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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　第598号
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「製販統合のオーナーシェフのサプライチェーン」




目次
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〇前書き  「箱根を楽しむ」
〇本文　　「不良を見つける検査から不良を作らぬ検査へ」
〇編集後記「トヨタ生産方式における自工程完結型」
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令和2年1月22日水曜日のメルマガ配信します。



〇前書き「箱根を楽しむ」


■19日日曜日は長女夫婦と3人で箱根に行き、
金時山に登りました。

金時山は金太郎伝説が残る
初心者に大人気の登山スポットであり
富士山眺望が素晴らしい。


当日は快晴で富士山がよく見えましたが
前日や雪で雪解け水で登山路がぬかるんでいましたが、
何とか無事に登頂下山しました。

■夜は自炊できて温泉付きの宿で身体を癒し、
足柄パーキングエリアで仕入れたカツオのタタキと
野菜と肉の鍋料理に持参したワインで身体を潤しました。

箱根は妻の介護ドライブでよく通いました。


長女の結婚前は妻と長女と3人で泊まった宿に
妻が逝った後は婿が加わり
家族とともにいる幸せを味わいました。


■婿は恵比寿の代官山でオーナーシェフとして
料理を作り、娘がホールを担当するレストランを
自営しています。

食材選びから調味料などプロの味を
楽しませてくれます。

夫婦で生産と販売をこなす
製販統合のモデルの原点と言えます。

自分で作り自分で味見し
舅である僕が贅沢な客として
箱根の夜を楽しみました。



〇本文
■さて、
本日のテーマ
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「不良を見つける検査から不良を作らぬ検査へ」
「トヨタ生産方式のＩＥ的考察」(新郷重夫、日刊工業新聞社、1980年）」より
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■従来の部分効率優先のパラダイムは
人や設備の稼働率を重視するあまり不必要な在庫を増やす。

新しいパラダイムでは不必要な在庫を増やすよりは
人や設備の能力を変動させることで
在庫を極力作らない。

不必要な在庫の代わりに
一見不必要な能力を持つことを
是とする。

在庫は又不良が発生した時の予備に必要だと
従来の方法では考えてしまう。

■しかし、
トヨタ生産方式では「在庫」を作らないことを最重視するから
「不良を絶対に発生させてはならない」
ということになる。

そのためには
「不良を見つける検査から不良を作らぬ検査」
へ移行する必要がある。

不良を作らない検査とは
工程毎に作業者が自分の仕事に責任を持ち
不良品を次工程に渡さない「自主管理」が求められる。

工場内のサプライチェーンから顧客までのサプライチェーンに拡張すると
完成品については工場側で責任を持ち
不良品を顧客に渡さない「自主管理」が要求される。


■ものづくりにおいて
作る人と検査する人が分担する「分業」から
「統合」が求められる。

不良の原因は「人」「設備」「材料」「手法」4つあるので
作業者は現実現場に精通し知識、熟練が要求される。

ものづくりに限らず、情報を扱うどんな仕事でも
情報という材料と使う道具（設備）と方法論（手法）が
仕事の品質を決める。


■「次工程はお客様」というコンセプトは
顧客に不良品を渡すことのないようにする
工程毎の仕事観と言える。

欧米の科学的管理法のベースは確率論に基づく統計学であり
安全在庫は欠品になる確率から導かれ
品質管理は不良が出る確率から基準が決められる。

在庫ゼロとか不良ゼロとか日本的経営思想から
しか出ない。



〇編集後記（トヨタ生産方式における自工程完結型）
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「次工程はお客様」という考え方は自工程において不良を出さない
責任を持つことである。そのためには人や設備や材料において
自工程ですべてにおいて完結しなければならない。分担分業で
不良の責任を他部署に押し付けるのではなく上流工程も下流工程も
情報共有し全体最適を目指す思想と言える。
＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝





■ホームページご案内

SCM（サプライチェーンマネジメント）とは
供給連鎖において在庫削減と欠品防止のジレンマを解消して
利益体質を改善する手法です。

https://k.d.combzmail.jp/t/ce7j/j0l4hdp03xv5gxh38cQrR


■以下の動画は回転摩擦抵抗の多いミニ四駆で走行速度が
１０％程度向上しました。

↓


今岡テクノロジー『制振装置R2O』ミニ四駆実験
https://k.d.combzmail.jp/t/ce7j/j0l4idp03xv5gxh38ckXl


２つのイノベーション
「在庫削減と欠品防止の両立」
「負荷運転でもアイドリングに近い軸振動抑制」


そしてこれらの研究開発を鼓舞した２つのマネジメント思想も
体系化しました。


ホームページご覧ください。
↓
https://k.d.combzmail.jp/t/ce7j/j0l4jdp03xv5gxh38cxjg


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今岡善次郎


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