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                   第258回   
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◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◆


「鳥か?飛行機か?いや、日本だ!」


●18日NHKニュースに
以下の記事が紹介されました。


エコノミスト最新号の表紙には、
スーパーマンのような格好で空を飛び、
胸には日本の円のマークが描かれている
安倍総理大臣のイラストが使われました。

「鳥か?飛行機か?いや、日本だ!」

という見出しがつけられた。


安倍政権の政策を論評し、
日本に対する海外からの関心の高まりを
改めて伺わせています。

■日本では反アベノミクス・エコノミストは
長期国債の利率が高騰し、
国家財政破綻だ、インフレだと批判しています。


そもそも20年のデフレは「経済の死病」だった。

脱デフレとはインフレ政策での死病の治療です。

破綻死よりインフレと言う副作用がましです。

インフレとは物価だけではなく金利も上がる。

私のSCM論でも、
デフレとは銀行預金や国債の金融商品の過剰在庫で
カネ・モノの流れが滞留している現象です。

「宵超しのカネ」を持たない経済が
流れを良くする。

■経済も企業のマネジメントと同じく
理性や論理ではなく人の感性(精神・心)で動くのです。


精神 戦略 実践
心  頭  身体

私が主催する「ドラッカー塾」のテーマです。


■■■2013年春期第4回
コミュニテイカフェ「ドラッカー塾」ご案内■■■


週末コース11日土曜日終了しました。

平日コースは

5月30日木曜
18:30開始です。


●テーマは以下の二つです。

テーマ1 「精神 戦略 実践の三位一体の自律人材」
テーマ2 「精神の領域 人と人とのつながり」


ドラッカーに入る前に事例として
赤字から一転収益性を業界世界一を実現した
株式会社小松製作所 取締役会長 坂根 正弘 氏の
インタビュー記録からから
学びましょう!

身体の一部が壊れた時
切り離さないと命が危なくなる。

介護ストレスでで共倒れになる場合は
施設に預けて介護者と要介護者を切り離す。

企業組織も一部を切ることで
身体が助かることもあります。

詳しくは最後をご覧ください。


●第4回に引き続き第5回開催します。

週末コース6月1日土曜日15:00
平日コース6月6日木曜日18:30


最後をご覧下さい。


さて、
本日のテーマ
===================
1.財施(ざいせ)と法施(ほうせ)
2.理性万能主義の失敗
3.経営者と社員の一体感
===================
 
1.財施(ざいせ)と法施(ほうせ)


■布施(ふせ)とは
慈悲の心を持って他人に財物を施(ほどこ)すこと
だそうです。

布施には6つありますが
ここでは2つ取り上げます。


財施(ざいせ)と法施(ほうせ)です。

財施とはカネや衣食の財を施すことであり、
法施とは教えを施すことです。


■禅僧が頭陀袋(ずだふくろ)という袋を首にかけて
人に合掌して法施をすることで
財施をしてもらう。


財と法が交換すれば
一つの取引であり、知識をカネで買う
現代の教育産業と同じ経済行動になります。

■頭陀袋の語源は頭陀(ずだ)という
インドの仏教の修業者の名前です。


頭陀は衣食住に対する人間の欲望、貪る心を
払いのける仏教の修業者として釈尊から
大変評価されていた。

人が財を貪る心を無執着の心に変換する
訓練をした。

頭陀袋(ずだふくろ)は財施より
法施に力を入れることを禅僧に奨励する
道具だったかもしれません。



■人は
モノやカネに対する偏執・執着が強いからこそ、
それらを捨てる修業が必要なのです。

「くれくれ坊主にやりたくない」
という諺があります。

坊主にとって財施を受ける前に
法施が必要であるとの自戒でしょうか?


ちなみに本メルマガ発刊3年を経て
自由意思での
布施の制度を導入しました。



2.理性万能主義の失敗


■日本で民主党政権が誕生した時
大きな期待感がありました。

若くて論理的な説得力ある話し方と
弁護士出身の政治家にインテリジェントな
新鮮さを国民に与えたことは事実です。

しかし3年で失敗した。

ドラッカーによると
ヨーロッパの200年の近代史は理性主義、啓蒙主義
の失敗の歴史だった。


■ドイツの社会民主党、フランスの急進派、
イタリアの自由党、スペインの民主党も同じだった。

理性主義の政治家には行政能力に優れた者もいたし、
人望のある人もいた。

アメリカの改革運動も理性に訴え
悪を追及した政治家は多くいたが
ほとんど失敗だった。

■ドラッカーの社会生態観察によると
理性主義のリベラル政治は
政治的不妊症だという。

人間の内面は理性ではない。

矛盾する行動原理から成り立っている。

理性と感情、頭と心、政治と悪、
仏と凡夫、君子と小人・・・

プラスとマイナス、正と負、男と女、
陰と陽

相反する二つがあって初めて
何かが生まれる。


■理性主義は何事かを否定することは
出来ても行動はできない。

現状分析はすばらしくても
行動を引き越す実践的な行動計画が作れない。

論理思考だけのビジネス論は
マネジメント不妊症になるというわけです。

アベノミックス以前の20年の日本経済は
理性だけだったので
何も生まれなかったのです。

もしかしたらこれから数百年にかけて
軍事力によらない初めての日本覇権国家
誕生につながるかもしれない。
 


3.経営者と社員の一体感

■日本企業と欧米企業の違いを表わすものに
役員報酬があります。

2011年3月期において
日産のゴーンCEOが8.9億円
ソニーのハワードストリンガーCEOが8.6億円
に対して
トヨタの豊田章男社長は1.4億円
張会長は1.5億円
だそうです。


■6倍から7倍の差があります。

米国では数十億円の年収のCEO,

一流企業では
10億円の年収が平均です。


これらのグローバルスタンダードは
日本人にとっては違和感があります。

■ドラッカーの考えによれば

マネジメントは社会の役割、機関であって
特権ではない。

社会への務めや義務である。

経営者と社員との収入格差が100倍を超えると
社会の「しらけ」が拡大する。


■日本企業ダメ論者は
グローバルスタンダードに反すると言います。

経営陣と社員の収入格差は文化の違いなので
グローバルスタンダードの必要性はありません。

社会の中でまた組織の中での収入格差は
仕事観の違い、文化の違いから来る。

一人ひとりがマネジメントの一角として
組織が運営されているか、
それとも
トップの経営陣の戦略やリーダーシップで
運営されているか。

仕事を「財施」、
すなわち、
モノとカネを人のために供する行為と見なすかどうか。

経営者と社員の一体感のある組織、
分断から統合の組織が
全体として長期的に
持続力があるということが
明かになりつつあります。


●ご質問ご意見は気軽に
返信でご意見よろしくお願いします。

imaoka@bizdyn.jp

今岡善次郎


フェースブック始めました

http://k.d.combzmail.jp/t/ce7j/c0kw5nu0ll7n033e7gD0X



塾生募集中(友達募集中)


■■■2013年春期第4回
コミュニテイカフェ「ドラッカー塾」ご案内■■■

テーマ1 「精神 戦略 実践の三位一体の自律人材」
テーマ2 「精神の領域 人と人とのつながり」


平日コース5月30日木曜です。

18:30開始です。


●テーマは以下の二つです。

テーマ1 「精神 戦略 実践の三位一体の自律人材」
テーマ2 「精神の領域 人と人とのつながり」


ドラッカーに入る前に事例として
赤字から一転収益性を業界世界一を実現した
株式会社小松製作所 取締役会長 坂根 正弘 氏の
インタビュー記録からから
学びましょう!

身体の一部が壊れた時
切り離さないと命が危なくなる。

介護ストレスでで共倒れになる場合は
施設に預けて介護者と要介護者を切り離す。

企業組織も一部を切ることで
身体が助かることもあります。


●概要と目的


・テーマ1「精神 戦略 実践の三位一体の自律人材」


儒教のマネジメントの原理は「修める(治める)」
事にあります。

そこには
「修身・斉家・治国・平天下」には共通する原則がある。

すなわち個人の生き方マネジメント、
家族や組織のマネジメント、
国や社会のマネジメントは
「知・仁・勇」の三位一体の人間力が必要とされるという
ものです。

個人も組織も社会の
それぞれ自律する小宇宙の生命です。

俯瞰的マネジメントのドラッカーを
三位一体の構造で紹介します。



・テーマ2「精神の領域 人と人とのつながり」

三位一体の内の精神の領域の基本は
人と人の繋がりです。

理性と身体を
根源的に統一しているのは
感性である
(「感性論哲学」芳村思風)

感性を精神、理性を戦略、身体を
ロジスティクス実践と捉えると
芳村思風先生の感性論哲学も三位一体の
フレームワークを強化する哲学です。



●麻婆豆腐に
野菜たっぷりの肉に魚介類の焼肉、
ビールに焼酎で交流会行います。

スポット参加大歓迎!

フルコース終了者は半額2,000円で
毎回誰か参加しています。


チラシ
http://k.d.combzmail.jp/t/ce7j/c0kw6nu0ll7n033e7gwRo
ご覧ください。


■■■2013年春期第5回
コミュニテイカフェ「ドラッカー塾」ご案内■■■


テーマ1 「人と人の関係を根源とする使命」
テーマ2 「成すべき戦略はどう立てるか」


週末コース 6月1日土曜日15:00〜
平日コース 6月6日木曜日18:30〜

○目的と概要

テーマ1 「人と人の関係を根源とする使命」

組織内部も外部も政治社会も
なぜシステムの分断・断絶が進み崩壊に向かうのか?

どのようなリーダーシップが
システムを持続可能にするか?

持続するエコシステムを論じる
ドラッカー、ピーターセンゲ、アーヴィン・ラズロの思想を
紹介します。

テーマ2「成すべき戦略をどう立てるか」

「彼を知り己を知れば百戦危うからず」

「勝兵は先ず勝ちて而る後戦いを求め
敗兵は先ず戦いて而る後勝ちを求める」

の孫子から始めてドラッカーを紹介します。


■■■■■寄付金のお願い■■■■

メルマガ初刊から4年半経過しました。

経費ご負担の寄付金制度導入して2年になります。

何度も寄付頂いた方、
個別にお礼メール差し控えますが
大変感謝申し上げます。

又これからもあらためて
学生や無職の人でマネジメントを学びたい人のために
ご寄付(お布施・献金)お願いします。

金額やお名義は問いません。

請求や領収書など入金管理はしません。

一口月500円(ワンコイン)を
ベースとして随時受け付けます。

年間まとめ(6000円)、
半年(3000円)
月次(500円)もOK。

寄付金(お布施)箱(口座)




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2012年11月以前のバックナンバー
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株式会社ビジダイン
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多摩大学大学院客員教授
http://k.d.combzmail.jp/t/ce7j/c0kwbnu0ll7n033e7golO
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部分である人は人との関係でしか存在しない。仕事の場で人は組織
の関係でしか、存在しない。どんな専門も他の専門との連携でしか
仕事の成果を生まない。企業は社会との関係でしか存在しない。
科学的管理が説く、外部は単なる環境ではなく、
企業は社会の一部である。