人と人 組織のつながり 功をなす 情物金の 流れが命
◆━━━今岡善次郎のマネジメント・メルマガ━━━━━◆
第237回
★顧客の顧客まで誠をつくす仕事の連鎖★
P・F・ドラッカーの
社会生態学的 俯瞰的 マネジメントモデルが開く
人生・企業・社会の共通のマネジメント原理
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『介護とマネジメント』
おはようございます。
●もうすぐ今年も終わりですね。
地球の終わりがくるという2012年問題も
何もなく次に年に行けそうです。
妻を在宅介護から入院させて5年目の正月が
やってきます。
このメルマガも5年目に入ります。
●介護からドラッカーのマネジメントに入った
わけですが、
デリケートな個人的テーマを仕事に持ち込むことに
批判もありましたが、
多くの賛同者もありました。
2012年秋の「ドラッカーマネジメント塾」
の塾生に介護電話相談員の方が参加されました。
●介護も心だけではなく
段取りのマネジメントだと考えたからだそうです。
私に言わせれば
マネジメントも心が必要なので
マネジメントの原理と介護の原理は
重なるのです。
■■■2012年秋期
コミュニテイカフェ「ドラッカー塾」第7回■■■
●次回は年が明けて下記の通り開催します。
平日コース1月10日木曜日18:30から
週末コース1月12日土曜日15:00から
です。
●テーマは以下の二つです。
テーマ1 仕事の滞留を無くすロジスティクス実践「統合」
連鎖する業務でなぜ仕事は滞留するのか?
業務が分割されるほど滞留点が増える。
細分化の個別責任を負うと責任回避行動とし
てバファー(在庫)で逃げる
細分化は個別責任業務を増やしストックポイントを増やす
テーマ2 ロジスティクスのニュートン力学「TOC(制約理論)」
エリヤフ・ゴールドラット博士の
制約理論(TOC:Theory Of Constraint)
の背景は何か?
イスラエル人 物理学者 であり、
「巨人の肩に乗って」と大野耐一の業績の上に
3人の尊敬する人として
大野耐一・ニュートン・ガンジーを上げています。
トヨタ式経営との関係は?
TOCをどう使うかについて理解を深めます。
お申込はメール返信でお願いします。
チラシ
↓
http://k.d.combzmail.jp/t/ce7j/b04pxpx01ke42aqxsgId1
さて、
本日のテーマ
===================
1.帰化人と蝦夷人
2.ヒットラーのナチズム
3.ゴーンの日産再生と日本的経営
===================
1.帰化人と蝦夷人
■最澄の先祖は中国後漢の皇帝の家柄で
先祖は帰化人だったそうです。
一方空海の父方の大伴(おおとも)系で
日本古来の人種で、蝦夷(えぞ)人と
言っていたようです。
■現代の日本人は当時の帰化人と土着の蝦夷人の
区別は付きませんが当時の日本人には
区別があったかもしれませんね。
つまり大陸から渡来した弥生人に対して
日本列島に古くからいた原日本人又は縄文人の系列が
門閥として分かれていた時代かもしれません。
空海はどうやら原日本人であったと言えます。
儒教や道教や神仙思想を学び、やがて
仏道に惹かれて行きます。
■土佐の室戸岬、四国最高峰の石鎚山などの
聖地で厳しい修業をします。
日本人の原点はこの蝦夷人の自然との一体化にある
のではないか。
自然である神ながら(神とともにある)の道
が日本人の原点である。
■当時の日本人は
和魂漢才(日本のこころと中国の知識)という
理想とする人間像を持っていた。
明治日本人も
和魂洋才(日本のこころと西洋の知識)を
理想とした。
最澄が漢才、空海が和魂を代表した知識人
で共に仏教の日本化に貢献したのですね。
2. ヒットラーのナチズム
■ヒットラーのナチズムの台頭と崩壊は
ドラッカーに人間社会のマネジメントについて
深い洞察を与えました。
ナチスの産業組織は生産や販売の経済活動の中に
政治組織が併存していたそうです。
■製造業であっても
組織はヒットラー総統への忠誠や政治的能力、
リーダシップが基準だった。
顧客への忠誠よりヒットラーへの忠誠が
企業のマネジメントに要求されていたのです。
現代でも企業の不祥事はトップへの忠誠が
顧客や社会への忠誠に優先する結果生じることが多い。
■未熟練労働者、下請け事務員が
工場長や営業部長の上司となってしまった。
大学の用務員が大学教授や学部長の上司となった。
指揮命令の権限が経済的社会的な領域で
最下層の党官僚の手に移されたのです。
経営理念も経営計画も支離滅裂であった。
現実離れした表向きのビジョンや建前の正義だけで
専門家が軽んじられた。
■現実を直視しないで
理念だけのトップに忠誠を強要する
組織は堕落です。
ナチズムの組織とは
程度の差はあれカリスマリーダーが率いる組織
の共通の危険性をドラッカーは観たのです。
3.ゴーンの日産再生と日本的経営
■日本的経営の神髄としてトヨタ式経営思想を
大野耐一から読み解きました。
一方同じ日本の自動車会社の日産を
再生したカルロス・ゴーンは
日本のモノづくり現場とチームプレイを
称賛していました。
人中心の日本的経営の背後にある日本文化と
フランスのルノーの西洋文化を融合させた。
■ゴーンの業績を振り返る。
日産がルノーと提携した1999年3月期280億円の赤字
2000年3月期6800億円の赤字を出しきって
2001年3月期3231億円の黒字と
V字回復したことで有名です。
その後も順調に日産を回復させました。
■まず最初にゴ―ンが変えたのは
日産が抱えていた官僚体質からくる利益に対する感度の
低さだったそうです。
日本航空の再生を果たした稲盛氏と同じですね。
あれもこれもと手を出して重点分野を絞ることが出来ない。
急患の患者に対しては水分と栄養(利益)が必要なのです。
■「水分と栄養」で健康を回復した後は
顧客志向とクロスファンクショナル(部門横断的)な
横の統合を図って全社員のベクトルを合わせた。
そもそも日本人はチームプレイや現場力が優れているので
自分の担当しか考えない官僚主義のマインドセットを
危機感をバネに会社全体の目的にセットすれば
強くなるのです。
日本的経営の強さは小さなチームでは発揮しやすいが
大きな組織では苦手なようです。
「和」の概念を内輪からより大きなシステムに変えるのは
日本的思想と西欧のシステム思想のハイブリッドが
必要なようですね。
●ご質問ご意見は気軽に
返信でご意見よろしくお願いします。
imaoka@bizdyn.jp
今岡善次郎
■■■2012年秋期
コミュニテイカフェ「ドラッカー塾」第7回■■■
●次回は年が明けて下記の通り開催します。
平日コース1月10日木曜日18:30から
週末コース1月12日土曜日15:00から
です。
●テーマは以下の二つです。
テーマ1 仕事の滞留を無くすロジスティクス実践「統合」
連鎖する業務でなぜ仕事は滞留するのか?
業務が分割されるほど滞留点が増える。
細分化の個別責任を負うと責任回避行動とし
てバファー(在庫)で逃げる
細分化は個別責任業務を増やしストックポイントを増やす
テーマ2 ロジスティクスのニュートン力学「TOC(制約理論)」
エリヤフ・ゴールドラット博士の
制約理論(TOC:Theory Of Constraint)
の背景は何か?
イスラエル人 物理学者 であり、
「巨人の肩に乗って」と大野耐一の業績の上に
3人の尊敬する人として
大野耐一・ニュートン・ガンジーを上げています。
トヨタ式経営との関係は?
TOCをどう使うかについて理解を深めます。
お申込はメール返信でお願いします。
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■新宿から丸ノ内線6分 新中野駅徒歩3分の
自宅事務所です。
●コミュニテイカフェ「ドラッカーマネジメント塾」は
経営の神様ピーター・F・ドラッカーを
「精神・戦略・実践」の「形」(かた・フレームワーク)
で理解し、 東西の知を関連付けてマネジメント思考を
身につけることを目的とします 。
それによって、
禅に通じると言われる武道や茶道などと同じく、
「道」とも言うべきマインドセットを形成して
行動に好循環が生まれるように支援します
マインドセット形成は
MITのピーター・センゲの「学習する組織」で
述べている
自己マスタリ―( personnel mastery) であり、
日本語では「修業」に相当します。
飛び入りスポット参加大歓迎です。
90分1限*2限=180分講義と
手作り麻婆豆腐他にビールに焼酎
コミュニテイカフェ
セットで4000円です。
居酒屋に行く感覚で
こちらへ参加しませんか?
お申込はメール返信でお願いします。
チラシ
↓
http://k.d.combzmail.jp/t/ce7j/b04pzpx01ke42aqxsgHEl
■■■■■PDF電子書籍販売のお知らせ■■■■■
1.教材書籍「ドラッカーマネジメント塾」2012年春期
第1限〜第16限(各限20枚〜30枚)
2.メルマガ編集書籍
社会生態学マネジメント
「介護体験で学ぶドラッカー」
社会生態学マネジメント
「エッセー生き方に役立つドラッカー」
3.書籍ノンフィクション小説「壊れる思い出のエレジー」
注文は下記のチラシから
チラシ「電子書籍}
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大変感謝申し上げます。
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半年(3000円)
月次(500円)もOK。
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株式会社ビジダイン
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多摩大学大学院客員教授
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部分である人は人との関係でしか存在しない。仕事の場で人は組織
の関係でしか、存在しない。どんな専門も他の専門との連携でしか
仕事の成果を生まない。企業は社会との関係でしか存在しない。
科学的管理が説く、外部は単なる環境ではなく、
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