福岡アジア文化賞 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 【 アジアの風だより Vol.48 】
 ◆ 2010年最終号
 ◆ http://www.asianmonth.com/prize/
 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 2010.12.28


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    2010年最終号


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Name 様


2010年もあと残りわずかになってきました。今年は皆様にとってどんな年だっ
たでしょうか?

福岡アジア文化賞委員会はというと、記念すべき20周年というひとつの節目
を越え、今年から気持ちを新たに取り組んだ1年でした。
授賞式は厳粛な中にも、これまでにないユーモアあふれる温かいものだったと
のお声を頂戴できましたのも、ひとえに市民の皆様方のご協力あってのことと、
この場を借りて御礼申し上げます。

来年も、さらに喜んでいただける福岡アジア文化賞になるよう、スタッフ一同
頑張ってまいりますので、どうぞよろしくお願いいたします。


◆◆◆ もくじ ◆◆◆


≪1≫ 九大生AQAプロジェクトによる韓日現代美術展のお知らせ

≪2≫ 第21回大賞受賞者、ファン・ビョンギ氏の活動報告

≪3≫ 過去受賞者の最近の活動報告

≪4≫ 福岡アジア文化賞からのご報告


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≪1≫ 九大生AQAプロジェクトによる韓日現代美術展のお知らせ
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九州大学文学部で美学美術史を学ぶ学生たちが、財団法人福岡市文化芸術振興
財団(FFAC)の支援のもと、今日の韓国・日本の美術動向を、ひとつのテーマに
絞って紹介するのが、この美術展。

AQAプロジェクトでは、昨年度第4回福岡アジア美術トリエンナーレ2009に
協力し「ただいま―九大生AQAプロジェクトによるアジア現代美術展」の企画
運営も行いました。

この経験をふまえ、さらに韓国での実地調査を行い、より主体的で、充実した
展覧会を目指し開催いたします。

同時に美術史・美術館学を学ぶ学生にとっての社会的な研究実践の機会であり、
また大学と自治体の連携を構築するという点でも意義深いものです。

また、我が福岡アジア文化賞の芸術・文化賞選考委員でもある後小路雅弘氏が
このプロジェクトに携わっているのも注目です。

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【リバレイン会場】
● 日 付:2010年12月4日(土)〜2011年1月30日(日)
● 時 間:10:00〜20:00(12/31は18時で閉館)
● 会 場:ギャラリーアートリエ(博多リバレイン地下2階)
● 休館日:元旦
● 入場料:無料

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【箱崎会場】
● 日 付:2011年1月22日(土)〜2011年1月30日(日)
● 時 間:16:30〜19:00
● 会 場:九州大学総合研究博物館 第1分館倉庫(箱崎理系キャンパス)
● 休館日:なし
● 入場料:無料

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九大生AQAプロジェクトによる韓日現代美術展について
⇒ http://aqa.aikotoba.jp/2010/event2010.html

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  選考委員について(福岡アジア文化賞ウェブサイト)
  ⇒ http://www.asianmonth.com/prize/about/index.html
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≪2≫ 第21回大賞受賞者、ファン・ビョンギ氏の活動報告
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第21回福岡アジア文化賞大賞を受賞された韓国のカヤグム作曲家で演奏家の
ファン・ビョンギ氏。来年で創作活動を始めて50年の節目を迎えます。

そんな氏の創作活動50周年の記念すべき年をお祝いして、12月4日に後輩の
アーティストたちが「2010ファン・ビョンギ音の旅」と題した特別コンサート
を開催しました。

ジャンルや世代を越えて、氏の創作活動に感銘を受けた国内外のアーティスト
がソウル芸術殿堂コンサートホールに集結。

日本を代表するクラシックギタリストの山下和仁も参加。氏の初めてのカヤグ
ム独奏曲である『森』を娘と一緒にギターで演奏。また韓国のロックバンドが
氏の代表作『迷宮』を現代風にアレンジして演奏したほか、舞踊家がカヤグム
の曲にあわせて舞を披露するなど、東洋と西洋の様々な楽器と踊り手たちがコ
ラボレーションする新しい取り組みが満載の記念すべきコンサートになったよ
うです。

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  ファン・ビョンギ氏の経歴(福岡アジア文化賞ウェブサイト)
  ⇒ http://www.asianmonth.com/prize/21/index.html
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≪3≫ 過去受賞者の最近の活動報告
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■ 第2回芸術・文化賞受賞、ドナルド・キーン氏の新連載開始
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新潮社から毎月7日に発売されている「新潮」。
第2回福岡アジア文化賞芸術・文化賞受賞者であるドナルド・キーン氏の新連
載が、「新潮」2011年1月号(2010/12/07発売)から開始されました。

日本文学研究の国際的な権威でもある同氏の豊かな学識に裏打ちされたその分
野の幅広さは、『徒然草』などの翻訳、芭蕉の研究など、古典・近代文学はも
とより、現代文学や能、狂言等の芸能、歴史にまで及んでいます。

そんな同氏が、今回の新連載で取り上げるのは日本近代文学の巨星、正岡子規。

わずか三五年の生涯で俳句・短歌・散文を革新した正岡子規の類稀なる精神の
肖像画を描きます。

「新潮」はamazonからもご購入いただけます。
⇒ http://amzn.to/hzIUEl

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  ドナルド・キーン氏の経歴(福岡アジア文化賞ウェブサイト)
  ⇒ http://www.asianmonth.com/prize/winner/02_04.html
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■ 第10回大賞受賞、侯孝賢(ホウ・シャオシェン)氏の東京フィルメックス参加
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独創的な作品をアジアを中心とした世界から集め、今回で第10回を迎える国際
映画祭へと成長した「東京フィルメックス」。

コンペティション部門では新進作家を紹介し、優れた作品の顕彰を行うと同時
に、最先端をいく注目作や、海外の国際映画祭を賑わせた話題作を先駆けて上
映します。

また、作品上映だけではなく、国内外から監督や映画人を招き観客との質疑応
答を行う等、交流の場を設けた参加型の映画祭となっています。

そんな「東京フィルメックス」で、初めての取組みとして行われた人材育成
プロジェクト「Next Masters Tokyo 2010」。

11/22から6日間にわたり開催されたこの新たな企画には、アジアから
20名の映画の未来を担う人材が参加。福岡アジア文化賞大賞受賞者でもある
台湾の侯孝賢(ホウ・シャオシェン)監督をはじめとするメイン講師4名との
ワークショップが行われました。

侯孝賢氏は、昨年度行われた福岡アジア文化賞20周年記念事業「アジア映画
監督作品上映会&フォーラム」でも上映された「珈琲時光」の一部を見せ、
撮影秘話や設定の裏話などを披露しました。

「第11回東京フィルメックス」について
⇒ http://filmex.net/2010/

「ネクスト・マスターズ2010」について
⇒http://www.filmex.net/nextmasters/

「珈琲時光」はamazonからもご購入いただけます。
⇒ http://amzn.to/eUbKcs

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  侯孝賢氏の経歴(福岡アジア文化賞ウェブサイト)
  ⇒ http://www.asianmonth.com/prize/winner/10_01.html
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■ 第10回大賞受賞、侯孝賢(ホウ・シャオシェン)氏の最新作
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またまた侯孝賢監督の話題です。

11月9日に台北市内のホテルで記者会見が行われ、その席上で侯孝賢監督の
新作映画「聶隱娘」に日本の人気俳優である妻夫木聰が出演することが発表さ
れました。

監督の代表作「悲情城市」のファンでもある妻夫木さんは、この映画の話を聞
いたとき、信じられなくて何度も『本当に?』と聞いたほど。憧れの侯孝賢監
督と一緒に仕事できるなんて・・・と恐縮しきりだったとか。

そういえば、昨年度行われた福岡アジア文化賞20周年記念事業「アジア映画
監督作品上映会&フォーラム」でも準備中の最新作について触れ、中国の「唐
代伝奇」を題材にした女刺客の話で、日本人俳優も主演予定と言及されていま
したね。

両氏とも福岡にとても縁のある人ですから、福岡アジア文化賞スタッフとして
は、完成したら是非観たいものです。

「悲情城市」はamazonからもご購入いただけます。
⇒ http://amzn.to/hU7yif

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  侯孝賢氏の経歴(福岡アジア文化賞ウェブサイト)
  ⇒ http://www.asianmonth.com/prize/winner/10_01.html
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≪4≫ 福岡アジア文化賞からのご報告
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■ 第2回 日中韓 東アジア文学フォーラム2010 in北九州
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当メルマガVol.46でもお知らせした「日中韓東アジア文学フォーラム」に、第
17回福岡アジア文化賞大賞に輝いた中国作家「莫言」氏と選考委員の川村湊氏
(法政大学国際文化学部教授)が来られるということだったので、福岡アジア
文化賞スタッフも参加してきました。

会場ロビーでは参加者の談笑する姿も多く見られ、みなリラックスした様子。

その中に我らが莫言氏の姿も。早速ご挨拶したところ、「福岡アジア文化賞を
受賞して、もう4年が経つんですが、当時の情景が今もハッキリと目に浮かび
ます。」との嬉しいお言葉を頂戴しました。

その後、選考委員の川村先生の司会による基調報告で、文学フォーラムが幕を
開け、密度の濃い交流が展開されていました。

 ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
  莫言氏の経歴(福岡アジア文化賞ウェブサイト)
  ⇒ http://www.asianmonth.com/prize/winner/17_01.html
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■ 年末のご挨拶
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福岡アジア文化賞メルマガの年内の配信はこの号が最後になります。今年1年間、
ご愛読いただきありがとうございました。年明け最初の通常配信は1月4日
になります。来年もどうぞよろしくお願いいたします。

では、皆様よいお年をお迎え下さい!!


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