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 ――‐ ――‐ ―‐ ― ―‐ 福岡アジア文化賞 メールマガジン
 ● アジアの風だより ●・Vol.19                     [2009/ 2/26]
 ‐― ‐―― ‐―― ‐――    http://www.asianmonth.com/prize/
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====== ■  も  く  じ  ■  ==========================================
【1】[福岡アジア文化賞人物群像] その二:シャムスル氏
【2】[URC] シンポジウム「日中経済と人材ネットワーク」
【3】[FT4] 今年は「福岡トリエンナーレ」の年ですよ!
【4】伊藤和也さん追悼写真展「アフガンに緑の大地を」
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 【文化賞人物群像】と題して、第19回福岡アジア受賞者たちのエピソードを
紹介するシリーズ第二弾、今回はマレーシアのシャムスル氏をお届けします。

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 【1】【文化賞人物群像】その二 シャムスル氏
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      第19回 学術研究賞受賞者
    「シャムスル・アムリ・バハルディーン」
      マレーシア / 社会人類学者
    http://www.asianmonth.com/prize/19/index.html

 多民族多文化の共生を目指す国、マレーシア。そのオピニオンリーダーの
一人として、国家プロジェクト(高等教育における民族問題の共通科目化)の重
責を担い、また頻繁に識者として時事問題の解説にあたるシャムスル・アムリ・
バハルディーン教授。短い福岡滞在の印象は、いかに…?

■<< エネルギッシュ! 気さくな碩学 >>■

 福岡空港のゲートから出てきたシャムスル先生は、いつもの茶目っけのある笑
顔。フライトの疲れもどこへやら、タクシーに乗るやいなや、日本製の超軽量カ
メラを買わなきゃという話、国ごとに違うコーヒーの味わいについて等々話が飛
び出します。そのエネルギーにも圧倒されますが、一方でかなり気遣いの細かい
方。ホテルの部屋がまるで自宅であるかのようにように、打合せに来た職員にイ
ンスタントコーヒーを振る舞いもてなしてくれました。一瞬どちらがゲストでど
ちらがホストなのかわからなくなるほど、天性のホスピタリティです。
 また若い時には技巧派ギターマン。Shamsul(Vo,G)としてマレーシア版歌合戦に
出演、優勝したという武勇伝まであり、一体どれだけ引き出しがあるのでしょう…?

■<< 目的地:西区橋本!? >>■

 馬、船、自動車… 古代から宇宙船の飛ぶ現代まで、古今東西どこにいっても、
男性というものは乗り物に惹かれるものです。シャムスル先生もご多分にもれず
かなりの「のりもの」好き。驚いたことには福岡に来て二日目、ちょっとした時
間を見つけて一人で行って帰ってきたのが、どこまでかというと「ハシモト」。
なんと地下鉄3号線が一番新しい路線であることも知っていて、とりあえず全線
乗り潰したくて、終点まで乗ってきたというのです。この感覚、男性には身に覚
えのある人も多いんではないでしょうか(笑)

■<< 多文化共生の実践 >>■

 多民族、多文化の共生を提言し続けるシャムスル先生ですが、ご自身の生活も
「多文化共生」そのもの。先生の奥様はオーストラリア人で、結婚によりイスラ
ム教に改宗。筑紫丘高校での特別講義では奥様の実感のこもったコメントもあり、
生徒たちにも「文化の違いを理解しながら共に生きる」ことがより理解しやすく
なりました。奥様も大学教授なのですが、何とご専門は日系企業の経営論。日本
語も流暢そのもの、そしてまたお二人の間に生まれたご令嬢も国境を越えて活躍
するデザイナーで、国際色豊かなご家族です。

■<< 複合社会で生きることとは… >>■

 箸を見事に使いこなし、和食を堪能したシャムスル先生。このささいなことで
もその国の文化を直に体験して知ることが出来たからと、先生は意義を強調して
います。多様性のある社会で、柔軟に生きていく姿がそこにあり、他文化を理解
することは努力・苦労とともに喜びをもたらすチャレンジなのだと。
 多様な民族と多様な文化を理解し共生するということは、その国のありのまま
の文化を受け入れ相手を理解すること、人と人が信頼できる、心から共鳴できる
環境を作り上げていくことが必要、そんなことを感じさせられたシャムスル先生
の福岡での一こまでした。

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 【2】[URC] シンポジウム「日中経済と人材ネットワーク」
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 (財)福岡アジア都市研究所主催のシンポジウムのお知らせです。

[日時・場所]
 平成21年3月18日(水)13:30〜16:00 福岡市役所15F講堂

[開催の趣旨]
 世界経済危機の中で各国は内需優先を唱えていますが、日本にとっての内需は
中国市場を含むとの発想も必要です。また、中国からの観光を含む来訪者が日本
の内需を拡大させる可能性も大です。このような新しい関係のなかで従来とは異
なる人材ネットワークの必要性が高まっています。
 今回のシンポジウムでは、日中交流に長年携わってきた両国の専門家の方々よ
り、各分野で活躍する人材ネットワークの現状と課題についてご報告いただき、
福岡の現状をふまえた今後の取り組みについてのご提案を含めて議論していただ
く予定です。
【第一部】 基調報告        「上海からみた九州・福岡」
        張雪娜氏(上海市日本研究交流協会副会長)
【第二部】 パネルディスカッション 「人材ネットワークの現状と課題」
        立石 揚志氏(西南大教授、コーディネーター)
        張雪娜氏、束●(いく)氏、小川雄平氏、鹿毛隆郎氏、倪宝栄氏
【その他】 参加無料・定員160名

申込み、詳細は→ http://www.urc.or.jp/event/documents/tirashi204.pdf
         http://www.urc.or.jp/
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 【3】[FT4] 今年は「福岡トリエンナーレ」の年ですよ!
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 アジア美術の最新情報を紹介する展覧会として3年に一度行われる、

         ■ 福岡アジア美術トリエンナーレ  □
         □ Fukuoka Asian Art Triennale。 ■

 今年2009年は開催の年だと、アジア感度の高い皆様はもちろんご存じです
よね!? カバーする地域の広さ、入念な新人発掘、多種多次元な交流プログ
ラムなど世界でも独特な評価を得ているトリエンナーレ(三年展)です。

 →展覧会ミシュラン FTの記事より 「『当たり前』を払拭してくれた」
   http://www4.ocn.ne.jp/~artart/art-report/fukuoka2.html

 特に前回、「多重世界」2005年に開かれた第三回トリエンナーレ(FT3)は、
多くの交流ボランティアや市民に支えられながら、若い世代のアーティストが
創造性を爆発させ、文化や言語の違いを易々と超越するアートと異文化交流の
可能性を垣間見せるものでした。「デス様が福岡に」などマニア心をくすぐる
企画もあり、文字通り浮き世と並行する多重世界のあちこちで話題を呼んだイ
ベントとなりました。

 今年9月に予定されるFT4の準備は、既に始まっています。
 どんな作家が来るのか、どこで観れるのか(美術館の中でやると思ったら大間
違いですよ!)、どうしたら参加できるのかなど、3年に一度しか来ない福トリ
を断固味わい倒す!ための最新の情報は「あじびニュースや福岡アジア美術館HP
でチェックしましょう!
→http://faam.city.fukuoka.lg.jp/cgi-bin/topics/topics.cgi?tid=10099
                                        (本稿は福岡アジア文化賞事務局)

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 【4】伊藤和也さん追悼写真展「アフガンに緑の大地を」
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 ペシャワール会主催の追悼写真展のお知らせです。

[日時・場所]
 平成21年3月10日(火)〜15日(日) あいれふ1F (赤坂駅徒歩5分)
[開催趣旨](ペシャワール会のメッセージより)

 故伊藤和也君はペシャワール会の現地ワーカーとして、 2003 年から約 5 年に
わたり、アフガニスタンに緑の大地を取り戻すため、現地の人々と共に懸命に働い
てきました。しかしながら 2008 年 8 月 26 日、心ない者の凶弾に倒れ、志半ば
にして 31 年というあまりに短い生涯を閉じてしまいました。 

 私たちはここに、生前の伊藤君を偲び、アフガンの人々と共に彼が取り組んだ事
業を継続していく決意を新たにして、追悼写真展を開催いたします。彼の足跡をた
どる写真と、彼が現地の人々に受け入れられた何よりのアカシでもあるアフガンの
子供たちの写真をどうぞご覧ください。 

[その他] 入場無料、10:00〜19:00

詳細は→ペシャワール会 http://www1a.biglobe.ne.jp/peshawar/


−◆□−◆□− その他アジア・文化関連イベント情報 −□◆−□◆−
☆ 外国人学生が語る ふるさとの街と福岡@福岡国際交流協会(市役所北別館)
  →[毎月開催] あったか福岡HP http://attaka-fukuoka.jp/info.htm
★ 1/26-3/29 「21世紀の作家-福岡」展@福岡市美術館
  →市美HP http://www.fukuoka-art-museum.jp/jc/html/jc03/fs_jc03bis.html
☆ 1/29-3/24 「インド近代美術の夜明け−カンパニー絵画」展@アジ美
  →http://faam.city.fukuoka.lg.jp/exhibition/exb_index.html
★ 2/11-3/29 エイブル・アート2009「LifeMap 私とワタシ」@アートリエ
  →http://www.ffac.or.jp/news/313_index_msg.html
☆ 2/24-3/8 「百済の美」写真展@九州国立博物館
  →九国HP http://www.kyuhaku.jp/
★ 2/27-3/5 牟田彩写真展「時の間 −ときのま−」@アジアフォトグラファーズギャラリー
  →http://tenjinsite.jp/event/pickup.php?no=5947&st=0&genre_cd=05
☆ 3/2〆切 ホストファミリー募集@アジア太平洋こども会議・イン福岡
  →APCC HP http://www.funfan-homestay.net/participation/index.html
★ 3/5-3/8 通常上映「春天〜許金玉の物語」(台湾金馬奨受賞作)@シネラ
  →シネラHP http://www.cinela.com/
☆ 3/5-3/11 小河教授退任記念展「結びつける接点としての写真」@九産大美
  →九産大美術館HP http://www.kyusan-u.ac.jp/ksumuseum/
★ 3/6 西日本国際財団アジア貢献賞10周年記念事業@ホテル日航
  →http://www.city.fukuoka.lg.jp/events/ajiakoukenshou.html
☆ 3/7-5/10 白洲次郎と正子の世界展@アジ美
  →アジア美術館HP http://faam.city.fukuoka.lg.jp/
★ 3/14 第7回SIA-DAY 高樹のぶ子と浸るタイ!@アクロス福岡
  →九州大学アジア総合政策センター http://asia.kyushu-u.ac.jp/
☆ 3/21 講座アジアージュ「旧石器時代のテクノパーク」@九州国立博物館
  →九国博HP http://www.kyuhaku.jp/
★ 3/22 福岡アジアコレクション(FACo)@福岡国際センター
  →http://www.fukuoka-asia-collection.com/index.html
☆ 4/11-6/14 別府現代芸術フェス2009「混浴温泉世界」@大分県別府市
  →http://mbw2009.beppuproject.com/
★ 4/11-6/14 聖地チベット ポタラ宮と天空の至宝@九州国立博物館
  →九国博HP http://www.kyuhaku.jp/
☆ 4/12 きゅーはくミュージアムコンサート@九州国立博物館
  →九国博HP http://www.kyuhaku.jp/

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