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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　第476号
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「理念を具体策として行動に落とすには現実を直視した覚悟が欠かせない」



8月23日水曜日のメルマガ配信します。

今日もお読み頂きありがとうございます。

日照時間が近年では最短の夏だそうですが
未だ暑い夏が続いていますね。


■一人暮らしが9年続いていますが
介護だけではなく
20歳代の構造力学技術者としての感性に戻って古希の振動力学研究をしたり、
30歳代から60歳代の仕事を元にマネジメント力学をさらに研究論文にしたり、
MOTやMBAでマネジメント教育や個別指導したり、
多方面での人脈で人との繋がりで
寂しい思いはしていません。


介護や研究論文執筆の合間に
22日午後来客がありました。

増加している日本への留学生に
日本企業で仕事ができるように
就職活動を含め教育支援する事業を計画している
ビジネススクール出身の事業家をメンターとして助言をしました。


■すべての事業は
誰のために、何を価値として提供するかの理念がスタートとなる。

理念は素晴らしい。

理念を実現するには全て我流でやるより
先人の知を利用する方が効果がある。


イノベーションの方法論にはドラッカーのイノベーションやマーケテイングのマネジメント

コトラーのマーケテイング、クレステンセンのイノベーションマネジメント

プロジェクトマネジメントのTOC(制約理論）などいろいろある。



■さらに大事なことは現場現実に沿った実践的行動である。


理念を具体策として行動に落とすには現実を直視した覚悟が欠かせない。

僕自身がイノベーションに取り組んでいるので
マネジメント教育で先人の知を紹介するだけではない重要な要素は
「覚悟と勇気」であると
あらためて思いました。



さて、
本日のテーマ
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「理念と具体策」
「トヨタ生産方式のＩＥ的考察」(新郷重夫、日刊工業新聞社、1980年）」より
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■トヨタ生産方式では多くの理念や手法がある。

理念も手法も道具のようなもので
実際に使うには個別の現実現場に合わせて道具を
具体的に考案しなければならない。

「見える化」とか「目で見る管理」も重要な概念であるが
問題をどう解決するかの対策がセットになっていない限り
絵に書いた餅である。

異常が見えたら
その原因が特定されて除去されないかぎり
機械を動かさないという決意とセットにならないと
本当に効果は出ないと新郷氏は言う。

つまり「見える化」の前に問題意識や仮説が無ければ
見ても見えない。


■「ジャストインタイム」という理念は
必要なものが必要な時に必要な量だけ供給することと定義される。

言葉だけで理解した気分になっていけない。

それを個別の現場で実現するには
何をなすべきか。


手段はカンバンだけとは限らない。

その真意は
手持ち在庫が少なくて不足しないように、又同時に
手持ち在庫が多すぎて過剰にならないように
することである。


まとめ生産やまとめ調達すると
不足と過剰の問題が必ず発生する。

平準生産や平準調達もその手段である。

供給と需要を同期化するという
問題意識が無ければならない。


■「自働化」（ニンベンのあるジドウカ）もそうである。

具体的な対策がこの言葉で浮かぶだろうか。

機械に知恵付けることだとか
指示がなくても現場の判断で機械を止めることだとか
説明されている。

現場の問題解決には現場にいない管理者より
現場の判断が優先されるという
問題意識が必要である。

状況判断ができない指揮官の指示で動く兵士より
自分の判断で動くゲリラ兵士が強い。


■経営には戦略やシステムだではなく、
組織の行動原理が重要だとトヨタ生産方式は教えてくれる。

「ジャストインタイム」とは
需給の同期化による流れを作る行動原理である。

そのための手段が「自働化」である。

「自働化」とは
現場の一人ひとりがマネジメントの一角として
責任ある行動をすることである。

これはドラッカーの思想でもある。



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返信で意見よろしくお願いします。

imaoka@bizdyn.jp

今岡善次郎


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