◆━━━今岡善次郎のマネジメント・メルマガ━━━━━◆
第316回
★ドラッカーから学ぶ仕事の哲学★
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「三方よしの近江商法」
お早うございます。
今日7月9日
今日もメルマガお読み頂きありがとうございます。
■7日月曜日夜多摩大学大学院ビジネススクールで
僕が担当する「ドラッカーとSCM」講座で、
ゲスト講師の北村和敏氏から
「ドラッカーと近江商法」で講演して頂きました。
北村氏は
日本経営倫理士協会理事であり、
現役の株式会社大塚製薬工場の営業本部の部長職にあり
ドラッカー学会「マネジメント」研究会の企画委員
です。
青梅街道 今岡‘塾‘にも参加して
盛り上げて頂いています。
■「三方よしツアー」で「三方良し研究所」を訪問し
いろんな事を教えて頂きました。
「売り手よし買い手よし世間よしの三方よし」の
近江商人のルーツは
戦国末期の高島商人、
江戸初期の八幡商人、
江戸中期の日野商人、
江戸後期の湖東商人に分類できるそうです。
思想的には比叡山仏教の最澄、
楽市楽座・兵農分離の織田信長、
心学の石田梅岩、
陽明学の中江藤樹
の影響を受けている。
神儒仏の日本的思想が低流にある。
リーン生産やTOC(制約理論)など
現代世界の製造業のパラダイムシフトの元祖トヨタ自動車も
近江商法に繋がっていると言えます。
そしてそれは「社会生態学思想家」であり、
現代のマネジメントを発明した
ピーター・ドラッカーの思想と根底において同じだと
僕は思います。
まだまだ未熟ではありますが、
青梅街道 今岡‘塾‘(ドラッカーマネジメント)‘
や本メルマガで展開していることも
僭越ながら同じ方向を向いていると意を強くしました。
■青梅街道 今岡‘塾‘前回は7月3日と5日開催しました。
「観察・理論・実験」の古典的手法は
ドラッカーの原理、アリストテレスの帰納・演繹・発想
弁証法、梅棹忠夫・川喜多二郎などの先駆者に求めることができます。
そして2人の実践者をゲスト講師として迎えました。
○7月3日木曜のゲスト講師は吉原且滋様で手品を交えた
講演で皆さん大満足でした。
手品はプロ級でした!
車輪等回転体のバランサ―で遠心力の軸をを安定させることで
騒音、エネルギー効率を上げる技術の実演してくれました。
工業高校卒業後、住友金属鉱山(株)に入社し
金型・プレス制作の現場で熟練技能者として修業を積み、その後独立して
技能指導員やコンサルタントとして独自にTOC(制約理論)のような
考え方を編み出した現場指向の仕事人でした。
○7月5日土曜のゲスト講師は柿内幸夫様は
「日本のモノづくりと改善」で講演して頂きました。
トップからパートタイマーまで、
設計から販売まで全体が現場に集まり「知のすり合わせ」
で改善する手法KZ法を
動画を使いながら披露して頂きました。
ワイワイガヤガヤで暗黙知から改善する実践法は
弁証法、梅棹忠夫の知的生産技術、川喜多二郎の発想法、
野中郁次郎の知識創造・・・
すべて「現場の暗黙知」を活かす手法と言えます。
■次回 青梅街道 今岡‘塾‘ご案内します。
平日コース7月24日木曜19:00
週末コース7月26日土曜15:00
テーマは「時間によるマネジメント」です。
TPS(トヨタ式生産システム)の本質、5Sと標準化、
米国の分析タイムベース競争、フィードバックサイクル、
ドラッカーの洞察「仕事からではなく時間から」等
実践におけるマネジメントは「時間」につきます。
プロジェクトマネジメントも
時間の使い方が成果を決めます。
■ゲスト講演は以下を予定しています。
タイトル「日本発プロジェクトマネジメント標準P2M」
ゲスト講師 光藤昭男様
特定非営利活動法人 日本プロジェクトマネジメント協会
理事長
プロフィール
東洋エンジニアリング株式会社にて設計自動化システム開発
石油精製建設、各製造設備の国内外の数多くのプロジェクトをマネジメントの
経歴を持つ。
株式会社荏原製作所に移籍した後、
本社IT部門及び経営企画部門にて取締役常務執行役員部門長、
ITエンジニアリング株式会社及び株式会社荏原エージェンシーの
代表取締役社長経て、2011年より現職。
東工大(制御工学学部&修士)、MIT-MOT各卒業&修了
■スポット参加大歓迎です。
講義のみ4000円、カフェ参加込み5000円
2周目以降の方は
講義のみ2000円、カフェ参加込み3000円
申し込み方法等
詳しくは以下をご覧ください。
↓
ホームページ
http://k.d.combzmail.jp/t/ce7j/d0bndru09njgzbqtlo2rk
ダウンロードチラシ
↓
http://k.d.combzmail.jp/t/ce7j/d0bneru09njgzbqtlo44T
未だお渡ししていない方で
ご参加の方以下の小冊子漏れなく進呈します。
●日本工業出版 流通ネットワーキング連載
「全体を俯瞰するサプライチェーンマネジメント」
〜TOC(制約理論)とジャストインタイムをドラッカーで繋ぐ〜
昨年の「ドラッカー塾」の資料を中心に6回分の
連載記事 青梅街道 今岡”塾”
(コミュニテイカフェ「ドラッカーマネジメント塾」
を別冊にして500部印刷しました。
■スポット参加大歓迎です。
講義のみ4000円、カフェ参加込み5000円
2周目以降の方は
講義のみ2000円、カフェ参加込み3000円
申し込み方法等
詳しくは以下をご覧ください。
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場所情報のチラシ修正
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未だお渡ししていない方で
ご参加の方以下の小冊子漏れなく進呈します。
●日本工業出版 流通ネットワーキング連載
「全体を俯瞰するサプライチェーンマネジメント」
〜TOC(制約理論)とジャストインタイムをドラッカーで繋ぐ〜
昨年の「ドラッカー塾」の資料を中心に6回分の
連載記事 青梅街道 今岡”塾”
(コミュニテイカフェ「ドラッカーマネジメント塾」
を別冊にして500部印刷しました。
第1回「経済の暗黒大陸」から半世紀
第2回「部分の効率」と「全体の流れ」
第3回在庫は時間である
第4回目を開けて運転する〜フィードバックの原理〜
第5回機械中心から仕事中心へ〜統合の原理〜
第6回生命は流れ
是非ご参加下さい。
お待ちしています。
さて、
本日のテーマ
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1.いのちの無限大の円環(森信三全集)
2.雑事ではなく本来の仕事へ
(ドラッカー「ポスト資本主義」)
3.事例研究:
ハーマンミラー社「閉じた世界を解き放す」
'Leadership Is an Art'
(邦訳 響き合うリーダーシップ、海と月社)
===================
1.いのちの無限大の円環(森信三全集)
■いのちのシステムをどのようにモデル化するか?
森信三の哲学をシステム論的に解釈すれば
いのちのシステムモデルを設計する試みと言える。
システムモデルは仮説であり、
実験実証を経て目的にあわせて修正し正確度を上げて行く。
■森信三のいのちのシステムモデルでは
時間の制約がない。
永遠なる超個(個人を超える)システムであり、
無限大の円環(サークル)であると言う。
過去・現在・未来と直線的に見える時間も
無限大の円環(サークル)の一部の「弧」(こ)に過ぎない。
■弧高の哲人スピノザがいのちのシステムは
「永遠の相の下にある」と言った。
我々現代人は永遠の相と言われても
ピンとこない。
果てしない宇宙に思いを巡らすことも
両親から始ってその両親を続く永遠と続く先祖を
思うこともない。
■近代以前の先人の方が日常の雑情報が無いだけ
いのちの永遠性を実感したのではないか。
自分のいのちは
「生と死の間の有限な閉じた個」ではなく、
無限の先祖と無限の子孫へ繋がる
「超個」の大生命である。
「永遠の今」を認識することが
いのちの永遠なる光に我が身自身が照らされるのであると。
2.雑事ではなく本来の仕事へ
■知識労働者の本来の仕事の生産性を上げるには
雑事を排して
本来の仕事に集中することである。
看護士の本来の仕事は患者の世話であり
ペーパーワークではない。
設計技師の仕事は技術的課題に取り組むことであり、
細部にこだわる上司のための報告書を作ることでも、
会議の予約や出張のために詳細な計画書を作ることでもない。
■重要な本来の仕事と雑事を区分して優先順位を
決めなければならない。
常に集中すべき仕事を特定しなければならない。
仕事の成果とは何か?目標は何か?の問いへの答えを
明確にすることで本来の仕事と雑事を区分する。
■TOC(制約理論)では
先ず第一にシステムのボトルネック、制約、又は
レバレッジポイント(梃子の支点)を特定することから
改革を行う。
焦点を当てるべき対象は何か?
そしてそれを徹底的に活用する。
雑事(マルチタスク)を避けて本来の仕事に集中する。
■本来の仕事は何か?
目的(ザ・ゴール)は何か?
その目的を達成するために最も集中すべきことは何か?
と絶えず問う必要がある。
雑事に時間をとられず本来の仕事に集中する。
知識労働者の生産性を上げる原理は
プロジェクトマネジメントの基本である。
3.事例研究:
ハーマンミラー社「閉じた世界を解き放す」
'Leadership Is an Art'
(邦訳 響き合うリーダーシップ、海と月社)
■どんな組織でも人と人のコミュニケーションが
無ければ組織の存在理由は無い。
人は組織に役立ちたいという欲求を持ち
ビジョンを共有し、誰かに役立ちたいと思い、
顧客ニーズを学ぶ。
それはコミュニケーションによって
意見を言い、質問し、コメントし相互理解を深める。
■家庭生活でも企業でも患者家族会でも
その組織のコミュニケ―ションは
ビジョンを共有し、目的を明確にし、
行動に移す手段となる。
■ハーマンミラーでは
「コミュニケーション」を「解放す手段」と見る。
発言を制することは
社会を繋がる心を閉鎖的な孤独な世界に閉じ込めることである。
コミュニケーションによって
閉じた個々を社会に開放することができる。
■誰のための組織か(顧客は誰か)?
何をすることで貢献できるか(顧客価値は何か)?
企業も含めあらゆる組織において
共有のビジョンを持ち真のニーズを認識し
成すべき事を決め、行動に移すには
コミュニケーションは欠かせない。
●ご質問ご意見は気軽に
返信でご意見よろしくお願いします。
imaoka@bizdyn.jp
今岡善次郎
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いつもご寄付ありがとうございます。
何度も寄付頂いた方、
個別にお礼メール差し控えますが
大変感謝申し上げます。
これからもあらためて
学生や無職の人でマネジメントを学びたい人のために
ご寄付(お布施・献金)お願いします。
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多摩大学大学院客員教授
http://k.d.combzmail.jp/t/ce7j/d0bnkru09njgzbqtlovSJ
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部分である人は人との関係でしか存在しない。仕事の場で人は組織
の関係でしか、存在しない。どんな専門も他の専門との連携でしか
仕事の成果を生まない。企業は社会との関係でしか存在しない。
科学的管理が説く、外部は単なる環境ではなく、
企業は社会の一部である。