◆━━━今岡善次郎のマネジメント・メルマガ━━━━━◆
第319回
★ドラッカーから学ぶ仕事の哲学★
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「有機的統合の経営システムモデルTOC(制約理論)」
お早うございます。
今日7月30日
今日もメルマガお読み頂きありがとうございます。
■先週の青梅街道 今岡‘塾‘
(ドラッカーマネジメント)はゲスト講師
特定非営利活動法人 日本プロジェクトマネジメント協会
理事長 光藤昭男様の講演で今岡‘塾‘がレベルアップ(?)
しました。
木曜、土曜ともにそれぞれ以下のテーマで
10人前後あわせて20人のプロフェショナルに
ご参加頂きました。
複数のプロジェクトを連携統合するプログラムの概念
P2Mは日本発だそうです。
国家戦略
「インフラシステム輸出戦略」
「戦略的イノベーション創造プログラム」のお話に続いて
僕がお話したのは
ドラッカーマネジメントのテーマ
「時間によるマネジメント」です。
サプライチェーンマネジメントは時間による
マネジメントです。
欠品と過剰在庫を無くすために
小売サポート、流通平準化、生産平準化、拠点統合
それぞれの業務改革とITシステム開発の
プロジェクトからなるプログラムを設計した
コンサル事例をお話しました。
■次回の青梅街道 今岡‘塾‘は
8月7日木曜と
9日土曜です。
ゲスト講師はそれぞれ2人のTOC(制約理論)
専門家をお招きします。
後半のドラッカーマネジメントのテーマは
「統合(インテグレーションマネジメント)」です。
ドラッカーもTOCもジャストインタイムも
全体(ホリステック)な統合を狙います。
分解分析の後の統合が組織に流れを生む。
ゲスト講師2人のTOC専門家をお呼びします。
■8月7日木曜日19:00は工藤崇様がゲスト講師です。
工藤様は現在株式会社ビーイングTOC研究所 シニアコンサルタントで
‘進化し続けるTOC‘のタイトルで講演します。
<工藤崇様プロフィール>
TOC(制約理論)の世界的なリーディング企業である
株式会社ビーイングのTOC研究所シニア・コンサルタント。
TOCの創設者ゴールドラット博士の遺志を継ぐ世界的な権威である
ヤニフ・ディヌールに師事し、様々な業界のクライアント企業を
短期間で著しい成果に導くと同時に、
中期的な企業風土の変革と定着を実現している。
早稲田大学哲学科社会学専修卒。
学生時代は、古今東西の知識体系をマップ化した
『インテグラル・スピリチュアリティ』のケン・ウィルバーや
発達心理学、教育学、脳科学、宇宙論、東洋思想、
ボディーワークや身体論など、
「人間」と「統合」に強い関心を持つ。
前職にて、
ダニエル・ゴールマンの著書『EQ こころの知能指数』で一躍有名に
なったEmotional Intelligence理論をビジネスに応用し、
理論提唱者を顧問として迎えていたベンチャー企業に参画し、
トヨタ自動車などの大手企業の企業研修を手掛ける。
成果を出す「企業風土」やそのための「業務の仕組み」に関心が向かう。
独自の感性でユニークな人脈を有し、
今岡塾長も参加している不定期の交流会(通称「工藤会」)を主宰。
■8月9日土曜日15:00は石田忠由様がゲスト講師です。
タイトルは
「TOC T思考プロセスによる経営システムの改善」です。
TOCのマネジメント哲学では経営システムは全体最適の
有機的連携である。
石田様はバリューネットワーク代表で
TOC思考プロセス、組織変革、ファシリテーター、
戦略・マネジメント教育など組織戦略の立案とその実現において
数多くの実績をお持ちです。
<石田忠由様のプロフィール>
大学卒業後造船会社にて現場の工程管理に携わる。
その後QC活動のコンサルタントを経た後に、
日本能率協会マネジメントセンターに所属し、
階層別教育の実施及びSTA(小集団活動)のコンサルティングを行う。
●同団体においてTOC推進センターの発足に伴い、
TOCの普及推進に携わり、その後TOC専門コンサルタント会社にて、
TOC思考プロセスの研修及び思考プロセスによる
組織開発・変革のコンサルティングに携わる
●TOC-ICO( TOCの世界的なコンサルタント機構)より、
TOC思考プロセスと
物流分野におけるTOCのコンサルタント(TOC Implementer)
として認定されている
●著書、雑誌記事
「在庫が減る、利益が上がる、会社が変わる」中経出版 共著
「在庫ゼロ・リードタイム短縮TOCプロジェクト」中経出版 共
「思考を変える! 見方が変わる! 会社が変わる!」中経出版 共著
雑誌「企業と人材」 2004年 6/5号 産労総合研究所
■スポット参加大歓迎です。
講義のみ4000円、カフェ参加込み5000円
2周目以降の方は
講義のみ2000円、カフェ参加込み3000円
申し込み方法等
詳しくは以下をご覧ください。
↓
ホームページ
http://k.d.combzmail.jp/t/ce7j/d05upuu09nw8bkvbmceFJ
ダウンロードチラシ
↓
http://k.d.combzmail.jp/t/ce7j/d05uquu09nw8bkvbmch0A
未だお渡ししていない方で
ご参加の方以下の小冊子漏れなく進呈します。
●日本工業出版 流通ネットワーキング連載
「全体を俯瞰するサプライチェーンマネジメント」
〜TOC(制約理論)とジャストインタイムをドラッカーで繋ぐ〜
昨年の「ドラッカー塾」の資料を中心に6回分の
連載記事 青梅街道 今岡”塾”
(コミュニテイカフェ「ドラッカーマネジメント塾」
を別冊にして印刷しました。
未だお渡ししていない方で
ご参加の方以下の小冊子漏れなく進呈します。
●日本工業出版 流通ネットワーキング連載
「全体を俯瞰するサプライチェーンマネジメント」
〜TOC(制約理論)とジャストインタイムをドラッカーで繋ぐ〜
昨年の「ドラッカー塾」の資料を中心に6回分の
連載記事 青梅街道 今岡”塾”
(コミュニテイカフェ「ドラッカーマネジメント塾」
を別冊にして500部印刷しました。
第1回「経済の暗黒大陸」から半世紀
第2回「部分の効率」と「全体の流れ」
第3回在庫は時間である
第4回目を開けて運転する〜フィードバックの原理〜
第5回機械中心から仕事中心へ〜統合の原理〜
第6回生命は流れ
是非ご参加下さい。
お待ちしています。
imaoka@bizdyn.jp
今岡善次郎
さて、
本日のテーマ
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1.救われた後に何をすべきか(森信三全集)
2.地位から任務へ
(ドラッカー「ポスト資本主義」)
3.事例研究:
ハーマンミラー社「環境としての場作り」
'Leadership Is an Art'
(邦訳 響き合うリーダーシップ、海と月社)
===================
1.救われた後に何をすべきか(森信三全集)
■人も組織も社会も存在することで直面する
苦悩、危機をもたらす問題は一体どこに起因するのか?
人の生死も企業の寿命も、社会の病もその根本にあるのは
恐怖であると森信三は言います。
その恐怖は2つある。
無常感という変化することに対する恐怖。
罪悪感という自己中心で他者に迷惑をかけていることに
対する恐怖。
■近代科学以前の宗教も同じ問題に対する処方箋を
提示していた。
現代の問題解決手法やマネジメント手法もいろんな
手法が入り混ざって、
古典宗教と同じく、様々な問題解決へのツール(道具)
を提供していると言えます。
日本では特に無常感が美意識と結合した。
■ドラッカーマネジメントもTOC(制約理論)も
ジャストインタイムのTPS(トヨタ式生産システム)も
宗教と同じく、それぞれ問題解決のツールである。
宗教ではツールのことを方便という。
江戸時代初期に武士から在野の僧になった鈴木正三は
士農工商の職業別のマネジメント哲学を書いた。
「四民日用」は士農工商それぞれの任務にある人々の日常の
用(ツール)を仏教の浄土宗と禅宗の知を組み合わせた。
どんな仕事でも社会の無数の衆(人々)に
貢献する仏業であると。
自分が武士としての任務に苦悩して救われた仏教を
ツールとして
救われた後、四民を救うというミッションを
信条として人生を送った。
■現在多くの宗教家もマネジメント理論家も
自分が救われたツールを他者に進めている。
大切なことは
「自己に絶対的であっても他者には相対性しか持たない」
ことだと森信三は言う。
そして救われた後に何をすべきかと
相手にあわせて考えることであると。
2.地位から任務へ
■20世紀資本主義経済の組織論は
機能別階層組織である。
21世紀の現代も強く根付いている。
仕事の生産性を上げるには
仕事の構造を変える必要はあったが
組織の構造を変える必要はなかった。
■現場での単純労働の順番や組み合わせを
変える改善で生産性は上がったが
それだけでは企業は持続できない。
根本的な問題である、
誰を顧客にするか何を提供するかという問題が
真の生産性をあげる。
過去の延長線上だけでこれらの問題意識を
考えない仕事観から
働く人に哲学が求められる時代になった。
■オーケストラやジャズバンドは高度な知識を持った
音楽家が協同で仕事(演奏)をするが
マネジャーは指揮者一人である。
中間的な階層は無い。
中間管理職への昇進をモチベーションにする
伝統は無い。
あくまで顧客(聴衆)を感動させることを
自分の専門分野の技術でどう貢献するかしかない。
■新製品開発、システム開発、新事業開発など
多くのプロジェクトマネジメントにおいて
ジャズバンドのようにマネジメントされることこそが
求められる。
多くの異なる専門家が同じプラットフォーム(舞台)で
お互いに協力しながら仕事をする。
地位(ポジション)から任務(ミッション)への
マインドセットが必要なのであると
ドラッカーは言います。
3.事例研究:
ハーマンミラー社「環境としての場作り」
'Leadership Is an Art'
(邦訳 響き合うリーダーシップ、海と月社)
■ハーマンミラーでは人々が働く環境である
「場」を意識的に作っているという。
企業文化を作るものは物理的な「場」であり、
社会的な「場」であると。
職場環境はこれで良いのかと自問しチェックする。
■どんなチェックか?
ここは人生を豊かにする場か?
ここはお互いに学べる場か?
ここで行うことは他との違いをもたらすか?
ここに信頼できる人物がいるか?
ここで自分が活かせるか?
ここの施設や建物は周辺社会と調和しているか?
ここは触れ合いの多い場か?
ここは美的感覚に沿うか?
■コミュニテイの潜在能力を発揮する職場環境であれば
人々は対立を受け入れ
予想外のことに対応できると信じている。
柔軟性があり懲りすぎず仰々しくない環境。
人間社会として自然な場であるかどうかが
問われると言う。
■物理的にも社会的にも
固定された完成形であってはならない。
発展途上の「場」を作ることである。
大切なのは
開かれたコミュニテイであり、
思いがけない出会いがある場である。
●ご質問ご意見は気軽に
返信でご意見よろしくお願いします。
imaoka@bizdyn.jp
今岡善次郎
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個別にお礼メール差し控えますが
大変感謝申し上げます。
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半年(3000円)
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多摩大学大学院客員教授
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部分である人は人との関係でしか存在しない。仕事の場で人は組織
の関係でしか、存在しない。どんな専門も他の専門との連携でしか
仕事の成果を生まない。企業は社会との関係でしか存在しない。
科学的管理が説く、外部は単なる環境ではなく、
企業は社会の一部である。