福岡アジア文化賞 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 【 アジアの風だより Vol.57 】
 ◆ 大賞 アン・チュリアン氏の市民フォーラム特集
 ◆ http://www.asianmonth.com/prize/
 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 2011.08.17


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         大賞受賞 アン・チュリアン氏の市民フォーラム特集

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残暑お見舞い申し上げます。

さて、前号では学術研究賞の趙 東 一(チョ・ドンイル)氏を特集させていただ
きましたが、皆様いかがでしたか。趙氏を少しでも身近に感じていただけたと
したら幸いです。

今回は、大賞を受賞されたアン・チュリアン氏の特集です。
アン氏に関するキーワードを軸に、お勧めの本やサイトなどを紹介しつつ、氏
の魅力や業績についてご紹介していきます。



◆◆◆ もくじ ◆◆◆

≪1≫ 大賞 アン・チュリアン氏に関する2つのキーワード

≪2≫ 大賞 アン・チュリアン氏 市民フォーラムの概要・特別演奏会

≪3≫ 大賞 アン・チュリアン氏 カンボジアでの記者会見


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≪1≫ 大賞 アン・チュリアン氏に関する2つのキーワード
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福岡アジア文化賞大賞を受賞した、アン・チュリアン氏。

内戦の混乱が続くさなかより祖国カンボジアの文化復興に貢献してきた世界的
な民族学者である氏のキーワードは以下2点。

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▼ キーワード1/アンコール地域遺跡保存機構(略称アプサラ機構)
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アン・チュリアン氏が総裁顧問を務める『アンコール地域遺跡保存機構
(以下アプサラ機構)』。

1995年に創設されたアプサラ機構は、アンコール地域における文化遺産保護と
地域開発を担う政府直轄の機関であり、アンコール遺跡群の修復作業と周辺地
域の管理を主に行っています。

アン氏は1995年にアプサラ機構の遺跡文化局長に就任し、内戦後の混乱が続く
なか遺跡保存責任者として、崩壊の危機に直面する遺跡の修復を、ユネスコを
通じ国際社会に呼びかけ、整備復興に尽力しました。

その甲斐あって2004 年「ユネスコ世界遺産危機リスト」から除外されたアンコ
ール遺跡群は、戦禍で傷ついたカンボジア社会や国の誇りを復興する貴重な文
化遺産として、世界中の観光客を魅きよせる一大観光名所となりました。

その一方で、遺跡内の駐車場やトイレの増設、売店や屋台のゴミ問題など新た
な問題も浮上。遺跡保護と周辺地域の発展というジレンマを抱えるなか、アプ
サラ機構は、環境マネジメントシステムISO14001の認証を取得。
遺跡周辺の住民や村人の意識改革を図るとともに、遺跡・環境保全を担うカン
ボジア人若手スタッフの育成にも力を入れた取り組みを行っています。


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▼ キーワード2/稲作、仏教、アニミズムの融合
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今や年間200万人を越す観光客が押し寄せるアンコール遺跡群ですが、その周辺
地域に住む人々の多くは、今もなお、のどかで田園的な生活をおくっています。

主たる収入源は、主要穀物である米の生産であり、彼らの生業や人生の様々な
場面で『稲作』が象徴的な役割を果たしています。彼らにとって『米』は単な
る収入源ではなく、思想や儀礼的慣習と結びついた文化そのものなのです。

現在、カンボジアの人々は『仏教』儀礼を中心に一年の生活が組み立てられて
いるといっても過言ではありませんが、アンコール地域の人々の生活には、さ
らに『アニミズム(精霊信仰)』が加わり、その土地特有の複雑な民族文化を生
み出しています。

アン氏の代表的な著作『クメール民族の民間信仰における超自然の存在』では、
カンボジアにおける民間信仰儀礼が、一見すると仏教行事のようにみえるけれ
ど、実は『アニミズム』や『仏教』が複雑に絡みあい融合した独特の儀礼であ
るということを解き明かし、カンボジア民族学に新境地を切りひらきました。

著書『Bayon: New Perspectives』はAmazonよりご購入できます。
⇒ http://amzn.to/pm9mh7
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そんなアン氏に『アニミズム』と『仏教』をキーワードに、カンボジアの民間
信仰儀礼を通してみたアジア稲作社会および日本の姿を語っていただきます。
また、カンボジア伝統音楽家によるクメール・クラシックの演奏もお楽しみい
ただきます。入場無料です。是非ご参加ください。

 ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
  アン・チュリアン氏 市民フォーラムのご参加はコチラから
  ⇒ http://www.asianmonth.com/prize/notice/index.html#a
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  ※イベントに関するお問い合わせ:0120−666−528(10:00〜18:00)

※先着順となっていますので、お早めにお申し込みください。
※アン・チュリアン氏の経歴など、より詳しい情報は福岡アジア文化賞のウェブ
 サイトでご覧いただけます。
⇒ http://www.asianmonth.com/prize/22/


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≪2≫ 大賞 アン・チュリアン氏 市民フォーラムの概要・特別演奏会
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● 日 付:9月18日(日)
● 時 間:13:30〜16:00
● 会 場:アクロス福岡地下2階イベントホール(福岡市中央区)、約500席
● テーマ:民間信仰から見たアジアの稲作社会〜カンボジアの村落から〜
● 特別演奏:クメールクラシック
● 入場料:無料 

▼ 進行役 上智大学アジア人材養成研究センター特任教授 石澤良昭

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カンボジアの日常生活を取り巻く超自然の存在、神(カミ)と仏(ホトケ)。
アン氏は、アニミズムや仏教等が複雑にからむ民間信仰儀礼等を手がかりに、
固有な民族文化を自らの民族感性で解き明かしてきました。

今回の市民フォーラムでは、そこから見えてきたアジア稲作社会、日本の姿に
も触れながらお話しいただきます。 

当ウェブサイトにて申し込み受付を行っていますので、是非お申し込みください。
もちろん、参加費無料です。皆様のお申し込み、お待ちしています!



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カンボジア伝統音楽 特別演奏決定のお知らせ
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カンボジアの日常生活や儀式・行事には欠かせない、伝統音楽クメールクラ
シック。

今回特別に、カンボジアよりトップクラスの演奏家4名をお招きし、9月
15日の授賞式及び9月18日の市民フォーラムにて特別演奏を行っていた
だくことが決定いたしました!

お招きする演奏家の方々は、みなカンボジア王立芸術大学を卒業後、講師や
プロの演奏家として活躍されているカンボジアでも超一流の方々ばかり。

カンボジア王宮に随行するなど伝統音楽をベースに活躍されている方々です
が、今回の市民フォーラムでは、なんと日本の曲も演奏予定だそうです。
是非お聴きのがしなく!

日本ではなかなか聞くことができないクメールクラシックの優雅な調べを、
ぜひご来場のうえお楽しみ下さい。

 ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
  アン・チュリアン氏 市民フォーラムのご参加はコチラから
  ⇒ http://www.asianmonth.com/prize/notice/index.html#a
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  ※イベントに関するお問い合わせ:0120−666−528(10:00〜18:00)

※先着順となっていますので、お早めにお申し込みください。
※アン・チュリアン氏の経歴など、より詳しい情報は福岡アジア文化賞のウェブ
 サイトでご覧いただけます。
⇒ http://www.asianmonth.com/prize/22/

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特別演奏の追加にともない、アン氏市民フォーラムの終了時間が変更となって
います。既にお申し込みの方はご注意ください。

×13:30〜15:30(変更前)

○13:30〜16:00(変更後)


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≪3≫ 大賞 アン・チュリアン氏 カンボジアでの記者会見
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8月6日、カンボジアのプノンペンにある日本国大使館において、第22回福岡ア
ジア文化賞大賞を受賞されたアン・チュリアン氏への受賞決定の伝達式および
記者会見が開催されました。

文化芸術省大臣であるヒム・チェム閣下や多くの報道機関が見つめるなか、福
岡市総務企画局長より受賞の伝達証書を受け取ったアン氏は、「福岡アジア文
化賞の学術研究分野という枠を超えて“大賞”を受賞できたことには大きな意
義がある。私がこの賞を受賞できたのも、ここにいる皆のおかげ。特に若い仲
間たちには、この受賞は今後の大きな糧となるだろう」と喜びの受賞スピーチ
を行いました。

ノロドム・シリウッド殿下やヒム・チェム閣下を始めとするカンボジア政府要
人に加え、芸術大学学長などの学界、そして経済界からも多くの来賓にご臨席
いただくなど、注目度の高さが伺える現地記者会見でした。

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 アン・チュリアン氏 カンボジアでの記者会見の模様はコチラから 
 ⇒ http://www.asianmonth.com/prize/newarchive/index.html#archive33
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