◆━━━今岡善次郎のマネジメント・メルマガ━━━━━◆
第315回
★ドラッカーから学ぶ仕事の哲学★
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「日本のモノづくりの復活」
お早うございます。
今日7月2日
今日もメルマガお読み頂きありがとうございます。
■先週25日と27日
国際展示場で設計製造ソリューション展に行ってきました。
TOC(制約理論)の展示とセミナーを開催している
パートナーである株式会社ビーイングのブースのおりました。
そこで出会ったのが3日ゲスト講師を引き受けてくれた
吉原且滋さんです。
吉原さんは日本のモノづくりの原点である
現場の熟練技能者の経歴(住友金属鉱山)を持つコンサルタントで
直観的に面白いと感じました。
■吉原さんには失礼だが
工業高校を卒業して熟練技能者として現場の技術的問題に取り組む
姿勢や仕事観を聞きたいと思いました。
日本のモノづくりを支えているのは
高学歴の理論家より現場だというのが常識です。
再度ご案内します。
■青梅街道 今岡‘塾‘次回御案内します。
(コミュニテイカフェ「ドラッカーマネジメント塾」
2014年春期第7回の御案内します。
平日コース7月3日木曜日19:00
週末コース7月5日土曜日15:00
いつものドラッカーマネジメントのテーマは
改善や改革の原理や方法論の基本を分かり易く紹介します。
「観察・理論・実験」の古典的手法は
ドラッカーの原理、アリストテレスの帰納・演繹・発想
弁証法、梅棹忠夫・川喜多二郎などの先駆者に求めることができます。
仕事への取り組み方、現場経営の本質について紹介します。
そして2人の実践者をゲスト講師として迎えます。
○7月3日木曜のゲスト講師は吉原且滋様です
(有)ヨシテック代表取締役社長
タイトル
「現場の技術問題解決と仕事への取り組み姿勢、生き方」
を話してもらいます。
工業高校卒業後、住友金属鉱山(株)に入社し
金型・プレス制作の現場で熟練技能者として修業を積み、その後独立して
技能指導員やコンサルタントとして独自にTOC(制約理論)のような
考え方を編み出し、国内外の改善指導コンサルタントとして活躍中。
日刊工業新聞社主催の人気セミナー講師である。
仕事への取り組み姿勢や生き方を中心に
「精密プレス金型の基本と問題解決」や
「電力を40%カットする技術系のネタ」
そして
趣味特技であるマジックを披露します。
○7月5日土曜のゲスト講師は柿内幸夫様です。
タイトル
「日本のモノづくりと改善」
(株)柿内幸夫技術士事務所 所長
慶應義塾大学大学院ビジネススクール特別招聘教授
多摩大学大学院ビジネススクール客員教授
日本の製造業復活の鍵はマネジメントも現場の担当者も
パートタイマーも全員参加で「知」をすり合わせる
日本的経営手法にある。
独自に編み出したKZ法、すなわち
K(改善)Z(全員)は現場現物と全社的改善を
結びつける手法を事例を使って話して頂きます。
実務と理論に強い柿内様は
東京工業大学経営工学科卒業し、日産にてIE課長、
スタンフォード大学大学院修士(IE)、
慶応義塾大学工学部博士課程にて工学博士号取得などが
「改善魂」の背景にあります。
■スポット参加大歓迎です。
講義のみ4000円、カフェ参加込み5000円
2周目以降の方は
講義のみ2000円、カフェ参加込み3000円
申し込み方法等
詳しくは以下をご覧ください。
↓
ホームページ
http://k.d.combzmail.jp/t/ce7j/d0mexqu09nwjdmpbksLal
ダウンロードチラシ
↓
http://k.d.combzmail.jp/t/ce7j/d0meyqu09nwjdmpbksHVK
未だお渡ししていない方で
ご参加の方以下の小冊子漏れなく進呈します。
●日本工業出版 流通ネットワーキング連載
「全体を俯瞰するサプライチェーンマネジメント」
〜TOC(制約理論)とジャストインタイムをドラッカーで繋ぐ〜
昨年の「ドラッカー塾」の資料を中心に6回分の
連載記事 青梅街道 今岡”塾”
(コミュニテイカフェ「ドラッカーマネジメント塾」
を別冊にして500部印刷しました。
■スポット参加大歓迎です。
講義のみ4000円、カフェ参加込み5000円
2周目以降の方は
講義のみ2000円、カフェ参加込み3000円
申し込み方法等
詳しくは以下をご覧ください。
↓
ホームページ
http://k.d.combzmail.jp/t/ce7j/d0mezqu09nwjdmpbksfv4
場所情報のチラシ修正
http://k.d.combzmail.jp/t/ce7j/d0me0qu09nwjdmpbls6iW
未だお渡ししていない方で
ご参加の方以下の小冊子漏れなく進呈します。
●日本工業出版 流通ネットワーキング連載
「全体を俯瞰するサプライチェーンマネジメント」
〜TOC(制約理論)とジャストインタイムをドラッカーで繋ぐ〜
昨年の「ドラッカー塾」の資料を中心に6回分の
連載記事 青梅街道 今岡”塾”
(コミュニテイカフェ「ドラッカーマネジメント塾」
を別冊にして500部印刷しました。
第1回「経済の暗黒大陸」から半世紀
第2回「部分の効率」と「全体の流れ」
第3回在庫は時間である
第4回目を開けて運転する〜フィードバックの原理〜
第5回機械中心から仕事中心へ〜統合の原理〜
第6回生命は流れ
是非ご参加下さい。
お待ちしています。
さて、
本日のテーマ
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1.超己のいのち(森信三全集)
2.野球型からテニスダブルス型へ
(ドラッカー「ポスト資本主義」)
3.事例研究:
ハーマンミラー社「優れたコミュニケーション」
'Leadership Is an Art'
(邦訳 響き合うリーダーシップ、海と月社)
===================
1.超己のいのち(森信三全集)
■我々人間は過去現在未来という時間区分して
現実を悩みながら生きている。
分別知ある有限な人間にとってこの時間区分で
問題や悩みを解決できているかと
森信三は問う。
人間にとって自己のいのちへの真摯な取り組みが
不十分であると。
■時間を過去現在未来と3つの分裂させることは
人生に対する真の自覚が充分でないことに
起因しているという。
時間を3様態に知的に把握するすることは
いのちを切り裂いてその残骸を
平面的に処理して自己満足しているに過ぎないと
衝撃的な表現をします。
■問題は
我々自身が現実に与えられているいのちの有限性に
目覚めているかどうかである。
有限性を自覚するということは
無限性に目覚めるということだそうである。
無限の意識の中で有限な自分を自覚する。
死を意識して生きる。
■真のいのちの永遠性とは
超己(又は超個)のいのちを認識することである。
個人としての有限な自分を無限な時間と空間の中の自分、
すなわち超己のいのちを認識する。
それは現在のいのちであり、永遠のいのちであり、
鎌倉時代の浄土系思想、親鸞の思想だと言う。
そして現在ではMITのマネジメントの思想である
オットー・シャ―マーのU理論でいう
オ―センテック・セルフ(本来の自己)と同じかも知れない。
ともに「今(現在)の自分」と定義しています。
2.野球型からテニスダブルス型へ
■前回マネジメント組織の在り方スポーツに喩えて
類型化しました。
情報社会になると組織も変化することが要求される。
ドラッカーはアメリカ企業を観察して
伝統的に企業は野球型組織だったと分類しました・
トップマネジメントも工場、販売、開発、財務、人事など
機能別ポジションが決まっている。
指示も情報も監督から伝達される。
■これに対して情報化社会ではダブルス型組織に
変えることで知識労働者の生産性をあげる。
設計、製造、販売、マーケティング、財務などの
機能別組織がそれぞれ独立して
順次、次の段階に仕事を渡す従来の方法を改めて
同時並行に自分の役割を超えて補完し合う。
時には営業が生産計画に関わり、
設計開発が製造に関わる。
■ところで1980年代までの日本の製造業が
世界一と言われた頃は担当部署を超えて
役員も現場も顔を付き合わせて
ワイワイガヤガヤと仕事をしていた。
設計が終らなくても製造部門や金型メーカーが
設計部門と情報交換していた。
しかし日本でも
IT(情報技術)が経営手法に間違って取り入れられ
となりの人とメールで交流するようになった。
■ドラッカーによるとアメリカではIT(情報技術)が
アメリカ企業を野球型からテニスダブルス型へ進化させる
きっかけになると観ていた。
アメリカ企業は日本の自動車産業との競争で
日本的TQC(総合的品質管理)に目覚め
ITで可能になったと。
日本とは逆になっているように思います。
いずれにしろ、
ITは両刃の剣であり、
新しい時代の組織論が必要になっています。
日本的なITの使い方が問われます。
3.事例研究:
ハーマンミラー社「権利と義務としてのコミュニケーション」
'Leadership Is an Art'
(邦訳 響き合うリーダーシップ、海と月社)
■ハーマンミラーの優れた組織運営には
コミュニケ―ションについての考え方による。
情報は伏せておくより共有でミスする方が
ましである。
情報は力だが伏せれば断絶しかない。
■コミュニケーションは義務であり権利であると
ハーマンミラーは考えている。
お互いに真実を伝え礼節を尽くさねばならない。
真実を伝えることは気まずいこともあるが
気まずさを軽減するものは礼節である。
あいまいな言葉を避けながら敬意を尽くさなければならない。
言葉が曖昧であることは考えが曖昧である。
■口頭によるコミュニケーションで大事なテ―マを
茶化したり冗談でごまかしてはいけない。
メールで真実を言って、それを封じたり禁止したりすれば
どこかの国の独裁政治を同じく組織メンバーは不幸になる。
情報は力であり、真摯なコミュニケーションのツールである。
■口頭であれ、文章であれ、
権利であり義務であるコミュニケーションを封じることは
組織の死である。
礼儀と真実をコミュニケーションのツールとすることが
優れた組織には不可欠である。
●ご質問ご意見は気軽に
返信でご意見よろしくお願いします。
imaoka@bizdyn.jp
今岡善次郎
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の関係でしか、存在しない。どんな専門も他の専門との連携でしか
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科学的管理が説く、外部は単なる環境ではなく、
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