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発行部数: 9,809部  発行日: 2025年07月23日
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「情報による世の中の変革」



目次
………………………………………………………………………………………………………………………………
〇前書き   「トフラーの情報革命」
〇本文    「情報革命の本質」
〇編集後記 「情報革命 」
………………………………………………………………………………………………………………………………


いつもお読みいただきありがとうございます。


令和7年7月23日水曜日メルマガ配信します。


〇前書き   「トフラーの情報革命」

■情報革命は古今東西で様々に論じられているが、
現代人の見解を代表するものとしてアルビン・トフラーの考え方を
たたき台とする。

情報革命は、
それに先立つ農業革命と工業革命の二者と相対的な概念である。
つまり、作物の生産手段となる土地、
および製品の生産手段となる工場が社会を支配した時代と比べて、

情報が土地・工場の支配的地位を揺るがした時点に
情報革命の端緒があるという。

■巷では情報技術が市民生活に浸透した時点を
情報革命と呼ぶことがある。
しかし、この考え方は往々にして社会現象の起こりを無視し、
ときどきの情報技術を売り込むための方便にもなる。

トフラーは情報革命の始まりとしてキャッシュレジスターを挙げている。
これはスーパーマーケットなどの小売店で活用された。
そして小売店は売れ筋などの正確な需要値を弾き出し
、有利な条件で工場主たるメーカーと仕入れ交渉に臨むことができた。

■レジの発明された時期を考えると、
この革命のタイミングは相当に早い。
一方、トフラーは政治の世界でも革命がおきて、
武力よりもロビー活動などに用いる情報が物を言うようになったことを指摘している。

この認識は情報戦の重要性が増したという意味でなら正しいが、
海底ケーブルや無線通信、ウェブ、エニアックといった情報技術は、
戦争における技術競争の過程で大きく進化し、

さらにロビー活動などにとどまらずその手段としても使われているのが実情である。


情報が世の中を革新した。



■さて、
本日のテーマ
==============================
「情報革命の本質」
(「明日を支配するもの:21世紀のマネジメント革命」
P.F.ドラッカー、ダイヤモンド社)より
==============================

■情報革命は企業組織だけではなく
個人にとっても意味を変えた。

印刷技術もインターネットも
情報革命で社会を変えた。

コンピュータは当初軍事や天文学など
科学技術が主たる市場だと考えられていた。

企業ではトップ経営陣の仕事を
一新すると見た。

■しかしそれは間違っていた。

コンピュータが一新したのは
現場の仕事だった。

建築の分野で水回り、配線、空調などの設計に
費用と時間の三分の二を費やしていたのが
ごくわずかに減った。

外科のインターンの手術ソフトウエアでの
シュミレーションで教育が可能になった。

銀行は最もコンピュータ化された産業である。

経営陣に戦略的意思決定に影響を与えるには
至っていない。

ITが役立つには現場の仕事である。

■今日のところITはトップ経営陣に対して
情報ではなくデータを供給するに過ぎない。

新しい問題意識や経営戦略を与えるに至っていない。

コストを管理することではなく、
価値の創造である。

事業の定義、経営戦略、体系的廃棄、
イノベーションなどの意思決定こそ
トップ経営陣の仕事である。

■トップ経営陣に欠けているものは
情報についての新しい定義、新しいコンセプトである。

新しい情報革命は
教育と医療を巻き込む。

教育の定義を変える。

学校教育から継続教育へ移行する。

医療においても病院から家庭や個人に移行する。

情報革命の本質は
教育、医療、企業の重心が
ITからI(情報)へ移行することにある。


〇編集後記(情報革命)
=========================
情報革命(じょうほうかくめい)とは、情報技術(IT)の発展によって
社会や生活が大きく変革することを指します。
特に、1990年代以降のインターネットの普及と、
それに伴う情報流通の効率化が、情報革命の重要な要素として挙げられます。?
IT革命は、インターネットが商業化された1995年以降に加速した。
 インターネットを通して、消費者や企業は世界中の情報を
簡単に低いコストで入手できるようになり、
それによって経済・社会に大きな変革が起きることをIT革命という。
1980年代以降,情報技術(IT)の発展によって工業社会から情報社会に移行し,
情報がよりオープンになって人々の生活が変革したが,
情報格差(ディジタルデバイド)も生じている。
=========================

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今岡善次郎


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