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「社会も人間も何らかの力により動かされ逆転する力で振動する」


2017年2月15日水曜日、本日15日のセミナーのご案内を
兼ねて「振動と力学」5回のワンポイントセミナーを
連続でお届けしました。

ドラッカーマネジメントと
振動とはどんな関係があるのか？


■11日土曜日高校の同級生で大学教授の依頼で
教え子の大学院生を希望の企業に紹介したいということで
大学教員をしていた時の受講生であった
その会社の社員を紹介しました。

大学教授と教え子と
僕とかっての僕の教え子と
４人で食事をしました。

人生は人と人の繋がり「縁」で
作られていきます。

これも一つの出会いの場であり
きっかけになればいいと思います。

■その同級生とは高校の同期生で
頻繁に会っており、
この僕のメルマガも読んでくれています。

最近の「振動とか力学」の話題と
ドラッカーマネジメントがどう繋がるかとの質問を受けました。

僕は
人生のキャリアで色んな人と人との「縁」で
22年間4社のサラリーマンを経て
22年間コンサルタントと教員の経験をして
今は振動技術のイノベーションを目指している。

一見何の関係も無いと見られるかもしれませんが
僕にとっては一貫したテーマ「力学」の研究があります。



■大学時代に宇宙開発に必要な力学的制御理論に触れ
自然現象の因果関係が力学で表現されて
力学が制御のための基礎であると知った時は
感動したことがあります。

人間も自然の一部なら人間社会も
何らかの「力学」がある。


大学は全共闘の学生運動が盛んで革命とか体制批判
の是非の議論が盛んでした。

格差の無い平和な社会を制御するのも
企業組織を健全に運営するのも
制御問題ではないか。

■組織は社会にも力学があり、制御（マネジメント）の原理として
力学がある。

ドラッカーのマネジメントは「人間学」という力学の原理に
基づいている。

だから「力学」も「振動」も
自然現象か、
人間社会の原理かの違いがあるが同じ力学だ
と答えました。

社会も人間も何らかの力により動かされ
逆転する力で振動する。

アメリカのトランプの移民制限もイギリスのＥＵ離脱も
大きな潮力の逆転が起こったと思います。

「人権・自由」という20世紀の綺麗ごとの理念を追求する力から
現実的で動物的な人々の安全を求める本能の力へと回帰している
とみます。

いずれ行き過ぎると復元力が働く。

イノベーションも力学原理の知見が役立つと
考えています。



さて、
本日のテーマ
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「知識・技能と知恵」
「システム再構築入門」(金田秀治、ぱる出版）より
＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝

■イノベーションの問題解決には
持っている知識や技能を応用するだけで良いものと
抜本的に目的の設定からシステムを変える必要があるものと
2種類ある。

問題潰しという対症療法と
原因となる要因を取り去る根本治療と
言い換えてもいい。


■金田氏によると
トヨタがやったのは後者であり、
何が狙い目か、真の目的は何か、コンセプトは何か
を追求したという。

そこには考えるという行為が2回ある。

最初は良く観察し狙い目をつけることであり、
次にはその対策は何かという戦略を作ることである。

ドラッカー流に言うならば問題定義と
問題解決を分けることと言える。

WHY?（何故か？）と自問し因果関係を分析し
ＷＨＡＴ？（何をするか？）と自問して
対策を練る。


■「在庫が多い」という問題に対して「在庫を減らせ」という
対策が現場で実行されるのは
熱があるから解熱剤を処方するのに等しい。

これは対症療法である・


それに対してなぜ熱があるか、その熱はいつからか
どんな経過をたどったか、原因となる
生活上の変化はなかったか
を観察して病因を明らかににして
病因に応じた処方をする・

在庫が多い原因はいろいろある。

生産計画も問題や需要変動や設備も問題など
生産システムの問題を明らかにして
狙いを定めなければならない。


■知識や技能はその場シノギの問題解決には
有効だが真因を解決するには
知恵が必要である。

観察と思考実験が欠かせない。

生産システムだけではなく、
機械振動の問題でも同じである。

振れを抑えて硬くするのは
対症療法である。



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imaoka@bizdyn.jp

今岡善次郎


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