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第847号
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「デザイン思考には異質な情報を統合する能力が必要である」
目次
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〇前書き 「帰納法・演繹法・発想法」
〇本文 「相反するふたつの考えを同時に扱える能力がデザイン思考に必要」
〇編集後記 「弁証法」
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いつもお読みいただきありがとうございます。
令和6年10月30日水曜日メルマガ配信します。
〇前書き 「帰納法・演繹法・発想法」
■古代ギリシャの哲学者アリストテレスは
帰納法と演繹法と発想法からなる弁証法を説きました。
Induction(帰納法)とは
ボトムアップ、現実から思考(原理)へ導く。
Deduction(演繹法)とは
思考(原理)から現実へ応用する。
Abduction(発想法)とは
異なる情報から新しい思考を引っ張り出す思考法で
帰納法における現実の領域を広げることで
異なる領域を統合する発想法です。
■またドラッカーはイノベーションについて
「科学的管理法で分解することを学んだ以上は
統合設計することを学ぶ必要がある」
と言っていました。
■アリストテレスはデザイン思考の元祖かもしれません。
成功している相反する複数の事例から
原理や法則を一般化する帰納法と
その原理を応用することで検証する演繹法。
帰納法と演繹法で理論が進化する。
デザイン思考には異質な情報を統合する能力が必要である。
〇本文
■さて、
本日のテーマ
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「相反するふたつの考えを同時に扱える能力がデザイン思考に必要」
「デザイン思考が世界を変える」(テイム・ブラウン、千葉敏生訳早川書房、2019年)」より
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■人間誰しも持っている能力
共感、直観、パターン認識、平行処理という神経ネットワークは
デザイン思考に欠かせない。
機能性と感情的な価値を持つ複雑なコンセプトを
組立てられるのは
人間だけだ。
インターネットやITはどんどん進化しているが
「人間」と「人間が使う道具、機械」を区別できるのは
人間だけだろう。
■多種多様な可能性をひとつの現実へと収束したり
詳細な分析をひとつの形へ統合したりする
アルゴリズムは見つかっていない。
この才能は
熟練したデザイン思考家の活躍する場所に
不可欠である。
■しかし、デザイン思考は
芸術でも科学でも宗教でもない。
それはインテグレーション・シンキング(統合思考)
を行う能力である。
相反する複数の考えから
新しい解決策を導き出す能力である。
相反する考えを対比させて
新しい解決策を導く思考ができる人は
ひとつの考えしか追えない人よりも
困難な問題に取り組むとき優位になる。
■成功する経営者ほど複雑さを愛する。
解決策の模索段階では複雑さを受け入れる。
複雑さこそ最も確かな創造性の源泉である。
相反するふたつの考えを同時に扱える能力は
偉大なデザイン思考家の持つスキル、
すなわち複雑な情報の中から
パターンを探し出す能力、
断片から新しいアイデイアを総合する能力、
自分と異なる人々に共感する能力
これらは誰でも養うことができる。
〇編集後記(弁証法)
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弁証法(べんしょうほう)とは矛盾を解消し
高い次元へと発展する働き。哲学用語だが評論では、
「矛盾の解消」「対立項の折衷」などの意味で用いられることも多い。
哲学の用語であり、現代において使用される場合、
ヘーゲルによって定式化された弁証法、
及びそれを継承しているマルクスの弁証法を意味することがほとんどである。
それは、世界や事物の変化や発展の過程を
本質的に理解するための方法、法則とされる(ヘーゲルなどにおいては、
弁証法は現実の内容そのものの発展のありかたである)。
しかし、弁証法という用語が指すものは、
哲学史においてヘーゲルの登場よりも古く、
ギリシア哲学以来議論されているものであり、
この用語を使う哲学者によってその内容は多岐にわたっている。
したがって「弁証法=ヘーゲルの弁証法的論理学」として
すべてを理解しようとするのは誤りである。
弁証法は、元来哲学の内部で問題とされ、
哲学固有の考え方、或いは哲学的論理というものであったが、
今日では、ほとんど常識化され、無造作に用いられるようになった
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