◆━━━今岡善次郎のマネジメント・メルマガ━━━━━◆
第278回
★ドラッカーから学ぶ仕事の哲学★
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「生と死はエコロジーの生命現象」
●10月6日から7日にかけて
95歳の母親を延命医療するかしないか、
3人兄姉弟で相談するため出雲に帰省してきました。
食が細くなり痩せて行く。
賛否両論あるが食事ができなくなる時が
寿命であり天寿まっとうと考えていいと
思います。
我々3兄弟は自然と同意しました。
母を介護してくれている兄夫婦と家族の
孫ひ孫に感謝!
●ついでに
60年の大遷宮の出雲大社にお参りしてきました。
伊勢神宮とともに出雲大社も遷宮で賑わっています!
http://k.d.combzmail.jp/t/ce7j/c04axdw0nl2ag4zrwvuNa
最近パワースポットとして
女性に人気だそうですが、
神道は人間を含む自然を「神」とする
生態系(エコロジー)の思想です。
●生と死は
エコロジーの生命持現象です。
自然界も枯れて朽ち果てるもの
新しく芽生えるもの
消滅するもの
発生するもの
去る者と来る者
学校も企業も政治社会も同じく生きている。
伊勢神宮も出雲大社の遷宮も
エコロジーの生死を表わしているのではないでしょうか?
ドラッカーも社会生態学者として
新陳代謝が企業社会を持続させると考えていました。
■■■第6期 2013年秋期のお知らせ
コミュニテイカフェ「ドラッカー塾」ご案内■■■
●第1回週末コース5日終了しました。
平日コースは明日木曜日10月10日18:30〜
開講します。
平日コースは未だ余裕があります。
ご関心のある方是非ご参加ください。
<1回テーマ>
事例研究「アンパンマン・二宮尊徳・ドラッカー」
テーマ1「塾コンセプト ドラッカーとマネジメント」
テーマ2「ドラッカーの枠組みでみる人間の本質」
●第2回は
「日本的経営の本質とドラッカー」がテーマです。
週末コース第2回10月12日土曜日15:00〜
平日コース第2回10月17日木曜日18:30〜
経営の神様、マネジメントを発明したと言われる
ドラッカーのマネジメント、マーケティンングは
マニュアルではなく哲学です。
日本的経営の代表的日本人5人を取り上げて
ドラッカーと比較しましょう。
二宮尊徳、渋沢栄一、豊田佐吉、松下幸之助、稲盛和夫
の名言を選びました。
東西の知を知ることでマネジメントの
本質が理解しやすくなります。
<2回テーマ>
・事例研究「日本のマネジメント5人の代表的日本人」
・テーマ1「マネジメントそしてマーケティングとイノベーション」
・テーマ2「産業革命とテイラー
そして人間学マネジメントのドラッカー」
ホームページ
↓
http://k.d.combzmail.jp/t/ce7j/c04aydw0nl2ag4zrwvCvK
チラシ更新
↓
http://k.d.combzmail.jp/t/ce7j/c04azdw0nl2ag4zrwvjV7
facebookで様子紹介
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http://k.d.combzmail.jp/t/ce7j/c04a0dw0nl2ag4zrxvq8M
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さて、
本日のテーマ
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1.日本民族の任務
2.全体主義を阻止したアメリカ
3.事例研究:コマツのダントツ経営
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1.日本民族の任務
■戦後の日本は日本ダメ論の自虐史観に溢れていますが
デフレ脱却期待やク―ルジャパン、
2020東京オリンピック誘致成功などもあってか
日本見直し論が出てきているように思います。
森信三は西洋と東洋の交互の交錯によって
西洋語である哲学でもなく、
東洋の仏教や儒教でもなく、
これら東西の融合によって人類知は
無限に進展すると言う。
■人間の知は有限である。
つまり人間には分からないことが沢山ある。
何百億光年という無限に遠い宇宙の星が観測されたり、
膨張し続けている宇宙があると
言われても、
人類の知は宇宙を理解したと言えるだろうか。
一方で自然界に存在する微生物の数はどの程度か
ミクロな自然生態系についても
人知が及んでいるとは思えない。
■無限の大自然の中にあって
人間はその一部であり、空間的にも微小で
時間的にも一瞬しか存在しないのが人間である。
無限大の宇宙も無限小の宇宙も
実証的方法論で説明する科学者の知からの
概念でしかない。
人間が大宇宙を把握理解しようとするのは
人間中心の発想であって
真実は逆である。
人間こそ大宇宙によって把握され包含される
という方が正しいのだと森信三は言います。
■人間は自然界の一員として地球に生と受けているに過ぎない。
人間は生きているのではなく生かされている。
西洋の哲学は人間中心であり自然とは相対立していると見る。
人間は部分でしかなく自然との繋がりでしか
存在できないとする認識は
古来からの日本民族の心ではないか。
ドラッカーの社会生態学思想と通じるものがあります。
森信三は東西の思想の融合には日本民族の任務があると
言いました。
ドラッカーは西洋化しない日本的な日本を
世界が必要としていると言いました。
2.全体主義を阻止したアメリカ
■ドラッカーによると
ヨーロッパの理性主義・全体主義革命、
ファシズム全体主義を阻止したのは
アメリカだった。
アメリカにおける保守主義勢力が
力を発揮して反革命となり
産業社会へと転換できた。
■21世紀初期の現在のアメリカは
国家財政が大きな債務を抱えて解決の目途が
たっていない。
デフォルトの危機が心配されているが
20世紀中期、
世界で最も発展し進化し最も強力な重心で
有り続けました。
■ドラッカーの考えでは
機能する産業社会が成立する条件は
働く一人ひとりの市民が
社会的役割と位置が与えられていることにある。
一人ひとりが社会の目的の実現のために
参画することである。
強制ではなく参画ことである。
■ヨーロッパの全体主義国家としてソ連が
世界制覇への道を歩み始めた当初から
ソ連はアメリカが究極の敵であると認識していた。
アメリカは自由で機会の平等の下に
一人ひとりが自由に社会に参画して機会を
求めることができる
非全体主義、非革命的な社会だった。
それが全体主義を阻止した。
ソ連の崩壊をドラッカーは
戦前から予知していたのです。
ドラッカーの信念に従うと
日本のアベノミクスの成功の条件は
一人ひとり、個々の企業が
経済システムの中で自由に機会を求め
現代社会が求める社会的責任の下で
イノベーションすることであると思います。
3.事例研究:コマツのダントツ経営
http://k.d.combzmail.jp/t/ce7j/c04a1dw0nl2ag4zrxvgJO
■コマツの坂根正弘会長が語るダントツ経営とは何か。
赤字から一転、収益性世界一を実現したコマツの
経営構造改革とは?
坂根氏が社長に就任した2001年度、
コマツは初めて130億円の営業赤字に転落し、
経営構造改革が急務であった。
そこで、
「経営の見える化」
「成長とコストの分離」
「強みを磨き、弱みを改革」
「大手術は1回だけ」の
4つをキーワードに改革を推進した。
まず、競争力を失っている原因は固定費であり、
製造コストの問題ではないことを
データで従業員みんなに説明し、
「経営の見える化」を改革の第一歩にした。
■成長論者はコストの問題を温存しがちだが、
成長とコストは分けて考えた。
成長を当てにせず、コストを徹底して詰める。
生産現場に比べコスト削減の取り組みが
遅れている間接部門は“宝の山”だ。
そして、何度も手術をすると体力がもたないため、
大手術は1回のみとすることにしたと言う。
事業の選択や集中、
すなわち棄てる事業と強化する事業を選別する。
モノ作り以外の業務の無駄により、
競争力を失っているのだと考えていた。
変動コストと固定コストを厳密に分ける
会計方式で、コスト構造をよく分析したところ、
米国のライバルと比べて、
粗利率ではまったく一緒であるのに
販売費および一般管理費と称する固定コストの部分で
いつも6%差があり、この6%の差がそのまま
売上高営業利益率の差となっていることが
分かった。
■一方、製造コストは、当時日本が最も低く、
モノ作りの競争力があることもハッキリと確認できた。
コマツの経営構造改革のポイントは
「強みを磨き、弱みを改革」することであると
認識した。
弱みばかりを議論しがちになるが、
競争力を高めるためには
強みを磨くことを忘れてはならない。
コマツの強みであるモノ作りの競争力をさらに磨くため、
ダントツ商品の開発やITの活用、
成長市場であるアジアでのポジション向上に注力する
ことを改革の目標にしたのです。
(以上坂根会長)
収益改善に収益構造分析によって
「選択と集中」、「強みを活かす」戦略
が功を奏した事例です。
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今岡善次郎
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株式会社ビジダイン
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多摩大学大学院客員教授
http://k.d.combzmail.jp/t/ce7j/c04a5dw0nl2ag4zrxvraH
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部分である人は人との関係でしか存在しない。仕事の場で人は組織
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科学的管理が説く、外部は単なる環境ではなく、
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