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◆━━━今岡善次郎のマネジメント・メルマガ━━━━━◆
                   第298回   
     ★ドラッカーから学ぶ仕事の哲学★ 
     
本メルマガはボランティア寄付金で運営しています。

僕の講演を聞いて頂いたり名刺交換した方に
お送りしておりますが、
不要の方はそのまま返信頂くか
ご面倒かけますが解除手続きお願いします。

配信解除手続き&寄付金制度は最後をご覧ください

◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◆

「ドラッカーの社会生態学マネジメント」


お早うございます。

今日もルマガお読み頂きありがとうございます。

年度替りのこの時期はいろいろ慌ただしい時期ですね。


●本メルマガが配信される水曜日午前中は
高円寺のゆうゆう館での気功教室に通っています。

妻を在宅介護している時、
病気の進行を遅らせる効果がある
と聞いて始めました。

今は一人で
身体と心の健康維持のために続けています。

医療や介護は病気や障害者を対象としますが、
気功は健康人にとっても
より健康に、老化防止、生命力強化に効果あります。

米国発のロルフィングというボデイケアも
人間の身体を構成している筋膜という
テントに喩えるとロープのような組織に注目して
身体全体の生命力向上の手法と言えます。

僕も高齢者になっても生命力あふれる人生を送りたいから
昨年11月から今年の2月まで
10回のロルフィングコースの施術も受けました。

いろんな人から若返ったとの評価(!?笑)

●企業と言う組織の病気や不調(赤字体質)を改善したり、
よりよい企業体質(生命力QOL)にする手法のことを
マネジメントと言います。

ドラッカーのマネジメントでは企業を社会生態系
(ネットワーク連鎖)の「いのち」として観ています。

ドラッカーによると
日本画に日本人の自然観溢れる感性がある。

日本人の心の根底にある自然観は
エコシステムだそうです。

生き物、有機システム、複雑系など
東西の人類の英知から「いのち」の原理を抽出し
マネジメントを体系化しつつあります。

生態系(エコシステム)も生命ある組織であり
気功やロルフィングで使われている概念が
メタファー(比喩)になって
マネジメントにも役立つとの信念の下で
「ドラッカーマネジメント塾」を開講します。

是非皆様のご参加お待ちしています。


■■■4月10日19:00
コミュニテイカフェ「ドラッカーマネジメント塾」
第7期2014年春期開講します■■■

初回テーマは
「ドラッカーの社会生態学マネジメント」
です。

社会生態系(エコシステム)のモデルで
社会と組織を人間を観察します。


僕の多摩大学大学院の公開講座に聴講に来て
概念に共通点があるとロルフィングを教えてくれた
現在多摩大学大学院生である、
米国認定ロルファー 川口舞子さんが
「身体の統合と調律」というテーマでゲスト講師として
お話します。

ダウンロードチラシ

http://k.d.combzmail.jp/t/ce7j/d093het07n9gqegqctN9V


なお川口さんは
六本木にある酸素カプセルなどボデイケアサロン
のマネージャーです。

http://k.d.combzmail.jp/t/ce7j/d093iet07n9gqegqctR0z

顧客の健康に役立つ仕事とともにボデイケアサロンの
マネジメントも研究テーマとして取り組もうとしています。

組織の生命力(QOL:Quality Of Life)を
目的にする点で同じです。


なお週末コース開講日は4月12日土曜日
ゲスト講師は
「食品開発と地域再生」を話して頂く
食品コンサルタント 門田直明さんです。

これも日本農業とも関連があるエコシステムです。


日程、料金、申し込み方法、場所等
詳しくは以下チラシをご覧ください。

ダウンロードチラシ

http://k.d.combzmail.jp/t/ce7j/d093jet07n9gqegqctUsZ

お待ちしています。

視点を変えてお話しますので過去に
参加された方も大歓迎です。

本メール返信でお申込下さい。


さて、
本日のテーマ
===================
1.易の世界観(森信三全集)
2.新しい社会を創造するマネジメント
(ドラッカー「組織とは何か.」)
3.事例研究:
ハーマンミラー社「投手と捕手」
'Leadership Is an Art'
(邦訳 響き合うリーダーシップ、海と月社)

===================

 
1.易の世界観(森信三全集)

■ライプニッツや華厳経(けごんきょう)的世界観
、すなわち世界はすべて繋がった無限無尽の
システムモデルであるとする思想は
現実社会の問題や人間の苦悩に対処するツール
として関係付けるのは難しい。

そこで森信三は中国古代「殷」の時代に起源を持つ
「易」の世界観を持ちだします。

■易の世界観とは何か。

「陰窮すれば陽に転じ、陽極まれば又陰に転ずる」
(とことん暗くなれば明るくなり、
明るく成り過ぎれば暗くなる)

という陰陽二元論である。


無窮なる(限りない)いのちの循環運転と見る思想です。


■無窮無限ないのちは極めて単純な
陰陽(プラスとマイナス)の二つの要素から
成り立つ。


陰と陽、正と負、男と女、正と逆など
正反対の異質なものの要素が
対立し循環し多様ないのちをつくる。

その組み合わせや循環や
相互関係において無現の可能性があり固定しない。

■陰陽という2進法のシステムが
デジタルコンピュータの原理となって人工生命が
設計されている。

正逆となる対立的原理に従って
現実界の多様性を作る。


いのちの内的本質的な構造が易の世界観であると。

変転極まりないこの世界の動的変動を
説明するモデルが易の世界観にあると言う。


2.組織とは何か

■会社、介護施設、病院、学校、政府など「組織」は
それぞれ目標を持って働く専門家からなる集団です。

一つの目的に集中してはじめて効果的な存在となる。

病院は車を作らないし、
学校は政治を行わない。

組織は「働くこと」に価値があるが、
家族や社会などいわゆるコミュニテイは
「存在」することに意味があると
ドラッカーは言います。

■どんな社会でも社会的な課題は
それぞれの組織にとって自律的に運営されている。

しかしながらドラッカーによると
政治学や経済学は
組織とは何か、如何に機能するかについての観察視点を
無視してマクロな現象と政府が成すべきことのみ
論じている。

企業のマネジメントは対象外である。

人間の身体に喩えると
細胞や血管や神経などの機能と脳の機能を無視して
人間を論じている。

政治や経済を論じるとき
人間とは何か、心と頭と身体を無視して
問題解決しようとしている。


■一般的な知識から専門知識への移行が進んで
多元的組織がそれぞれの役割の中で
社会の重要な役割を演じている。

医師、介護士、SE,技師、マーケットリサーチャー、
会計士はそれぞれの組織で専門家として
効果的な仕事をしている。

しかしながら
専門家だけでは不毛である。

■専門家の仕事はインプット専門である。

他の専門家達の仕事を統合されてはじめて
成果をもたらす。

専門家たちが連携して統合されて
社会的な役割を果たす。

社会はミクロな専門組織が連携統合して運営され
ミクロな人間の考えていることが社会を創ると考えるのです。

ドラッカーのマネジメントは
経済学や政治学にはない、
人間とミクロな組織とは何かの視点を重視しています。



3.事例研究:
ハーマンミラー社「投手と捕手」
'Leadership Is an Art'
(邦訳 響き合うリーダーシップ、海と月社)

■組織がよりよい成果を発揮するには
必ず二つの役割の相互関係が必要です。

易の陰陽と言っても良いかもしれない。

考えることと実行すること、企画と実践、
創造と制作であり、

野球に喩えると投手と補手の関係と同じです。


■優れた投手にはお互いに信頼関係にある捕手が必要なように
優れた創造者(クリエイタ―)には
優れた実行者(インプリメンタ―)が必要です。

モノづくりで言えば
設計者と製造者がいる。

地位の上下関係や指揮するものと指揮されるものという
関係ではなく、
フィードバックの補完関係にある。

■仕事とは本来やりがいがあり生産的で有意義で
人を成長させ実り多く、充実し、癒され楽しいものであるべきだ。

個人としての自分と組織の中の自分との間に多くの場合
ギャップがあります。

この感覚を消しさり人生に一貫性を取り戻すことが
仕事を楽しいものにしてくれる。


■チームのニーズと個人のニーズが
満たされる時、

企画と実行が調和される時
個人も楽しく組織も成果を上げることができる。

共通のビジョンを抱き共に勝利を勝ち取る。

仕事とは何か、
組織とは何かを考えるとき、
投手と捕手の関係をモデルにすることが
ヒントになります。



●ご質問ご意見は気軽に
返信でご意見よろしくお願いします。

imaoka@bizdyn.jp

今岡善次郎


■■■■■寄付金のお願い■■■■

いつもご寄付ありがとうございます。

何度も寄付頂いた方、
個別にお礼メール差し控えますが
大変感謝申し上げます。

これからもあらためて
学生や無職の人でマネジメントを学びたい人のために
ご寄付(お布施・献金)お願いします。

金額やお名義は問いません。

請求や領収書など入金管理はしません。

一口月500円(ワンコイン)を
ベースとして随時受け付けます。

年間まとめ(6000円)、
半年(3000円)
月次(500円)もOK。

寄付金(お布施)箱(口座)

三菱東京UFJ銀行
新宿中央支店(469)
口座番号 5324740
口座名義 株式会社 ビジダイン


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株式会社ビジダイン
http://k.d.combzmail.jp/t/ce7j/d093met07n9gqegqctmVi
多摩大学大学院客員教授
http://k.d.combzmail.jp/t/ce7j/d093net07n9gqegqctZra
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部分である人は人との関係でしか存在しない。仕事の場で人は組織
の関係でしか、存在しない。どんな専門も他の専門との連携でしか
仕事の成果を生まない。企業は社会との関係でしか存在しない。
科学的管理が説く、外部は単なる環境ではなく、
企業は社会の一部である。