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第816号
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「心身の健康、医療介護福祉の安定確保が求められる社会が前提」
目次
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〇前書き 「少子高齢化社会」
〇本文 「経営戦略が前提とすべきものが変化する」
〇編集後記 「どんな仕事も仏業、鈴木正三」
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いつもお読みいただきありがとうございます。
令和6年3月27日水曜日メルマガ配信します。
〇前書き 「少子高齢化社会」
■人口減少下においても生産性を高めるため
企業の今後の経営戦略と人事戦略は大きな変革が
求められる。
人口減少社会が目前に迫っているが、
その影響としては、マイナスの
影響を見込んでいる企業が多い。
その中で、それぞれの企業は、
効率的な生産を行い、発展するために、
産業の特性や企業の置かれている状況を踏まえて、
多角化、海外生産、人的能力の向上など、
様々な戦略を採ることにより、
人口減少社会を乗り切ろうとしている。
■健康寿命は個人差があり、
一律に評価すべきではない。
高齢になっても意欲も体力もあり
仕事へのモチベーションも高い層もある。
企業戦略としては人材能力向上において
年齢の差別を廃止して
仕事へのインセンティブを高める必要がある。
様々な取組を行い、従業員が意欲を持って働ける環境を
作れるよう努めることは重要な
企業戦略である。
■人口増加時代は若い世代が
より利便性を求め、早く、遠く、生活の革新を求めて
大量生産大量消費のマスマーケテイングの社会であった。
GNPを基準に経済成長の時代が長く続いた。
少子高齢化社会に求められるのは
安心安定の社会である。
心身の健康、医療介護福祉の安定確保が求められる社会が
前提になった。
■さて、
本日のテーマ
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「経営戦略が前提とすべきものが変化する」
(「明日を支配するもの:21世紀のマネジメント革命」
P.F.ドラッカー、ダイヤモンド社)より
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■事業の定義を現実の成果に結びつけるものは
経営戦略である。
経営戦略の目的は
組織をして成果を上げさせることであり
機会志向にならざるを得ない。
何が機会であるかを明らかにする必要がある。
■21世紀という急激な変化と不確実性の時代にあって
経営戦略が前提とすべきものは何か?
あらゆる企業にあって
社会の変化の影響を受ける。
経済的なもの以外に
政治・社会に関わるものである。
■21世紀に
経営戦略が前提にすべきものは5つある。
1.先進国における少子高齢化
2.支出配分の変化
3.コーポレート・ガバナンスの変化
4.グローバル競争の激化
5.政治の論理との乖離
■年齢構造の激変は人類史上初めてである。
特に日本とヨーロッパでは
人口を維持する出生率2.1を
維持できないところまできた。
人口が減少するだけではなく
年齢構造が急変する。
60歳以上が圧倒的に多くなり
若い世代が減る。
少なくてもこれまでの200年間
先進国の企業は人口が増加することを
前提としてきた。
これからの時代、
若年人口の減少、高齢化社会という
新しい前提にたって経営戦略を
建てなければならなくなっている。
〇編集後記(どんな仕事も仏業、鈴木正三)
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江戸時代初期の三河武士出身の僧侶 鈴木正三の
「四民の所作すべて仏業なり」は日本的マネジメントの
元祖と言えます。心学の石田梅岩、二宮尊徳など
江戸時代通して明治大正の日本的資本主義の底流に流れている
思想は、「個人は全体の一部であることによって存在する。
人間は宇宙の一部であり大自然の中で生かされているとする」
本来の日本人は受動的な客体ではなく、社会創造への参加する主体である。
人間は仏業によって仏になり、人間と仏は「和」の関係である
とする。物量を重視する経済より人間社会の安心平和、相互主義が
経済流通の基本である。
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