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ES組織づくりの 有限会社人事・労務メールマガジン
【社長のための経営・人事わいがやクラブ】
2026/7/31 第394号
https://www.jinji-roumu.com/
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毎日横浜から浅草へ通勤する中で、様々な場面に遭遇しますが、先日ふと外国人観光客に道を尋ねられる出来事がありました。
語学力に自信のない私ですが、今は便利な時代です。スマートフォンの検索機能を見せながらジェスチャーで案内したところ、無事に目的地が伝わり、お互いに笑顔で別れることができました。
便利なデジタルツールも、最後は「人の役に立ちたい」というアナログな感情があってこそ活きるものですね。朝の通勤電車に乗る前の、ちょっとした嬉しい出来事でした。
■□━ INDEX ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━□■
〔1〕職場における熱中症対策、企業が今すぐ取り組むべき3つの手順
〔2〕今回のピックアップ記事
〔3〕学びの動画配信サービス
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〔1〕職場における熱中症対策、企業が今すぐ取り組むべき3つの手順
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こんにちは。(有)人事・労務の西田です。
今年はスポーツの1年として楽しみにしていた年でしたが、冬季オリンピック、野球のWBC、そしてサッカーのワールドカップも終わってしまい、気が付けばもう8月になろうとしています。今年ももう後半戦ですね。
さて、強烈な暑さが続いていますが、体調は崩されていないでしょうか? 毎日信じられないような暑さで本当に危険な感じがします。
そんな中で今日お伝えしたいのは企業による「熱中症対策」です。2025年6月1日から施行された労働安全衛生規則の改正により、職場における熱中症対策の一部が、罰則付きで義務化されました。対象となるのは、WBGT(暑さ指数)が28度以上、または気温が31度以上の環境で、連続1時間以上、あるいは1日あたり4時間を超えて行われることが見込まれる作業です。WBGTとは、気温だけでなく湿度や日射なども考慮した「暑さの指標」のことで、専用の測定器を使って数値として把握することができます。
義務化された内容は、大きく三つあります。体調が悪くなった人を「見つけて報告する」ための体制を整えること、重症化を防ぐための「対応手順」をあらかじめ作成しておくこと、そしてそれらを関係者にきちんと「周知」しておくことです。
では、具体的にどう進めればよいのでしょうか。厚生労働省のガイドラインでは、大きく三つの段階を踏んで対策を整えていくことが推奨されています。
まず第一段階は、体制と設備の整備です。「もしもの時に誰に報告し、どう動くのか」をあらかじめ決めて従業員に伝えておくことが、すべての基本となります。あわせて、暑くなる前に、暑さ指数を測るWBGT指数計、体を冷やして休める休憩所、通気性の良い服やファン付き作業服、水分や塩分を補給できる環境などを準備しておきましょう。体制づくりは、大層な委員会などをつくらなくても結構です。「体調が悪くなったら、まず◯◯さんに言う」というルールを朝礼で決めて、紙一枚にまとめて現場に貼っておくだけでも立派な体制です。あわせて、緊急連絡網と最寄りの病院の名前・電話番号・住所を書いて、みんなが見える場所に掲示しておきましょう。
第二段階は、暑さのリスクを「見える化」することです。感覚に頼るのではなく、実際にWBGTを測定し、どの作業場所が特に暑いのかを数値で把握します。そのうえで、作業の重さや、従業員が暑さに慣れているかどうかに応じた基準値と照らし合わせ、基準値を超えていれば何らかの対策が必要というサインだと考えます。特に高齢の方や持病をお持ちの方には、作業時間の短縮といった配慮も検討したいところです。環境省が無料で提供している「暑さ指数(WBGT)」のメール配信サービスやLINEを使えば、その日の地域の暑さ指数を確認することもできます。
第三段階は、把握したリスクに応じて実際に手を打つことです。日差しを遮る屋根を設けたり、通風や冷房、ミストを取り入れたりして、作業環境そのものの暑さを下げる。暑さがひどい時には休憩の回数を増やし、ピークの時間帯を避けて早朝や夕方に作業をずらす。のどが渇く前から、水分と塩分をこまめにとる。こうした対策を、現場の状況に合わせて組み合わせていきます。また、一番暑くなる昼過ぎ(13〜15時ごろ)の作業を避け、涼しい早朝に前倒しする、休憩をこまめに挟む、といった会社も増えてきました。朝礼のときに一人ひとりの顔色や体調をひと声かけて確認し、日頃から、従業員が体調を申し出やすい雰囲気をつくっておくことも大切なポイントだといえます。
そして万が一、熱中症が疑われる人が出た場合には、涼しい場所で横にして体を冷やし、水分と塩分をとらせます。このとき、決して一人にしないことが重要です。頭痛や吐き気、意識障害などの症状が見られる場合には、ためらわずに救急車を呼びましょう。対応が一歩遅れるだけで、取り返しのつかない事態になりかねません。
熱中症対策は、単に法律を守るためだけのものではありません。従業員の健康と安全を守る取り組みそのものであり、安心して働ける職場づくり、そして企業への信頼にもつながっていきます。「気づいたときにはもう手遅れだった」ということにならないよう、日頃からの備えと、場合によっては働き方を変えるなどをしながら、この暑い夏を乗り切っていただければと思います。
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<今回のピックアップ記事>
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・カスハラ対策の義務化は、組織の「構造」と「文化」を見つめ直す機会
https://note.com/j_r_community/n/nf8a6dea0e369
・「質の高い仕事、質の高い暮らし」とは何か― 哲学者 内山節さんを迎えて
https://note.com/j_r_community/n/n6364442bb0f7
・組織のAIDAマップ 制度は、頭からではなく、場から生まれる。
https://note.com/j_r_community/n/n7be3150fed13?sub_rt=share_pb
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・健康について考える〜私たちの健康経営への取り組み〜
https://esr-j.com/kokohore-studio-202607
・制度の前にある『場』のちから〜組織のAIDAマップでひもとく職場の問題〜
https://esr-j.com/kokohore-studio-202604/
・職場の“あんぜん・あんしん”を見直そう 〜これからの働き方を考える〜
https://esr-j.com/kokohore-studio-202507/
<TERAKOYAオンライン一覧>
https://esr-j.com/category/terakoya/
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