◆━━━今岡善次郎のマネジメント・メルマガ━━━━━◆
第296回
★ドラッカーから学ぶ仕事の哲学★
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「プロジェクトマネジメント実学のツール」
お早うございます。
今日もルマガお読み頂きありがとうございます。
2月19日の朝を迎え今日一日が充実した日でありますうに。
●一昨日17日月曜日の夕方、
僕が客員教授として奉職している多摩大学大学院で
研究科長交代にともなう会合と懇親会が開催されました。
テレビでお馴染みの日本総合研究所理事長
三井物産戦略研究所会長
そして多摩大学大学学長という
産官学の重要機関の要職を勤めている
寺島実郎さんのお話をお伺いする機会がありました。
日本と世界を変える「志」をもって実務である
プロジェクトをこなせる人材を養成することを
我々教員に期待するというものでした。
↓
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●私もほぼ同じ考えで先人の知をツールとした
実務のマネジメント手法を提供しています。
ドラッカーとジャストインタイムとTOC(制約理論)を
ベースとしたプロジェクトマネジメントの方法論を
介護や仕事を含む
人生で体験してきたプロジェクトや有名な成功事例を
交えて講義しています。
↓
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●また手軽に参加できる
飲食付きの交流会を中心にした私塾、
コミュニテイカフェ「ドラッカーマネジメント」、
ドラッカーの「社会生態学思想」を中心として
東西の知の巨人をツールとした
私塾を主催しています。
↓2013年秋コース
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2014年春コース準備中です。
●本メルマガは僕自身の修業とマネジメント実学ツールの進化
を読者の皆さまと共有するために発信させて頂いています。
今後ともよろしくお願い申しあげます。
さて、
本日のテーマ
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1.生命の動的調和(森信三全集)
2.資本主義の由来(ドラッカー「ポスト資本主義社会」)
3.事例研究:
ハーマンミラー社「推進力を高める環境づくり 」
'Leadership Is an Art'
(邦訳 響き合うリーダーシップ、海と月社)
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1.生命の動的調和(森信三全集)
■いのちの統合原理である「調和」とは
穏やかな静的なものではなく
異質なものが相互に成立する動的調和であると
森信三は言う。
異質的な要素がなければ調和は成立しない。
■宇宙空間の運行は引力と反対方向に斥力(せきりょく)
の調和による。
電気も陰極と陽極の調和によって電流が調和している。
人間も男と女で調和している。
人間界における相反、闘争も根本的には
動的統一の投影であるという。
■大海の水も平穏なること鏡のような日もあれば
巨船を覆す激浪大波の日もある。
昼もあれば夜もあり
生もあれば死もある。
大小無数の波乱は異質なるものの
動的調和であると言う。
■生命と言うものは熾烈ないのちの緊張的調和で
成り立っている。
相反する異質的両極が互いに火花を発しながら
切り結ぶところに
いわゆる生命の動的調和の真意があるのだと
森信三は言います。
人間の苦悩の解脱は現実を動的に把握して
自己を照応させることで可能になる。
すなわち現実に自己を投入し自分も変わりシステムも
変わることである。
要は人の批判や組織の批判ばかりして
自分は安全なところにいるのではなく
自分も行動し自己修正することで苦悩が解消するのだと。
2.資本主義の由来(ポスト資本主義社会)
■ドラッカーの分析によると
資本家が経済社会の中心に入り込んだ経緯は
生産活動が職人の技能中心から
技術と資本に分離したことだった。
西洋では
中世以前の技能中心の生産活動の代表は
べネチア共和国政府の兵器工場や
マイセンの磁器工場のように
18世紀の工場は国有だった。
■資本主義を生んだ技術とは
1751年デドローとダランベールの「百科全書」
が契機となって多様な製品の工場が乱立した。
技能が知識となって体系化され
経験が知識になり徒弟制度が教科書になり
秘伝が方法論になり、
生産手段が大規模化し組織化され経済の制約が
技能から資本に移行した。
■技能が技術という知識になったが
そもそも歴史的に知識は
「効用」でも「行為」をも意味していなかった。
知識とは
プラトンやソクラテスの哲学や孔子の儒教など
道徳的な思想や精神的なもの、人間の生き方を
論じるものであった。
生産活動に役立つ知識と哲学は全く別であった。
■産業革命が起こり資本家と技術集団は
分化して経済と社会は大きく成長した。
生産活動は活発に行われ生活水準は世界的に
向上した。
しかし、生産手段が職人から巨大な資本家に握られ
プロレタリアは窮乏化するという
マルクスの説が力を得た。
ドラッカーによると西洋社会は
マルクスの資本主義批判に同意した。
資本主義は社会の分裂膨張のプロセスで生まれ
いずれ崩壊するシステムと見なされた。
しかし現実はマルクスの予言通りに
資本主義は崩壊していない。
経済社会の制約が資本では無くなったことは
現在日米欧の経済は資本家の役割から中央銀行に
移っていることで証明されました。
資本家の役割が崩壊した世界で
重要な役割を担う人や組織が
脱資本主義社会の主役になるだろうと考えられます。
3.事例研究:
ハーマンミラー社「推進力を高める環境づくり」
'Leadership Is an Art'
(邦訳 響き合うリーダーシップ、海と月社)
■リーダーは組織に推進力を与え
それを維持しなければならないと
ハーマンミラー社では考えています。
推進力とは人々が前に進むための
共有する感覚である。
プロジェクトマネジメントを推進する
人間力と言えます。
■どんな企業でありたいかというビジョン。
ビジョンを実現する周到な戦略。
社員が実行に移すための方針や計画。
このようなものが推進力になるのです。
■推進力を高めるためには
戦略と戦術について正しい認識を持つことが必要です。
ドラッカーによると
成果と効率の違いを理解しなければならない。
成果とは正しいことをすることであり、
効率とは正しく行うことである。
リーダーは戦略として正しいことを行って
成果に責任を持たなければならない。
しして全員が正しく行うことによって
効率を上げなければならない。
■つまり、企業が社会に役だって業績を上げるには
「誰のために(顧客は誰か)」「何をすべきか」という
戦略を持つこと、
そして「どのように行うか」という効率を上げる
戦術を持つこと。
この二つが推進力を高めるのだろ
ハーマンミラーは考えています。
戦略と戦術はそれぞれ
成果と効率に対応して仕事の推進力を高めます。
マネジメントは実務としての
プロジェクトマネジメントの推進力にかかっています。
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今岡善次郎
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