◆━━━今岡善次郎のマネジメント・メルマガ━━━━━◆
第279回
★ドラッカーから学ぶ仕事の哲学★
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「同調する命のリズム」
●1週間前の水曜日の夕方
車で迎えに来た長女と次女と3人で妻の食事介助に
浴風会病院へ面会に行きました。
4人部屋だから3人の会話が他の患者さんや
食事介助している介護士さんに
聞こえました。
「お騒がせしてすみません」と言うと、
「いえいえ、明るく楽しい会話を聞いてよかったです」
と言って頂きました。
女性が二人いると会話が弾けます。
●その後デニーズで3人で食事をしました。
一般家庭では娘達の嫁ぎ先の愚知や楽しい話題は
母親である妻が聞くのが普通ですが
父である僕が母親役で話を聞く。
近いうちに母親代わりに
育児の支援が必要のようです。
介護と育児支援という
男にとって初挑戦が待っている!
介護と育児が同調する大きな家族を
創りたいと思います。
facebookでもいろいろ近況をご報告しておりますので
友達リクエストお願いします。
↓
http://k.d.combzmail.jp/t/ce7j/c0xidew0ol0mq119xryjV
■■■第6期 2013年秋期第2回開催のお知らせ
コミュニテイカフェ「ドラッカー塾」ご案内■■■
週末コース第2回「日本的経営の本質とドラッカー」
10月12日土曜日盛況の内に開催しました。
http://k.d.combzmail.jp/t/ce7j/c0xieew0ol0mq119xrN53
過去最大の14人のご参加頂きました。
●平日コースは明日10月17日木曜日18:30〜
です。
二宮尊徳を始め
日本的経営の代表的日本人5人を取り上げて
ドラッカーと比較します。
本メルマガ事例研究に取り上げた伊那食品工業
を詳しく紹介します。
伊那食品工業は二宮尊徳が唱えた自然に学ぶ経営であり
ドラッカーに通じます。
二宮尊徳の他
渋沢栄一、豊田佐吉、松下幸之助、稲盛和夫
の名言を選びました。
東西の知を知ることでマネジメントの
本質が理解しやすくなります。
<2回テーマ>
・事例研究「伊那食品と
日本のマネジメント5人の代表的日本人」
・テーマ1「マネジメントそしてマーケティングとイノベーション」
・テーマ2「産業革命とテイラー
そして人間学マネジメントのドラッカー」
ホームページ
↓
http://k.d.combzmail.jp/t/ce7j/c0xifew0ol0mq119xrEzB
チラシ更新
↓
http://k.d.combzmail.jp/t/ce7j/c0xigew0ol0mq119xrbP5
未だ席に余裕があります。
スポット参加歓迎!
申し込みお待ちしています。
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・所属
のみで結構です。
さて、
本日のテーマ
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1.同調する命のリズムを探す
2.産業社会創造の条件
3.事例研究:伊那食品工業の「良い会社」
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1.同調する命のリズムを探す
■森信三は2人の西洋の哲学者を対比させて
それぞれの生き方と思想を説明しています。
「理」の構造を静的に見るカントと
「理」の構造を動的に見るヘーゲルと。
「理」を静態的にみる、動的にみるとは
一体どういう意味か。
■「理」を静的に見るカントは
人間が認識可能な現象のみに思想を限定した。
理性で理解できいることに限定して
自然科学に対して重大な関心を持っていました。
一方のヘーゲルは「理」は展開変化するという
人間の思考である弁証法に関心を持った。
■森信三によると
ヘーゲルは青年期に古代ギリシャの政治史に興味を持ち
関心が現実的で政治的だった。
現実の人間への本質に関心を持った。
一方カントは自然科学への関心が強かった。
■哲学とは先人の学説を学ぶことではなく、
先人の生き方とその思想を媒介として
自分の生き方のリズムをつくることであると
森信三は言います。
森信三やドラッカーは
マネジメントの事例を媒介として
自分が同調する命のリズムを探すことであると
思います。
2.産業社会創造の条件
■ドラッカーマネジメントの原点は
ナチスのファシズム全体主義を反面教師として
産業社会成立の条件にあると思います。
その条件とは
1.一人ひとりが自由で位置と役割があること
2.企業の権力の正統性は倫理の理念であること
3・そして企業は社会的な目的と役割を持つこと
■社会組織を強力に指導するエリートや
政治家が産業社会を創るのではない。
一人ひとりの自由な市民が
無関心ではなく責任ある意思決定に参画することにある。
そして権力であるトップマネジメントや
行政や政治家の正当性は倫理にある。
日本では昔「徳」と言っていた特性です。
人間とは何かを理解する人間学を身につけた
人がリーダーとして正当性がある。
■一人ひとりが「自由」であることに
大きな価値があるとドラッカーは考えていました。
市民の自由を制限する政府の権力を制限し
制御するシステムが欠かせない。
市民の責任ある参画による
自治を実現しなければならない。
■「産業人の未来」で青年ドラッカーは
確信に満ちたあるべき姿を描きました。
ヨーロッパの理性が考えた両極端の思想、
専制全体主義と無政府主義の対立に
答えを出しました。
どんな政治システムが必要かではなく、
自由な産業社会をどう創るかが
持続する社会の条件であると。
3.事例研究:伊那食品工業の「良い会社」
(http://k.d.combzmail.jp/t/ce7j/c0xihew0ol0mq119xrM0B)
■伊那食品工業株式会社の会社概要は以下の通りです。
代表取締役会長 塚越寛
代表取締役社長 井上修
設立年月日 1958年6月18日
資本金 9,680万円
年商 174億円(2011年)カンテンの加工食品
本社 長野県伊那市西春近(広域農道沿い)社員数433(男219、女214)名(2012年7月現在)
テレビ東京「カンブリア宮殿」に塚越会長が出演しました。
■なんと社是は
「いい会社をつくりましょう
〜たくましく そして やさしく〜」
というシンプルで分かりやすい。
社是は会社を構成するすべての人々の土台であり道標であると
考えているそうです。
いい会社とはどんな会社か?
ホームページで以下のように述べています。
■目先の数字的な効率を最優先させて、
大切な事を忘れてしまってはいけないと思います。
福利厚生費を抑える、社宅を廃止する、
社員旅行を中止する、懇親会も中止するというようでは、
会社が正しい方向には向かないような気がしています。
当社では、「 社是 」 と
「 社是を実現するための心掛け 」 をまとめた
「 社是カード 」 を作成し、
社員全員が携帯しています。
■単に経営上の数字が良いというだけでなく、
会社をとりまくすべての人々が、
日常会話の中で 「 いい会社だね 」 と
言ってくださるような会社の事です。
「 いい会社 」 は自分たちを含め、
すべての人々をハッピーにします。
・・・
顧客満足とか社員満足とか
ビジョンとか欧米の訳語ではない日本語
「いい会社」という言葉が使われていることが
社員に浸透する秘訣のような気がします。
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返信でご意見よろしくお願いします。
imaoka@bizdyn.jp
今岡善次郎
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多摩大学大学院客員教授
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科学的管理が説く、外部は単なる環境ではなく、
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