福岡アジア文化賞 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 【 アジアの風だより Vol.40 】
 ◆ 学術研究賞受賞 ファン・ビョンギ氏のフォーラム特集
 ◆ http://www.asianmonth.com/prize/
 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 2010.08.16


======================================================================

     2010年(第21回)福岡アジア文化賞 大賞に輝いた
     ファン・ビョンギ氏の市民フォーラムへ行こう!!

======================================================================


Name 様


残暑お見舞い申し上げます。

お盆も無事に終わり、帰省ラッシュも一段落ついた(?)今日この頃、みなさま
いかがお過ごしでしょうか。逆にお疲れになったという方も多いのでは。

さて、3回に渡り受賞者のひとりをピックアップして詳しくご紹介してきました
が、4回目の今日はトリを飾るにふさわしい、大賞に輝いたファン・ビョンギ氏
を特集します。

お勧めのCDやサイトなどを紹介しつつ、ファンさんの業績についてご紹介して
いきますので、興味を持たれた方は是非、授賞式・市民フォーラムにも足を運ん
でみてくださいね。


◆◆◆ もくじ ◆◆◆

≪1≫ 大賞 ファン・ビョンギ氏について

≪2≫ 大賞 ファン・ビョンギ氏 市民フォーラムの概要

≪3≫ 第2回大賞 ラヴィ・シャンカール氏の最近の活動


======================================================================
≪1≫ 大賞 ファン・ビョンギ氏について
======================================================================

今回の大賞受賞者であるファン・ビョンギ氏は、カヤグムという韓国の伝統楽
器を操り数々の名曲を創りだしてきた韓国音楽界の重鎮。

方一榮(パンイルヨン)国楽賞、大韓民国芸術院賞など名誉ある賞を数々受賞
してきた、ある意味韓国における人間国宝のような存在です。

そんなファン氏ですが、素顔はとっても紳士的でユーモアいっぱいな方。
見晴らしのいい丘の上に建つファン氏のご自宅でお話を伺ってきました。

キーワードは以下2点。

───────────────────────────────────
▼ キーワード1/カヤグム
───────────────────────────────────

カヤグム演奏者であり作曲家でもあるファン氏にとって、カヤグムは切っても
切れない相棒のようなもの。ご自宅の壁にディスプレイされた十数本のカヤグ
ムが立ち並ぶ姿は壮観です。

しばしば日本の琴と比較されるカヤグムですが、実際に見てみると結構違いま
す。まず弦の数ですが、13弦で構成される日本の琴に対しカヤグムは12弦。長
さも大分短めで、琴に比べるとかなり小ぶりな印象です。

また、つけ爪で弾く琴に対し、カヤグムは直接指を使って音を出します。
演奏者の感情が直接指から伝わり音にあらわれるため、時に荒々しい音色を生
み出すことができるのです。

また、何十年も演奏を続けると、その指先は水ぶくれと出血を繰り返してでき
たぶ厚い筋肉によって覆われるそう。しかし、ファン氏の指先は、それらをま
るで感じさせない柔らかな美しい指だったのが印象的。ファン氏ほどになると、
きっと次元が違うのでしょうね。

そんな奇跡の指先から生まれるファン氏の音楽世界は、最新アルバムからも感
じとることができます。市民フォーラムで直接聴く前に、是非どうぞ。

※ファン氏の最新アルバムは以下より購入いただけます。
⇒ http://amzn.to/aNaCXB


───────────────────────────────────
▼ キーワード2/沈香舞
───────────────────────────────────

今や韓国のみならずアジア音楽界の至宝と言われるファン氏ですが、その代表
作とも言うべき作品がこの「沈香舞」。1974年に氏が作曲し、自ら“私の音楽
の転換点”と言わしめた名曲です。

当時ファン氏は、どうすれば朝鮮音楽伝統の枠組みを打破することができるの
だろうかと、もがき苦しんでいました。そして、そこから得た結論は意外にも
“逆に時代を遡り、とことん突き詰めてやろう”という逆説的な発想によるも
のだったのです。

伝統音楽を打ち破るために、あえてそれらが形作られた朝鮮王朝時代の宮廷音
楽をつきつめ、西域とも交流のあった新羅時代まで遡りイメージすることで生
まれたのが、この「沈香舞」なのです。

使われる仏教音階に合わせるためカヤグムの調律を新しくやり直し、演奏の技
巧もハープを連想させるなど斬新なものでした。奏法も指で叩く、バチで胴体
の部分を叩くなど、新しい技巧が特異な効果を生み出しています。

そうして完成した代表作「沈香舞」は、その後一気にファン氏をスターダムへ
と押し上げました。

※沈香舞が含まれたファン氏のアルバムは以下より購入いただけます。
⇒ http://bit.ly/bQjcxy

───────────────────────────────────

ファン氏が表現する幽玄世界の一端を、福岡アジア文化賞の市民フォーラムで
お楽しみください。もちろん、代表作「沈香舞」の演奏も予定しています!
参加費無料です。是非ご参加ください。

 ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
  ファン・ビョンギ氏 市民フォーラムのご参加はコチラから
  ⇒ http://www.asianmonth.com/prize/notice/index.html#f
 ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
     ※イベントに関するお問い合わせ:0120-141-286(10:00〜18:00)

※先着順となっていますので、お早めにお申し込みください。
※ファン・ビョンギ氏の経歴など、より詳しい情報は福岡アジア文化賞のウェブ
 サイトでご覧いただけます。
⇒ http://www.asianmonth.com/prize/21/


======================================================================
≪2≫ 大賞 ファン・ビョンギ氏 市民フォーラムの概要
======================================================================

● 日 付:9月19日(日)
● 時 間:14:30〜16:30
● 会 場:イムズホール(福岡市中央区)、約400席
● テーマ:韓国音楽の伝統と創造
● 入場料:無料 

▼ ゲスト・スピーカー 藤井 知昭/国際文化研究所所長
▼ パフォーマー
  カヤグム/チ・エリ、チャング/キム・ウンシク、テグム/ホン・チョンジン、
  コムンゴ/ホ・ユンチョン、歌曲/カン・コンスン


───────────────────────────────────

韓国伝統音楽の紹介をはじめ、カヤグムを中心にチャングやコムンゴなどの
多彩な韓国伝統楽器の解説を交えながら、その調べに浸るひととき。

ファン氏の卓越した音楽的想像力により、千数百年にわたる伝統と現代性、
国際性の見事な融合が醸し出す、美しさと幽玄の妙をお楽しみください。

ファン氏のお弟子さんであり、プロの演奏家でもあるキム・ウンシク氏など
多数のアーティストによる独奏会は必聴です!

楽器の解説や曲の解説などを交えながらの演奏になりますので、初めての方
でも十分お楽しみいただけます。ファン氏の代表作でもある「沈香舞」の演
奏も予定しています!  

当ウェブサイトにて申し込み受付を行っていますので、是非お申し込みくだ
さい。もちろん、参加費無料です。皆様のお申し込み、お待ちしています!

 ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
  ファン・ビョンギ氏 市民フォーラムのご参加はコチラから
  ⇒ http://www.asianmonth.com/prize/notice/index.html#f
 ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
  ※イベントに関するお問い合わせ:0120-141-286(10:00〜18:00)

※先着順となっていますので、お早めにお申し込みください。
※ファン・ビョンギ氏の経歴など、より詳しい情報は福岡アジア文化賞のウェブ
 サイトでご覧いただけます。
⇒ http://www.asianmonth.com/prize/21/


======================================================================
≪3≫ 第2回大賞 ラヴィ・シャンカール氏の最近の活動
======================================================================

今年で御年90歳を迎えられた、大御所シタール奏者のラヴィ・シャンカール氏。
第2回福岡アジア文化賞の大賞受賞者でもあります。

豊かな感受性と幅広い表現力を駆使したインド楽器シタールの演奏を通じて、
アジアの芸術を世界に紹介し、東西文化の懸け橋として重要な役割を果たした
偉大なお方です。

ちなみに彼の娘さんは、グラミー賞受賞歌手としても有名な、世界の歌姫ノラ・
ジョーンズなんですよ!

そんなラヴィ氏が先週、その集大成ともいえるベストアルバム
「The Very Best of Ravi Shankar」を発表しました。

ご興味のある方は是非どうぞ!

───────────────────────────────────
▼ The Very Best Of Ravi Shankar 輸入盤 【CD】  (2010/8/9)
⇒ http://amzn.to/cyKZIB

───────────────────────────────────
※ラヴィ・シャンカール氏の経歴など、より詳しい情報は福岡アジア文化賞の
 ウェブサイトでご覧いただけます。
⇒ http://www.asianmonth.com/prize/winner/02_01.html

※ノラ・ジョーンズについてはコチラまで
⇒http://ja.wikipedia.org/wiki/ノラ・ジョーンズ



━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆メールマガジンの配信停止について
福岡アジア文化賞ホームページから購読、解除、変更の手続きができます。
⇒ http://www.asianmonth.com/prize/mail/index.html
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
発信元: 福岡アジア文化賞委員会事務局
     〒810-8620 福岡市中央区天神1−8−1 国際部内
     広報担当:金丸・弥富・釘崎
     電話:092-711-4930  FAX:092-735-4130
     ウェブサイト:http://www.asianmonth.com/prize/
     e-mail:acprize@gol.com
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━