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◆━━━今岡善次郎のマネジメント・メルマガ━━━━━◆
                   第289回   
     ★ドラッカーから学ぶ仕事の哲学★ 
     
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◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◆

 「必要とされることによって存在している」


●本日12月25日水曜日は
今年最後のメルマガ発行日となります。

次の日曜日は元旦なので新年のご挨拶だけにして
1月8日(水曜日)から再開します。


入院中の妻の状態は安定した一年でしたが
今年もいろんなことがありました。

11月30日
次女が女の子を出産しました。

先週土曜日21日2人の男の子がいる長男
家族と病院の妻の食事介助して
次女の家に集まりました。


●3人の孫が初めて一緒になり
3家族で8人の3世代の家族が集合して
30年前の父の気持が分かりました。

あの時は父も母も元気で大家族の賑わいがあったが
今は妻が難病に入院中で
孫達との交流を楽しめない。

妻の分の代わりも含めて
ジジババの一人二役をこなす。

娘の家に行って料理家事をする。

●同じ日に妻の食事介助して
娘の子の育児支援をする。

頼りにされていること
必要とされていることは人生にとって
大事なことです。

自営で続けている
マネジメント塾もありがたいことに
必要としている多くの参加者によって成り立っている。

ドラッカーによると
人も企業も
必要とされることによって存在している。


■カフェ「ドラッカーマネジメント塾」第7回は
来年1月9日(木)平日コース
11日(土)終末コース開催します。

テーマは「統合(インテグレーション)」です。

専門分化が進みそれぞれ一部しか見えないで
部分効率の追求で全体での成果が上がらない。

連鎖業務の統合が全体最適の
時間短縮のイノベーションになります。


サブテーマは
「ロジステックスにおける統合:コンテナとクロスドック」
そして
「ロジスティクスにおけるニュートン力学制約理論TOC)」

です。


■第8回は1月23日(木)又25日(土)です。

テーマは「日本」です。

サブテーマは「ドラッカーと日本的イノベーションTPS]と
「日本的経営とドラッカー、ゴールドラット、ジムコリンズ」
です。


■2月12日木曜日のFBイベント(写真)

http://k.d.combzmail.jp/t/ce7j/c0wnx5x0plbllla2kfcy7


12月14日土曜日のFBイベント(写真)

http://k.d.combzmail.jp/t/ce7j/c0wny5x0plbllla2kfuMB



ホームページ(写真付き)

http://k.d.combzmail.jp/t/ce7j/c0wnz5x0plbllla2kf02r

チラシ更新

http://k.d.combzmail.jp/t/ce7j/c0wn05x0plbllla2lfbGf


スポット参加大歓迎!



スポット料金参加費4000円
(1期〜5期フルコース参加者は
スポット参加料金半額の2000円です)


申し込みお待ちしています。

このメール返信でお申込下さい。

・開催日
・お名前
・所属
のみで結構です。



●なお、カフェ塾来年度第7回については
代官山マネジメント塾と考えていたのですが
予定していた先方様が急遽建て替えすることになり
引き続き新中野の自宅事務所での開催になります。


今まで塾ご参加非参加に関わらず
ご意見頂ければ幸いです。

・今までのやり方、参加料含めて同じシステムを継続した方がいいか?

・少し高くなってもゲスト講師を2回に一回は入れて内容に多様性
を持たせたほうが良いか?

・酒と料理は料金体系としてオプションにした方がいいか?
等々、

上記質問に関して
自由なご意見頂ければ幸いです。

前回の同じ質問しましたが
回答がほとんどありません。

どんなご意見でも匿名でも頂ければ幸いです。


さて、
本日のテーマ
===================
1.創造とはいのちがいのちをうむこと
2.歴史的な社会転換
3.事例研究:ハーマンミラー社「奉仕するリーダーシップ」
'Leadership Is an Art'
(邦訳 響き合うリーダーシップ、海と月社)
===================

 
1.創造とはいのちがいのちをうむこと


■人のいのちの誕生も世界の創造もおなじいのち
のテーマだと森信三はいう。

大自然とか宇宙という表現は
神とか仏とかという抽象的概念ではなく
人間を含む大きなシステムのことである。

森信三はシステムと言う言葉を使ってはいないが
ピーター・センゲやオットー・シャ―マーを
媒体として見れば
大宇宙は人間と言う小宇宙サブシステムを含む
大システムである。


■そのシステムとはいのちである。

モノを作ることや組織を作ることに対して
「作る」より「創る」を使うことが多いのはなぜか?

「創造」とは
いのちがいのちを生むことであるという。

創造とは「生む」ことであり
いのちの根源的なエネルギーが働くのである。

■日本で「モノづくり」というとき、
製造とか生産という物理的な表現より
精神的な創造的な行為の表現である。

森信三は人間による創造は第二の創造であり
人間自ら創造される創造に対して
二次的表現がなされているが
第一の創造に対比されるほど
いのちのエネルギーが集中される。


■知力で考えるより心のエネルギーを集中して
何かを創りだす行為は
神聖な行為なのです。

新製品開発も組織開発も
システム開発など多くのプロジェクトにおける
実践や行動計画は
いのちがいのちを生む自身の自己集中
と言えます。

目先の仕事に追われることなく
一度呼吸を深くして精神を集中して仕事に取り組んで
見て下さい。

創造のエネルギーが
集中できることを体験して下さい。



2.歴史的な社会転換

■ドラッカーは
脱資本主義社会への転換を考察するにあたり、
過去の西洋社会がどうのように転換してきたのか
振り返ります。

日本は非西洋社会の国でありながら
西洋社会に参入した新顔である。

西洋社会の転換の中で
日本の位置付けを考えてみる。

■西洋は200年から300年毎に
大きく社会は変わった。

転換期には世界観を変え、価値観を変え、
社会構造を変え、政治構造を変える。


社会や組織をマネジメントする方法も変える。


■西洋において過去800年間に3つの転漢があった。

○13世紀に農村中心から
都市中心社会になった。

ギルド(同業組合)が新しい社会勢力になった。

「知」の中心が田舎の修道院から都市の大学に
移って農業中心社会から商業社会が大きく伸びた。

○15〜16世紀には
グーテンベルグの印刷機とルターの宗教改革が
時代を変えた。

古代ギリシャの再発見、ルネッサンスが花開いた。

○18世紀〜19世紀には産業革命があり
アダムスミスの国富論が登場し
やがて近代主義の社会構造である
資本主義社会が、その中から共産主義が生まれ、
アメリカが独立した。

■そして現在20世紀から21世紀にかけて
再び大きな転換期に来ている。


ドラッカーは今回の転換期の特徴は
脱西洋社会だという。

日本が西洋社会に登場したことで
西洋社会がどう変わるか。

ドラッカーが日本をどう見ていたか
興味深い見解を紹介します。

来年も本メルマガお楽しみ下さい。



3.事例研究:ハーマンミラー社「奉仕するリーダーシップ」
'Leadership Is an Art'
(邦訳 響き合うリーダーシップ、海と月社)

■ドラッカー原理に基づく
日本の良い会社「伊那食品」を数回にわたって紹介しました。

これからしばらくアメリカの
ハーマンミラー社を紹介します。


参考文献'Leadership Is an Art'
(邦訳 響き合うリーダーシップ、海と月社)について
ドラッカーは
「すばらしい本だ。
リーダーシップについてこれまで出版された
どの本より明確でエレガントで説得力がある」と
絶賛しています。


■アメリカのミシカン州ジーランドに本拠を置く
ハーマン・ミラー社はフォーチューン五百社の下位に位置する
従業員約五千名の企業である。

同社は、一九八三年、「
働きがいのあるアメリカ企業ベスト百社」の中に
選定された優良企業である。

一九八八年には、
「アメリカでもっとも素晴らしい十社」に選ばれた。

「製品・サービスの品質」に関する全米の評価では、
全業種で第四位、家具製造業の分野では、第一位になっている。

■同社は、伝統的な家具製造業の世界では、
デザインと研究・開発に特化した
革新的な企業として知られている。

これまでにも、同社は、
「壁とりつけデスク」、「積み重ね椅子」、
「透明のモジュール式の椅子」など卓越した新製品の発表や、
オープン・オフィスといったコンセプトの提案で、
世界的に注目されてきている。


同社では、リーダーシップを、
「従業員が自らの任務をもっと能率的に達成できるような
環境を整えてやる」ことと位置づけている。

リーダーの役割は、
部下に奉仕する執事の機能を果たすことだと
明確に規定されている。

■このような考え方が、
単なる理念のレベルで展開されているのではなく、
企業の構造そのものにおいて実現されていることである。

トップダウンでエリート主義の経営が展開される
アメリカの企業では、一般に、
トップマネジメントが優遇されることか多い。


そのトップ優遇の代表的な見本のようなものが、
「ゴールデンパラシュート条項」であろう。

これは、会社がM&Aされた時、買収側が、
相手企業のトップにたいして、退職金を支払うというものである。

ハーマン・ミラー社では、
これに対して「シルバーパラシュート条項」を
会社で決めたのである。

すなわち、自社がM&Aされた時は、経営陣のみでなく、
勤続二年以上の全従業員に退職金を支払うという制度である。

これでは、いくら、同社が優良企業であっても
買収をかける企業など現れてこないだろう。

正に社員にとって良い会社であり、
伊那食品のアメリカ版であり、
ドラッカーマネジメントの事例です。

●ご質問ご意見は気軽に
返信でご意見よろしくお願いします。

imaoka@bizdyn.jp

今岡善次郎


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個別にお礼メール差し控えますが
大変感謝申し上げます。

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株式会社ビジダイン
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多摩大学大学院客員教授
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部分である人は人との関係でしか存在しない。仕事の場で人は組織
の関係でしか、存在しない。どんな専門も他の専門との連携でしか
仕事の成果を生まない。企業は社会との関係でしか存在しない。
科学的管理が説く、外部は単なる環境ではなく、
企業は社会の一部である。