◆━━━今岡善次郎のマネジメント・メルマガ━━━━━◆
第283回
★ドラッカーから学ぶ仕事の哲学★
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「どう生きるかの根源的な問い」
●10日日曜日若年認知症家族会5夫婦が
ある催しの後居酒屋に集い、
皆で楽しく交流している場に僕もお誘いがあり、
遅れて参加しました。
50歳代60歳代でこの病気になって
不都合な失敗しても家族会は
同じ体験しているから許しあえる。
健常人に比べて老化が3倍早いだけで
みな同じである。
●だれしも人生に限りがある。
「今」を楽しく生きることがすべてだと
今までの人生での失敗を打ち明けて
笑い飛ばします。
今はアルツハイマーを病んでしまったご主人が昔、
浮気をした。
罪を滅ぼすために一生懸命働いて
会社の役員になったと。
本人は弁明できないが事実かどうかは
問題ではありません。
普段は隠すような話が
家族会では盛り上がります。
●病気自体を世間から隠し、孤立して生きる家族は
病気を社会に打ち明けた途端に
何も隠さなくなってオープンに生きる
度胸ができる。
人に見られたくない、見せたくない表面的なことよりも
自分がどう生きて何のために生きるのかが
重要になるのです。
修羅場を経験すると
どう生きるかという根源的な問い、
哲学になります。
■コミュニテイカフェ「ドラッカー塾」第3回は
「なんのためのマネジメントか?」
がテーマでした。
週末コースは11月2日週末コース、
11月7日平日コース無事終了しました。
先週ご案内したように
参加できなかった方向けに特別補講開催します。
<3回テーマ>統一テーマ
「なんのためのマネジメントか?」
・事例研究「アイリスオーヤマ」
社員にとって良い会社と会社にとって良い社員を両立。
メ―カ―ベンダーというサプライチェーン統合モデル。
生活者視点の顧客創造。
・テーマ1「ドラッカーの目標によるマネジメント」
・テーマ2「リーダーシップとコミュニケーション
社会生態学視点」
■第4回統一テーマは
「心を中核とする心頭体の三位一体のマネジメント」
です。
平日コース11月28日木曜日18:30〜
週末コース11月30日土曜日15:00〜
・事例研究1「コマツの赤字脱却の構造改革」
・事例研究2「東京通信工業(ソニー)設立趣意書
井深大」
・テーマ1「精神・戦略・実践の三位一体のマネジメント力」
・テーマ2「精神の領域 人と人のつながり」
11月2日のFBイベント
↓
http://k.d.combzmail.jp/t/ce7j/c0e0trw0olw61pm2d5DKd
ホームページ
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チラシ更新
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スポット参加大歓迎!
スポット料金参加費4000円
(1期〜5期フルコース参加者は
スポット参加料金半額の2000円です)
申し込みお待ちしています。
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・お名前
・所属
のみで結構です。
さて、
本日のテーマ
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1.いのちがいのちを生む
2.現実からスタートせよ
3.事例研究:伊那食品工業「二宮尊徳の言葉」
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1.いのちがいのちを生む
■森信三の哲学は生態系のいのち(命)とは何か
について語ります。
いのちの本質は、自らのいのちを割いていのちを生む
ことでなければならない。
「愛」の基本原型は自己分割であり、
自己犠牲である。
いのちを割くのは苦痛であるが
苦痛を苦痛と思わぬのは「愛」があるからである。
■愛とは自らを割いて相手に与える単細胞生物に
見ることができる。
単細胞生物は分割して新しい生命を生む。
昆虫類のある種のものは
父親は母体に喰われ、母体はその子に喰われる。
子に先だって親が死に
子に尽くして果てに親が死ぬ。
これが親の愛の原型であるとする。
■我々は自己を割いていのちを生む。
愛のはたらきによっていのちの真に触れる。
いのちの自覚による愛の実践によって
他の自覚者を生むことことも自己を割くことである。
教育も
人々の魂(たましい)に対して
自覚の火を点ずることである。
いのちを育てる努力である。
■いのちの目覚めには時が必要である。
自覚の目覚めを与える努力こそ「教育」であると言う。
人間的営為として教育とは
実業のスキルを身につけることではなく
いのちがいのちを生む愛の行為だと
森信三は語るのです。
2.現実からスタートせよ
■ルソーからヒトラーまでの西洋の社会革命は
絶対主義理想主義、計画からスタートした。
最終的な解決策への道があると信じた。
手にしたいもの、正しい方法を発明したと
思いこんだ。
■しかし、ドラッカーは反論します。
「最終的な解決策への道があるかどうか分からない」
という前提からスタートしなければならない。
計画屋、理論家の絶対主義からもたらされるものは
専制しかない。
これしかないという独善に陥る。
トヨタ自動車が戦前、豊田喜一郎氏によって
「ジャストインタイム」の理想を語った時、
実現するのは極めて難しいが
可能性はゼロではないという前提でスタートした。
戦後、大野耐一氏が夢を実現させようと試行錯誤して
カンバン方式が開発されました。
■未来を語る前に「今」の現実を知らなければならない。
常に現実からスタートすることが不可欠である。
不安定、不統一、多様性、妥協、矛盾からなる
現実を受け入れなければならない。
あらゆる可能性に対して心を開かなければならない。
起こり得る無数の事態、お互いに矛盾する事態について
まで可能な限り準備する。
■予期せぬことへの対応に必要な能力を
手に入れなければならないと、
「産業人の未来」でドラッカーはマネジメントの原理を
語っています。
分析において革新的に
理念において理想的に
方法において保守的に
そして
行動において現実的
でなければならない。
3.事例研究:伊那食品工業「二宮尊徳の言葉」
(http://k.d.combzmail.jp/t/ce7j/c0e0wrw0olw61pm2d5UEC)
■社是
「遠くをはかり、進歩軸に沿う研究開発に基づく種蒔き」
は二宮尊徳翁のことばから来ています。
伊那食品の考え方の基本になっている言葉であり、
20年以上会社案内に掲載しているそうです。
江戸時代末期の篤農家で実践的な思想家であった二宮尊徳翁
は言っています。
■遠きをはかる者は富み、近くをはかる者は貧す。
それ遠きをはかる者は百年のために杉苗を植う。
まして春まきて秋実る物においてをや。
故に富有なり。
■近くをはかるものは
春植えて秋実る物をも尚遠しとして植えず。
唯眼前の利に迷うてまかずして取り
植えずして刈り取る事のみ眼につく。
故に貧窮す。
■この言葉はいつの時代でも正しく、
そしてすべての会社に当てはまる。
そして、
二宮尊徳翁はこんな言葉も残しています。
「道徳なき経済は犯罪であり、経済なき道徳は寝言である」
経済と道徳の両輪が大事だと言い、
ドラッカーが賛美している「論語と算盤」を書いた
渋沢栄一の思想の元が
二宮尊徳にあったと思われます・
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今岡善次郎
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株式会社ビジダイン
http://k.d.combzmail.jp/t/ce7j/c0e0zrw0olw61pm2d5BLp
多摩大学大学院客員教授
http://k.d.combzmail.jp/t/ce7j/c0e00rw0olw61pm2e5tHQ
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科学的管理が説く、外部は単なる環境ではなく、
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