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 ――‐ ――‐ ―‐ ― ―‐ 福岡アジア文化賞 メールマガジン
 ● アジアの風だより ●・Vol.9                      [2008/05/28]
 ‐― ‐―― ‐―― ‐――    http://www.asianmonth.com/
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====== ■  も  く  じ  ■  ==========================================
【1】受賞者の横顔    朱銘氏
【2】<<いよいよ>>今年の受賞者発表まであと一ヶ月!
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 【1】受賞者の横顔 朱銘氏
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 それでは、前回に続き、昨年度の福岡アジア文化賞受賞者の横顔、近況につ
いてお伝えします。 今回は台湾の彫刻家【  朱 銘 】氏 です。

   ■ 福岡アジア文化賞HP 第18回受賞者紹介■
    http://www.asianmonth.com/prize/18/index.html

 台湾を代表する彫刻家朱銘氏。その小柄な体の中には、寺院彫刻の彫刻師と
して出発した職人魂と、奔放な想像力を巡らせる芸術家としての創造欲が二つ
ながら同居しています。

 福岡アジア美術館でも見られる「太極拳シリーズ」のざっくりとした造形を
見た人が、もし台湾の朱銘美術館を尋ねたとしたら、彫刻師時代の極限まで精
緻を極めた工芸の粋ともいえる作品と、まさか同じ作者の手になるものとは信
じられないでしょう。

 朱銘氏にとっては芸術とは「修行」に他ならないのだといいます。超人的な
精密さで細工をするのも修行の成果ならば、一刀のもとに本質を抉りだすのも、
これもまた修行だということなのです。

 その芸術論を、昨年9月13日の市民フォーラムではたっぷり語って頂きました。
 講演の言葉から拾ってみましょう。


 ●『学ぶ』ということは、他人の技術をもらうだけで、単なるプロセスに過ぎ
    ない。

 ●まず、先生が教えたものを、忘れる努力をするところからはじめる。そして
    他人のものを一掃してしまったところで、初めて自分というものが表現できる。

 「作品を作るために生まれてきた」という朱銘氏。その創作への情熱は、立ち
見も出た会場を圧倒しました。

 参加された「こっこ」さんがブログに朱銘氏のことを書いて頂きましたのでご
紹介します。
 「こっこ」さん、ありがとうございました。

  ■ こっこ さんのblog ■
   http://kokko01.blog107.fc2.com/blog-entry-7.html
   http://kokko01.blog107.fc2.com/blog-entry-8.html

  続いては、朱銘氏への近況と福岡の印象について聞いてみましたので、
 ご紹介します。
 
 Q.先生の近況を教えてください。
   『「科学者シリーズ」の制作に没頭しています。
    中国の誇る四大発明の発明者、それにアインシュタイン、フランクリン
    エジソンといった科学史上の偉人に姿を与えようとしているのです。
    来年初めには完成し、発表できるでしょう。』
 
 Q.福岡で印象に残ることは何でしたか?
   『四人の受賞者それぞれに、訪問のプログラムが組んであったことですね』

 Q.福岡に来られて、面白いこと、不思議なことはありましたか?
   『福岡タワー周辺の埋立地の整然とした街並みが心に残りました。
    アトリエを構えてもいいとさえ思いました。』

 Q.福岡で一番美味しいと思った食べ物は何ですか?
   『もともと日本食は好きだし、何を食べても美味しかったですね。』

 いかがでしたか?
 朱銘氏が気に入った埋立地というのは百道浜のことですね。
 台湾では朱銘氏は脊梁山脈の奥深く、人跡稀な「清境山」という所にアトリエを構
えていることでも知られていますが、百道浜を訪れたことで海辺のアトリエも一つ欲
しくなったのでしょうか。

 いずれにしても、創作に向ける朱銘氏の情熱は衰えを知りません。

 次々に発表される朱銘氏の新作はもちろんのこと、一世を風靡した代表作の数々、
さらに国内外のアーティストの企画展やこども向け芸術プログラムと多彩な企画で、
朱銘氏とともに挑戦し続ける【 朱 銘 美 術 館 】を、是非皆様も台湾旅行の時は
訪れ、朱銘芸術の世界に触れてみてはいかがでしょうか?

 ■朱銘美術館HP■ http://www.juming.org.tw/
 台北から車で1時間半、日本語ガイドマップもあります!

 次回は、インドの評論家、アシシュ・ナンディ氏です。お楽しみに!

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 【2】いよいよ今年の受賞者発表まであと一ヶ月!
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 6月24日の第19回福岡アジア文化賞受賞者発表まで一ヶ月を切りました。
 今年はどの国の、どんな受賞者になるのでしょうか?
 最高の栄誉、大賞はいったい誰の手に?
 
 翌朝の新聞、テレビではもちろん報道されますが、
 「アジアの風だより」お読みの皆様には、いち早く受賞者をお知らせ致します。
 その日から授賞式・市民フォーラムへの申込も受付開始しますので、
 人気のイベントにはぜひ早めにお申し込みを!

−◆□−◆□− その他アジア関連イベント情報の小部屋 −□◆−□◆−

★ 〜5/30 アジアフォーカス・福岡国際映画祭 ボランティア募集中
  → http://focus-on-asia.com/j/volunteer/index.html
☆ 〜6/6「FUKUOKAデザインミュージアムがあったらいいな」@福岡県立美術館
  → http://fpmahs1.fpart-unet.ocn.ne.jp/index2.html
★ 〜6/8 失われた文明「インカ・マヤ・アステカ」展 @福岡市博物館
   → http://museum.city.fukuoka.jp/
☆ 5/19-6/27 アジア太平洋こども会議の過去20年を振り返る写真パネル展
  → アジア太平洋こども会議 http://www.apcc.gr.jp/
★ 5/30 「インドの可能性」@中洲川端中央商店街振興組合事務所
  →COSMOPOLITANS http://www2.ktarn.or.jp/~muta/
☆ 6/4-6/28 「ヤスミン・アハマドとマレーシア映画新潮」@福岡市総合図書館
  → シネラHP ttp://www.cinela.com/
★ 6/7 国交50周年記念福岡・インドネシアバンブーコンサート@アクロス福岡
  → NGOふくおかネットワーク http://funn.npgo.jp/
☆ 6/8 FUKUOKA BAND MOVEMENT 2008 FINAL STAGE @薬院BEAT STATION
  → [ASIAN BEAT] http://asianbeat.jp/
★ 6/10 アジアフォーカス映画講座「いま、マレーシア映画が面白い!」
  →  http://focus-on-asia.com/j/volunteer/index.html
☆ 6/27 第18回福岡アジア文化賞 芸術・文化賞受賞者 金徳洙氏による
  「サムルノリ誕生30周年記念 福岡公演」 @福岡市民会館・大ホール
  → http://hansori.blog47.fc2.com/  
★ 7/4-7/13 福岡アジア映画祭 @日仏学館、NTT夢天神ホール
  → http://www2.gol.com/users/faff/faff.html
☆ 7/29-8/28 「タイ文字講座 」@福岡女学院天神サテライト
  →福岡女学院HP http://www.fukujo.ac.jo/
★ 毎月開催 「外国人学生が語る ふるさとの街と福岡」@市役所北別館
  →あったか福岡HP http://attaka-fukuoka.jp/info.htm

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