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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　第612号
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「未曾有の災厄を乗り切るイノベーション」




目次
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〇前書き  「現場主義・現実主義で乗り切る」
〇本文　　「ＩＢＭは創造的模倣戦略でコンピューター市場を支配した」
〇編集後記「シュンペーターのイノベーション」
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令和2年4月29日水曜日のメルマガ配信します。



〇前書き「現場主義・現実主義で乗り切る」


■新型コロナウイルスの新規感染者は
世界も日本もピークを越えているが
マスコミは依然として恐怖を煽っていますね。

アメリカでも民主党知事の州では
悲観的だが共和党知事の州は徐々に経済活動再開に
舵を切っています。

閉じこもることは経済活動を制限するだけではなく
不安と恐怖から新型コロナ以外の病死が増えているとの
イギリスからニュースが配信されました。


集団免疫獲得することでしか終息しないとか
コロナと戦うのではなく共存しかないとかいう意見が
聞こえるようになりました。

3密避けるなど細心の注意を払いながらも
前向きに生きることは良いことです。


■日本で開発された治療薬のアビガンが
効果が出ていることが報道されているが
専門家による日本の承認手続きの規制が制約になっているらしい。

一方で海外から日本のノーベル賞学者大村智氏のイベルメクチン
、新型コロナに効果　（米ユタ大が報告）という報告もあります。

研究チームは、20年1月〜3月に治療を受けた新型コロナウイルスの
患者約1400人を調査。北米や欧州、アジアの169の医療機関で
イベルメクチンを投与された約700人の患者と、

投与されず別の薬などによる治療を受けた約700人の死亡率を比較した。

その結果、イベルメクチンを投与していない患者の死亡率は
約8%だったのに対し、投与した患者は約1%と低かった。


＜出所＞
https://k.d.combzmail.jp/t/ce7j/j07g9gq05x8gqvaw2io6O


又BCGワクチンが感染予防に効果あることが
世界的にも感染症の専門家以外の人が発信しています。

特に日本で接種している菌株は効果が高いらしいです。

感染症学ではなく免疫学の大家、
大阪大学免疫学フロンティア研究センターの
宮坂昌之教授もデータで示しています。

＜出所＞
https://k.d.combzmail.jp/t/ce7j/j07gagq05x8gqvaw2isK5


新薬もワクチンもなければ
使えるものは使うのがリスクマネジメントになのでは
ないでしょうか？


異常事態には専門家の慎重な提言より
現場現実に対処して専門分野横断で問題解決する
ことが必要ではないだろうか？

■ノーベル賞の大村智先生のイノベーションは
逆転の発想だったそうです。

土中にいる微生物が作る物質から薬となるものを見つける
スクリーニング手法において
「順序を変える逆転の発想」を取り入れた。

従来方式は活性を定義し物質をスクリーニングするが

大村方式では物質をスクリーニンングしてから活性を調べた。

分野を定義し探索するかのではなく
現実から分野を決める日本的現場主義、現実主義
の発想だったと言えます。

コロナで未曾有の災厄を乗り切るイノベーションが
求められています。




■さて、
本日のテーマ
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「ＩＢＭは創造的模倣戦略でコンピューター市場を支配した」
「イノベーションと企業家精神」(P.F.ドラッカー、ダイヤモンド社）」より
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■創造的模倣戦略という矛盾した用語を作ったのは
ハーバードビジネススクールの教授、セオドア・レヴィットだと
ドラッカーは言う。

模倣は創造ではない。

何が創造か？

この戦略は最初にイノベーションを行った者よりも
その意味をより深く理解し、市場を創ることである。


■ドラッカーはＩＢＭを例にする。

1930年代の初めＩＢＭはコロンビア大学の天文学者のために
高速の計算機をつくり

数年後にはハーバード大学のために
今日のコンピュータの原型を作った。

第二次世界大戦が終わるころには
記憶装置とプログラム能力を備えたコンピュータを開発した。

1945年には先駆的なコンピュータを完成させた。

しかしＩＢＭはコンピュータのイノベーターではない。

■ＩＢＭは自らの設計を捨ててペンシルバニア大学が開発した
ＥＮＩＡＣに乗り換えた。

ＥＮＩＡＣは設計者が認識していなかったが
ＩＢＭは計算事務に適していると評価した。

1953年ＥＮＩＡＣのＩＢＭ版を
生産しアフターサービスを行うことで

企業用の多目的メインフレームコンピュータの
標準となった。


■誰かが新しいものを完成間近まで作り上げたのを見て
仕事に取り掛かる。

発明者以上にその本質を理解し
顧客を探し顧客が望み満足し代価を払ってくれるものに仕上げる。

直ちに標準となり市場を作る。

Ｐ＆Ｇも洗剤、トイレタリー分野でこの創造的模倣戦略で成功している。

日本のセイコーが時計市場で世界トップとなったのも
ソニーがダイオードで携帯ラジオで市場を創ったのも

あるいはトヨタ始め日本の自動車メーカーが
世界で優位な市場を占めているのも
創造的模倣戦略である。





〇編集後記（シュンペーターのイノベーション）
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オーストリア出身の経済学者であるヨーゼフ・シュンペーターが
著書「経済発展の理論」を発表し、そこでイノベーションは
既知の知識の「新結合（new combination）」と定義した。
「新結合」の理論全体を総称して「イノベーション」といい、
ドラッカーのイノベーション理論はその流れにあると言われています。
＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝





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SCM（サプライチェーンマネジメント）とは
供給連鎖において在庫削減と欠品防止のジレンマを解消して
利益体質を改善する手法です。

https://k.d.combzmail.jp/t/ce7j/j07gbgq05x8gqvaw2iPnn


■以下の動画は回転摩擦抵抗の多いミニ四駆で走行速度が
１０％程度向上しました。

↓


今岡テクノロジー『制振装置R2O』ミニ四駆実験
https://k.d.combzmail.jp/t/ce7j/j07gcgq05x8gqvaw2iOY4


２つのイノベーション
「在庫削減と欠品防止の両立」
「負荷運転でもアイドリングに近い軸振動抑制」


そしてこれらの研究開発を鼓舞した２つのマネジメント思想も
体系化しました。


ホームページご覧ください。
↓
https://k.d.combzmail.jp/t/ce7j/j07gdgq05x8gqvaw2iS9K


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