学院客員教授
http://k.d.combzmail.jp/t/ce7j/d073z4v0anhnymbm12SJ1
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部分である人は人との関係でしか存在しない。仕事の場で人は組織
の関係でしか、存在しない。どんな専門も他の専門との連携でしか
仕事の成果を生まない。企業は社会との関係でしか存在しない。
科学的管理が説く、外部は単なる環境ではなく、
企業は社会の一部である。