◆━━━今岡善次郎のマネジメント・メルマガ━━━━━◆
第306回
★ドラッカーから学ぶ仕事の哲学★
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「マーケティングとイノベーション」
お早うございます。
今日もルマガお読み頂きありがとうございます。
■昭和の日の昨日、
昨年の年末の女の子を出産した娘が
初めての女の子のおばあちゃんになる妻に
面会しました。
殆ど目を開けない寝たきりの妻ですが、
娘としては自分の子を見てほしい。
元気な妻ならどんなに喜んだことだろうか。
孫と娘と婿と僕の4人が
病棟の懇話室で昼食の食事介助しながら
言葉は返ってこないが楽しく笑い声で
話しかける。
孫と祖母が初めて面会する記念すべき
いのちの繋がりを確認する大切なイベントでした。
さて、
■■カフェ「ドラッカーマネジメント塾」2014年春第7期
第3回「マーケティングとイノベーション」
ご案内します。
5月8日木19:00平日コース
5月10日土15:00週末コース
前半は
■ゲスト講演
テーマ「大企業の開発現場におけるマネジメント」
講師は馬場 圭三 (ばば けいぞう)様にお願いします。
馬場様は株式会社リコーの画像システム開発本部に緒属する
グループリーダーです。
開発現場で起きていることや苦労していることを紹介し、
ドラッカー論と対比させながらお話して頂きます。
馬場様は本塾の塾生としてコース終了し、
その後何度か参加されています。
後半は
■私 今岡善次郎による
「ドラッカーのマーケティングとイノベーション」
のお話をします。
誰のための仕事か「顧客は誰か」を問う
マーケティングと
世のため人のため「顧客のため」の改革を問う
イノベーションが
ドラッカーのマネジメントの基盤です。
馬場様の現実の事例を受けて
ドラッカーのメッセージと関連付けて対話したいと
思います。
ドラッカーのマネジメントを
産業革命や米国で発展した科学的管理法との対比、
又TOC(制約理論)との対比なども交流会のテーマにしたい
と思います。
スポット参加大歓迎です。
講義のみ4000円、カフェ参加込み5000円
2周目以降の方は
講義のみ2000円、カフェ参加込み3000円
申し込み方法等
詳しくは以下をご覧ください。
↓
ホームページ
http://k.d.combzmail.jp/t/ce7j/d0rpdst08nl2k430t2PhL
ダウンロードチラシ
↓
http://k.d.combzmail.jp/t/ce7j/d0rpest08nl2k430t2giP
お待ちしています。
さて、
本日のテーマ
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1.文明の興亡(森信三全集)
2.組織が成果を上げるために
(ドラッカー「ポスト資本主義」)
3.事例研究:
ハーマンミラー社「$参加型資本主義」
'Leadership Is an Art'
(邦訳 響き合うリーダーシップ、海と月社)
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1.文明の興亡(森信三全集)
■人のいのちが有限であるように
人の集団である組織や社会も有限である。
人に歴史があるように
いのちである社会や文明も又、
盛衰の歴史がある。
文明や文化も花と咲き誇っていても
やがて散る時がある。
■森信三は人類の興亡を分析したトインビー
の研究を参照します。
古代から14の文明を選んでその盛衰興亡の変遷を
明かにして、
西洋人として西洋中心の文明の行く末を考察した。
西洋の自然科学と機械文明について
貴重な示唆と教訓を導いた。
■民族の文明自体がいのち、生きものである以上
盛衰があるのは自然現象であると。
仏教の縁起法も古代中国の易法も
社会の無常、盛衰の変遷の原理を説明している。
当然、人と世界の間になる社会、企業組織も
例外ではない。
個人の生と集合体である民族の生命との
比喩(メタファー)は
米国サンタフェ研究所の「複雑系研究」でも
フラクタル現象として自然界に見られる現象の一部である。
■現在世界を支配している西洋発の近代文明も
永劫に不変だとは言えない。
トインビーの警告は西洋では無視されていたが
最近同調する賢人が増えていると言う。
近代の合理主義とは
自然征服思想から成り立っている。
現代の社会の病気は人類の反自然への反作用である。
森信三によると脱近代への処方は
自然の一部である人間が
自然(エコシステム)の一部として
自然と一体化することである。
それは二宮尊徳が「天人合一」と言った思想である。
2.組織が成果を上げるために
■組織の成果は内外の人々を惹きつける魅力を
磨かなければなりません。
組織内の人間も顧客も魅力がなければ
組織から離れやがて組織は崩壊する。
ドラッカーはそのためにマーケティングが
必要だと言います。
営利目的の会社であれ非営利組織であれ
組織人と組織が価値を提供する人々(顧客)
にあるべき姿を描き実施する。
■ドラッカーによると
マーケティングとは誰のためか(顧客は誰か)
どんな貢献を行うかという
役割、義務、使命を定義することである。
使命によって任務を果たすべき
専門家が必要になる。
ただし必要な専門性は知識レベルではなく
貢献度合いによって優劣を判断しなければなりません。
■現代の組織では上司と部下の関係、
指揮する人間と指揮される人間の関係だけでは機能しない。
使命とかビジョンとか理念などを共有化している
組織でメンバーが自律的に
仕事の仕方を考え、成果について責任を持つ。
組織の使命に焦点を当てることが
第一番です。
■大事なことは組織の自立であり、
特定の人間や行政機関から独立していなければならない。
皆が目標を共有し
自由に意見を言い合える組織にしなければならない。
組織は成果を上げるには
皆がビジョン(心)を一つにする必要があります。
3.事例研究:
ハーマンミラー社「場を与える」
'Leadership Is an Art'
(邦訳 響き合うリーダーシップ、海と月社)
■ハーマンミラーの成功の大きな秘訣は
効率や生産性よりも
それぞれの分野に潜んでいる人材に
「場」を与えて来たことだという。
「場」を与えることで自律的に機会を発見して
大きな仕事を創出してきた。
■創業まもない頃に会社の資金が不足し
優秀な営業マンにクリスマスの時期にも関わらず
販売報酬を支払えなかった。
創業者は申し訳ないとその営業マンに対して
長い間借りを作って自責の念を持ち続けた。
ところがその営業マンは当時を振り返って言った。
「あのクリスマスは人生のハイライトでした」
何故かと創業者は聞いた。
「あの日、あなたは私をニューヨーク地区の
マネジャーに任命してくれた」と答えた。
■ある優秀なデザイナーが自律的に
外部の優秀なデザイナーを採用するように提案してきた。
デザイナーのアイデイアやスケッチを
試作モデル(プロトタイプ)にする才能ある人材が集まる。
障害者に「場」を与えて生産性を高める特殊な能力ある人材が
求めなくても現れる。
■このような人材をジャイアンツ(巨人、又偉人)という。
目立たなくても潜んでいるジャイアンツを発掘して
「場」を与える。
積極的に「場を与える」ことで企業は
自律的に成功へ導かれる。
場ではなくリーダーが命令を与えるピラミッド組織の
マネジメントとは大きく異なります。
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今岡善次郎
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科学的管理が説く、外部は単なる環境ではなく、
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