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◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◆


「二宮尊徳の「天の理・人の理」」

明けましておめでとうございます。


目次
………………
・前書き(元日産会長ゴーン問題)
・本文(トヨタ生産方式の本質)
・編集後記
………………


・前書き
■平成31年1月2日水曜日のメルマガ配信します。


ものづくり日本に関して
年末のビッグニュースは日産の元会長カルロス・ゴーン氏が
逮捕されたことですね。

コストカッターと言われ
日産を再生させたカリスマ経営は見事でしたが
未だ裁判を待たなければ真相は分からないものの
高額報酬や私腹を肥やす自分中心の経営であったことが
露呈しました。

日本的経営は報酬より
社会貢献、社会的責任を理念とする
経営者が期待されます。

■欧米スタイルの株式資本主義が日本で推奨されていますが、
「論語と算盤」で有名な日本的資本主義の父「渋沢栄一」や
江戸時代の農政家で報徳四法(至誠、勤勉、分度、推譲)を唱えた
二宮尊徳の思想が底流にあると思います。

二宮尊徳の唱えた「天の理・人の理」は
江戸時代の動力、水車は水の流れを動力として
利用することにおいて
自然(天の理)と人間の知恵(人の理)の組み合わせ
である。

人間は自然の一部であり
自然に対して謙虚でなければならない。

経営者も社会や社員に対して謙虚でなければならない。

■ものづくり日本の伝統である
「無駄を無くす」というのは
海外でも有名になった「もったいない」という言葉と通じます。

自然から貰う資源で人間にとって価値のない動きや資源(ロス)
を減らそうという思想です。

これは地球温暖化の主因CO2を削減する
省エネ対策に必要な理念です。

僕が特許取得した主軸ブレ抑制 転がり抵抗相殺 
特許技術「レジスタンスオフセット」は
回転体が抵抗摩擦によって生ずる無駄な振動エネルギーを減らす
効果が実証されています。

https://k.d.combzmail.jp/t/ce7j/i0yy5up0fv2zwbtgfs6ov



・本文

■さて、
本日のテーマ
===========================
「トヨタ生産方式の本質は時間短縮」
「トヨタ生産方式のIE的考察」(新郷重夫、日刊工業新聞社、1980年)」より
===========================

■トヨタ生産方式とは何かと問えば3通りの答えがある。

一つ目がカンバン方式だという。

二つ目が在庫の無い生産システムだという。

三つ目が無駄排除のシステムだという。

新郷氏によると
80%の人はカンバン方式だといい
15%の人は無在庫の生産システムだといい
5%の人は無駄排除システムだと言うそうだ。

本質を理解しない人はサプライヤーを犠牲にする
強者の覇権システムだという人もいる。


■覇権システムであれば
トヨタ系列を含めてトヨタが
リーンシステムとして世界で新しいパラダイムを作り
今日存在していることもあり得ない。

3つの特徴はどんな関係があるだろうか?

カンバン方式は具体的手段であり公式であり
無在庫生産システムは手段を実現する思想であり
無駄の排除はさらに大きなコンセプト(目標)である。

カンバン<無在庫生産<無駄排除
という関係にある。

より本質的な原理とは
無駄を排除するシステムであるということが
トヨタ生産方式、又はトヨタ式経営の本質ではないだろうか?

さらにそれは日本的経営の本質である
「勿体ない」精神の現れではないか。


■在庫の無駄はその代表だが本質的には
滞留時間という時間の無駄を減らすということで
究極が無在庫生産と言える。

これを伝統的な会計システムである
原価管理とは別の視点で見てみよう。

生産システムの構成要素は設備や人などは、管理会計では
数量に比例しない固定費と見なされ
製品別に使用した時間はコスト配布の基準となる。

時間はコストというより付加価値を生む最も重要な資源であり
時間当たりどれだけの付加価値(利益)生むかの
指標に使われるべきである。

つまり
設備や人が時間当たりに生む利益は
利益速度=(利益/時間)の指標であるべきである。

資材が投入されて製品が出荷されるまでの
通過時間(スループットタイム)が短い程
生産システムの利益は大きい。

■時間の無駄のない生産システムというのが
トヨタ生産方式の本質である。

これはモノづくりだけではなくことづくり、システムづくりの
成功原理でもあり。

ドラッカーは成果を上げるものは
「仕事からではなく時間である」
という原理を唱えていた。


多くの人が即効性を求めてトヨタ生産式を
カンバンシステムとみることで
失敗することが多いと言われている。

トヨタ生産方式のイノベーター大野耐一氏によると
イノベーションの一番の障害は経理部だと言った。

その原因が伝統的な会計システムにあることを指摘した
サプライチェーンマネジメントの無料セミナー開催します。

https://k.d.combzmail.jp/t/ce7j/i0yy6up0fv2zwbtgfsN56


サプライチェーンマネジメント
コンサルテイング事例集はこちらへ

https://k.d.combzmail.jp/t/ce7j/i0yy7up0fv2zwbtgfsaQ1




■編集後記
=======================
年末には同窓会や同郷会、それにいろいろ誘われる
研究会の忘年会には律儀に参加しています。
最近二宮尊徳を調べる機会があり「以恩報恩」
(恩をもって恩に報いる)というのが人間の義務である
というのを知りました。まだまだ社会とのつながり
大事にしたいと思います。
=======================



■ホームページも、ものづくりの永遠の課題である
「在庫と欠品のジレンマ」「動力源の回転軸ブレ」という
極めて重要なイノベーションに焦点を当てました。

https://k.d.combzmail.jp/t/ce7j/i0yy8up0fv2zwbtgfsW9B


そしてこれらの研究開発を鼓舞した2つのマネジメント思想も
体系化しました。


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本メールの返信でよろしくお願いします。

imaoka@bizdyn.jp

今岡善次郎




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の関係でしか、存在しない。どんな専門も他の専門との連携でしか
仕事の成果を生まない。企業は社会との関係でしか存在しない。
科学的管理が説く、外部は単なる環境ではなく、
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