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第293回
★ドラッカーから学ぶ仕事の哲学★
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「共に生きる社会」
お早うございます。
今日もルマガお読み頂きありがとうございます。
2月5日の朝を迎え今日一日が充実した日でありますうに。
●2月2日日曜日8時「TBS駆け込みドクター」
‘10年間で14倍に増加!アルツハイマーを学ぶ’
家族会で親しくしている伊藤金政さんご夫妻が
出演しました。
病気発覚してしばらく人生どうなるかと不安で一杯
パニックで仕事やめたが今は現実を受け入れて
「毎日共に充実したセカンドライフの人生を送っている」
「妻に感謝している」と語りました。
奥様は家事は出来ないが
間違ったも怒らない。
映像から笑いと優しい笑顔とカラオケを楽しむ
前向きの生き方が伝わりました。
そこに要介護者と介護者という
区分は無い。
新しい形の夫婦ができている。
スタジオでは思わずゲスト出演者が涙を漏らした。
さっそく電話して本人の了解をとってFB公開しました。
http://k.d.combzmail.jp/t/ce7j/d03bdzs06n42pqqspdOc4
金政さん、ありがとう! (写真9枚)
●数年前私も
「たけしの本当は怖い家庭の医学アルツハイマー病」で
俳優さんによる再現ドラマあり、インタビューあり
夫婦で散歩している映像あり15分に渡って全国放映されました。
その後田舎の中学校時代の同窓生が集まって放映ビデオを見て
寄せ書きを書いて送ってくれました。
しばらくは妻の病気を伏せていましたが、
公開して孤独介護から脱した方が楽になることを学びました。
障害者とその家族が閉じこもらないで
医療や介護の専門家とともに市民社会と繋がることの
ありがたさを実感しました。
助けられる弱者と助ける強者という主客分離から
共に生きる共生の主客統合の社会
「共に生きる社会」
これからの時代のテーマではないでしょうか。
■4月以降第7期のドラッカーマネジメント塾開講に向けて
準備しています。
参加した方もまだ参加していない方も
メルマガ読者にご意見お願いします。
ゲスト講師として話すテーマのある方
聞きたいテーマのある方
どんなことでも結構です。
例えば
・ドラッカーを実践して良かったこと難しかったこと
・自分がやっていることは
ドラッカーが言っていることだった
・・・
お待ちしています。
さて、
本日のテーマ
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1.安心立命のために
2.新マルクス主義
3.事例研究:
ハーマンミラー社「リーダーは世話役」
'Leadership Is an Art'
(邦訳 響き合うリーダーシップ、海と月社)
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1.安心立命のために
■我々人間は自己を取り巻くすべてのことに
正しい認識をして
自分の立ち位置を確認したい存在です。
何のために生きているか、
仕事とは何か、
周辺で生や死や病気などに無数の無常に直面して
正しく現実を認識して
正しく働きかけ正しい処理が出来た時
一切の矛盾が解決して安心します。
■自分とは何か、
仕事とは何か
何のために生きているか・・・
こんな青臭い議論や思考を避けなくなった時
大きな力が得られる。
深く考えること
哲学的、または形而上学的努力が必要なのです。
稲盛和夫が再生したJALでは
青臭い議論ができるようになったと言う。
人間は自分が生きている時と場所から
極大と極小の世界を知りたいと考える。
■無限大なる倍率を持つ天体望遠鏡と
無限小なる微生物や元素を見る電子顕微鏡を
心の中に持つ。
そして一瞬の内に交互に転換ように操作する。
この二つの顕微鏡を操る修業が
「哲学」なのだと森信三は言います。
■現実を正しく認識して
成すべきことを成すマネジメントこそ
哲学が必要なのです。
ドラッカーもそう考える哲学者でもありました。
現在直面している問題は内から見ても分からない。
外から(顧客から)見る
遠くから(顧客の顧客から)見る。
内なる現場を見て遠い外から自分を見る。
一瞬にして交互に転換する。
知的シュミレーションも哲学的思想である。
哲学的思想が安心立命に不可欠なのです。
2.新マルクス主義
■ポスト資本主義社会についてのドラッカーの考察は
20世紀を総括することがスタートラインでした。
そして問題は20世紀の血なまぐさい世紀を経験した
日米欧の先進国が何を学びどうするかだと。
それに入る前に新興国や第3世界についての分析が
大事なので紹介します。
■20世紀後半に現れた第3世界の英雄、
インドのネール、中国の毛沢東、キューバのカストロ、
ユーゴのチト―、チェゲバラ・・・
革新系の知識人が持ちあげた人々。
これら第3世界が
世界の新しい秩序を創造すると期待された。
しかし、
ドラッカーは彼らを新マルクス主義者とみなした。
マルクス主義者が血なまくさい世界を作ったように
第3世界の英雄達も冷酷な世界を作ったと。
■21世紀の現在も
シリヤ、アルジェリア、エジプトなど中東諸国も
中国も20世紀先進国が経験した乱気流と激動の時代は
終わっていない。
ポスト資本主義社会は日米欧で起こると
ドラッカーは言う。
21世紀の現在、
金融資本主義は隆盛と崩壊を繰り返し、中央銀行が
経済の安定化のために強権を使っている。
■政治家が強権を使っていないのが救いです。
マルクス主義、新マルクス主義という
知性に頼る全体主義が20世紀の主流だったが
それが崩れた。
ポスト資本主義社会とは
知的理想論による全体主義が破壊された後に
新しい社会を創るものは何かに答えることではないか。
このようにマルクス主義と新マルクス主義を
総括をすることが次世代の社会を創るのに
有効だ思います。
3.事例研究:
ハーマンミラー社「リーダーは世話役」
'Leadership Is an Art'
(邦訳 響き合うリーダーシップ、海と月社)
■一般に解釈されているリーダーは
組織の所有者か権限の所有者である。
ハーマンミラーの元CEOマックスデブリ―によると
リーダーは組織の世話役である。
「人の上に立つ人は仕える者のようになりなさい」
(新約聖書)
がリーダーの本質であると。
■最近リーダーシップ3.0とか
サーバントリーダーと言うコンセプトが認知されているが
その思想的原点も同じである。
世話役としてのリーダーは
人に命令したり苦痛を与えるのではなく
自ら責任と苦痛に耐える。
人が仕事をやり易いように
現実を正しく認識しなければならない。
■リーダーは頭脳ではなく
全身のたたずまいであるという。
マックスデブリ―は
リーダーは偉大さでもカリスマでも有名であることでもないと
言う。
ドラッカーによるとカリスマは人々の自由を奪うという。
リーダーの資質は「真摯さ」にあると。
■メンバーがそれぞれ自由に潜在能力を
フルに発揮しているかどうかがリーダーの評価になる。
メンバーがリーダーの顔色を伺う組織のリーダーは
最悪である。
自説を説くだけで聞く耳を持たないリーダーではなく、
人の話を真摯に聞く品位がリーダーの
条件であると。
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今岡善次郎
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