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日本的経営の神髄は二律背反を融合するイノベーション

発行部数: 4,172部  発行日:2021年12月08日

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「日本的経営の神髄は二律背反を融合するイノベーション」


目次
…………………………………………………
〇前書き  「新渡戸稲造の武士道」
〇本文  「ドラッカーが観る日本の経営者、渋沢栄一と岩崎弥太郎」
〇編集後記「二宮尊徳の一円融合」
………………………………………………………



いつもお読みいただきありがとうございます。

令和3年12月8日水曜日メルマガ配信します。


〇前書き「新渡戸稲造の武士道」

■西洋における「モラル」「バーチュー」は
東洋の「徳」に相当します。

「徳」は
儒教でもキリスト教でも
人間生活における宗教教育の基本であるようです。


しかし、日本人の「徳」は縄文時代の
共同体と個人の関係の在り方から存在している
「武士道」ではないかと
述べたのが新渡戸稲造です。

■新渡戸の「武士道の徳」は
義、勇、仁、礼、正直、名誉、忠義の
7つの徳であると述べている。


ドラッカーも「武士道」を研究し、
人の生き方、組織の運営、社会の経営(政治)
に通じるマネジメントに参考にしたと、

ドラッカーの翻訳者である
上田惇生先生に聞いたことあります。


■キリスト教や儒教の「徳」と「縄文時代の
共同体と個人の関係の在り方に基づく武士道」とは
何が違うか?

言葉で規定される概念は二律背反で
善悪や、正邪など明確に分けようとします。

日本の武士道は神道の影響で自然界の生態系のように
矛盾するものを融合する思想ではないかと
思います。

徳を重視すると金儲けを卑しいものとみる。

金儲け走ると徳が疎かになる。

渋沢栄一の「論語と算盤」は矛盾する二律背反を
融合する思想です。

二宮尊徳の報徳思想には
「一円融合」という敵対する関係を融合する
マネジメント思想があります。


■トヨタ生産方式も伝統的経営では矛盾する指標を
融合したイノベーションとも言えます。

在庫削減すると機会損失が増える。

機会損失を避けようとすると在庫を増やす必要がある。

「在庫削減と機会損失防止」という
二律背反を統合する生産がトヨタ生産方式と言えます。

日本的経営の神髄は二律背反を融合するイノベーション
にあるのではないかと思います。



■さて、
本日のテーマ
==============================
「ドラッカーが観る日本の経営者、渋沢栄一と岩崎弥太郎」
(P.F.ドラッカー、ダイヤモンド社)」より
==============================


■渋沢栄一のような理念とか規範が
日本経済に浸透してきたかと言えば必ずしもそうでもない。

暗黙の法則であっても
誰かが守らなくても罰則があるわけではない。

成功した企業家の中には企業理念や規則など
無視した人もいる。


■国益を重視すると
官僚機構の思い上がりを招くだけではないか。

いかなる法則も弱点も限界も欠点もあるので
全ての場合に例外なく適合するものではない。

しかし、日本の経営者が持つ公益を優先する
思想はユニークな成功を収めたことは否めない。


■日本の産業に大きな貢献をした
三菱グループの創始者岩崎弥太郎は
渋沢栄一とは違った。

岩崎は
欧米の企業家である
モルガン、カーネギー、ロックフェラーに近かった。

岩崎弥太郎は渋沢栄一のように
徳より経済的実利を追求した合理主義者だった。


■企業理念や規範をドラッカーは法則という言葉で
説明しているが日本人にとっては
渋沢栄一が「論語と算盤」で言うように「徳」と言える。


「徳」が日本的伝統であったとしても
それは法律で強制されるものではなく、
企業家の生き方である。

戦後の日本の行動成長には渋沢栄一の思想に影響されてる
経済人が多くいたことは事実である。

松下幸之助や稲盛和夫などその代表と言える。




〇編集後記(二宮尊徳の一円融合)
===========================
二宮尊徳の報徳「徳を以て徳に報いる」とは物や人には
それぞれ異なる徳(長所、取柄、美点など)があり、
すべてのものは互いに働き合い、一体となって結果が出ると
いう教えです。例えば、植物が育つには、水・温度・土・
養分・炭酸ガスなどいろいろなものがとけ合い、一つになって
育ちます。人もいろいろな働きが融合されてシステムとして
成果を上げるのです。
===========================





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供給連鎖において在庫削減と欠品防止のジレンマを解消して
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そしてこれらの研究開発を鼓舞した2つのマネジメント思想も
体系化しました。


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