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第803号
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「希少な事実から洞察を得ることで事業の新しい戦略がデザインできる」
目次
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〇前書き 「KJ法の川喜多二郎の発想法」
〇本文 「希少な事実から洞察を得ることで事業の新しい戦略がデザインできる」
〇編集後記 「発想法」
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いつもお読みいただきありがとうございます。
令和5年12月20日水曜日メルマガ配信します。
〇前書き 「KJ法の川喜多二郎の発想法」
■川喜多二郎によると
研究活動には3つの科学があると言う。
他人の経験からの知識を利用する「書斎科学」
体験や観察から知識を得る「野外科学」
仮説をつくって現実に適用し検証する「実験科学」
■それぞれ
イノベーション発想に必要な方法論に対応する。
「書斎科学」は文献・調査レポート、記事から問題定義することであり、
「野外科学」は現地現物を観察調査することであり
推論洞察を経て方向性や戦略を練ることである。
「実験科学」は戦略を具体的な実行に移すことである。
■発想の肝は野外科学という
現場現実観察、認識の元で洞察を得ることである。
いろいろな、幅広い事実、情報を得て
帰納的にしかも直観を通じて
新しい手法を得ることはアリストテレスの弁証法に遡ることできる。
〇本文
■さて、
本日のテーマ
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「希少な事実から洞察を得ることで事業の新しい戦略がデザインできる」
「デザイン思考が世界を変える」(テイム・ブラウン、千葉敏生訳早川書房、2019年)」より
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■洞察はデザイン思考の主要な要素の1つだ。
デザイン思考のスタートは、現場におもむき、
人々の実際の行動を観察することで
満たされていない様々なニーズを発見することだ。
自動的に解決が生まれるものではなく
慣れ親しんでいる変わった習慣や
不条理な状況を観察することで得られるものだ。
■「デザイン」が「デザイン思考」へと進化するにつれて
「製品の創造」から「人と製品の関係分析」へ
さらには「人と人との関係分析」へと進化する必要がある。
人の生活、行動から何かを学び取る洞察が要求される。
■疾病管理予防センターから
子供の肥満問題を解決するデザインのテーマがあった。
その依頼を受けたデザインチームは
洞察を求めて、あるサンフランシスコのフィットネスセンターを
訪れた。
センター長はふくよかなXL体形であったので
最初は「健康的な外見」という条件に合わなくて
採用されなかったという。
しかし裁判を起こし、
「健康的」と「大柄」は矛盾しないと反論し
差別的な条件を削除することに成功した。
■肥満の問題を新しい視点で見直しきっかけとなった。
若者の肥満と言う問題に対して
人々の先入観を取り去るという洞察を得た。
膨大なデータ分析より
希少な事実から洞察を得ることで
事業の新しい戦略がデザインできる事例となった。
〇編集後記(発想法)
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発想法(はっそうほう)とは、問題解決のための手法である。
KJ法、ブレーンストーミング(ブレスト)などがよく知られており、
学校の講義や企業の研修などでもよく紹介される。
発想法の利用場面や狙いは、主に以下の3つに分類され
それぞれを念頭に置いたさまざまな発想法が考案されている。
情報の収集
情報の整理・構造化
意見集約・集団意思決定
文化人類学者川喜田二郎が考案した発想法の「KJ法」は、
多種多様な事象を扱うフィールドワークにおいて、問題を整理し
、新たな発想を促そうとするものである。
フレームワークも多く産まれており、主にMBAで教わりビジネスの場面などで使われる。
<ウキぺデイア>
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そしてこれらの研究開発を鼓舞した2つのマネジメント思想も
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