2015/1/21  vol.246              http://umareru.jp/
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◆◇◆◇◆ドキュメンタリー映画「うまれる」メールマガジン◆◇◆◇◆
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皆さま、
こんにちは!
監督の豪田トモです!

久しぶりのメールマガジンです。
2015年からは月に一度の配信とさせていただく事にいたしました。
今後ともよろしくお願いいたします!


さて、
新作映画『うまれる ずっと、いっしょ。』はご覧いただきましたでしょうか?


おかげさまで
多くの方々にご覧いただき、


「すごく良かった!」


とよくお声がけいただくと、一生懸命がんばってきて
本当に良かったなぁと思います。
ありがとうございます。


登場していただいた方たちが、
それぞれの問題に向き合う姿勢や
愛情たっぷりの絆に感動する、

ということが映像を通して伝わったのかなぁと思います。


ただ、一方で


「出ている方々がすごく自然でリアルですね!」


というようなご感想をいただくと、
【ちょっぴり違和感】を覚える時があるんです。


もしかしたら
「ドキュメンタリーとは自然な現実を映したもの」というイメージを
持たれている方も多くいらっしゃるかもしれませんが、


実はドキュメンタリーとは、

自然なもの、

現実を如実に反映させたもの、

とは若干、異なります。



なぜなら、僕がカメラを持ってその場にいるからです(笑)。



登場人物の方々で数mの距離において、
カメラを向けられている事に気づかず、

「ああ、トモさんいたの?」

というトボケた人はまずいません
(笑、出産の撮影ではよくありましたが!)、

カメラを向けるにしても、
アングルを決めるのは撮影者である僕
(僕は撮影も担当しています)。

いつからいつまで撮影するのかを決めるのも僕。


撮らせていただいた膨大な映像を
どこからどこまで使うのかを決めるのは
僕や編集マンやその他のスタッフ。


と言う事は「自然な現実」ではありえないんです。


もし、仮に、
カメラを前にしていつもとは違う自分を演じていらっしゃったとしたら?
僕らには分かりようがありません(笑)。


演じるとまではいかなくても、
もしカメラに映るとしたら

「少しはよく見せたい」

という意識は皆さんも芽生えると思うんです。
すると、微妙に言動が普段とは異なりますよね。

それは人間として理解できる事ですが、


であれば、
「自然な現実」ではありえないんです。


これは「ドキュメンタリーの限界」とも言えるかもしれません。


オウム心理教を映した傑作ドキュメンタリー映画「A」などで知られる
森達也監督は


「ドキュメンタリーの仕事は、客観的な真実から事象を切り取ることではなく、
主観的な真実を事象から抽出すること」


と述べられていますが、正にその通り。



本当の意味で「自然」で「客観的」な「現実」を映すためには、

隠しカメラなんかで撮影し、

それを未編集のまま流す以外にないんです。

でもそんな映像、お金払って見たいと思いませんよね?(笑)


一方で、

僕ら撮影側は、撮影に伺った時から帰るまで、
撮らせていただく方々と何の話もせずに黙々と撮る、という事はありえず

(中にはそういう作り方をする人がいるかもしれませんが、僕には無理!! 笑)、
公私にわたる様々なコミュニケーションをさせていただきますし、


インタビューなんかが良い例ですが、
質問を投げかける事もあります。

聞かれればアドバイスをさせていただく事もありえます。
それによって、


僕らがいなければ存在していなかった考え方や感情、
もしくは行動が生まれる事があります。


これは「ドキュメンタリーの可能性」と僕が呼びたい部分です。


つまりは繰り返しになりますが、

ドキュメンタリーというものは、

「自然な現実」でもなければ、「客観性」もないわけです。



僕はドキュメンタリーとは、



「カメラが存在する事によって新しく生まれた現実を、
作り手の主観によってさらに新たなものに生み出された物語」



だと思っています。

「ありのままの現実」や「現実を第三者的に映したもの」ではありまえません。


もしかしたらこれは作る側と観る側の意識の違いがあるかもしれませんが、
これが「ドキュメンタリーの現実」です。


これは僕のドキュメンタリーに関わらず、
すべてのドキュメンタリーに共通の事実。


これまで撮影をさせていただいた方々には、
僕たちが撮影に入ることで、
普段はふれないようにしていた問題や、

お互いに気づかずにいた気持を話し合うことができ、
分かり合える機会になった、
とおっしゃっていただく事はとても多くあります。


新作映画『うまれる ずっと、いっしょ。』は、
最愛の奥さまに先立たれた男性の「グリーフ・プロセス」の
物語も出てきますが、この方には


「トモさんたちの撮影が僕のグリーフ・プロセスになった」


とおっしゃっていただき、とても感激した事がありました。



『うまれる ずっと、いっしょ。』では、

カメラを持った僕がその場にいる事によって新しく生まれた現実を、
僕らスタッフ陣の主観によって、さらに新たなものに生み出された物語
をお楽しみいただければと思っています。


まだご覧いただいていない方、


【東京のシネスイッチ銀座では今週金曜日の10時の回で終了】


です。

急いでください!!(笑)


また、


【自主上映会のお申し込みは2月上旬〜中旬頃から開始】


されます。

『うまれる ずっと、いっしょ。』も
皆さまの手で育てていただけたら嬉しいです。

よろしくお願いいたします!



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◆ 目次
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├『うまれる ずっと、いっしょ。』劇場情報
├ 【1作目『うまれる』自主上映会】開催決定場所のお知らせ
├ 【1作目『うまれる』自主上映会】今後3週間のご案内
├ あとがき:親ばか日誌:



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◆『うまれる ずっと、いっしょ。』劇場情報
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絶賛公開中の映画『うまれる ずっと、いっしょ。』は、
現在、約30カ所の地域の映画館で上映されております!

下記のページをご覧の上、どうぞ、お近くの映画館に足をお運びください。

◎公開情報
http://www.umareru.jp/schedule/

※ 時間の詳細等、上映スケジュールは各映画館よりご確認ください。
※ 特に、シネコンでの上映は、概ね2週間で上映が終わってしまう
ことが多いのでお早めにご覧ください
(なお、前作同様、DVD販売・レンタルの予定はしばらくございません)。


【今週末(1月24日)より上映の映画館】


今週末から新たにスタートする映画館も多数ございます!

◆ 福島県福島市フォーラム福島  ※ 2/6(金)まで!!
(http://www.forum-movie.net/fukushima/)


◆ 静岡県静岡市シネ・ギャラリー
(http://www.cine-gallery.jp/)

※ 2015年1月24日(土) 10:20〜の回の後、
監督・豪田トモによるティーチイン(舞台挨拶)を予定しています。

※ 2015年1月25日(日)・2月8日(日)・2月15日(日)の
各回はママさんタイム上映を予定しています。


◆ 香川県高松市イオンシネマ高松東
(http://www.aeoncinema.com/cinema/takamatsu/)


◆ 宮崎県宮崎市宮崎キネマ館
(http://www.bunkahonpo.or.jp/cinema/)



映画館での2時間が、みなさんの人生にとって、
大切な時間になりますように。



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◆ 【1作目『うまれる』自主上映会】開催決定場所のお知らせ
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まだまだ自主上映会やってます!
1作目『うまれる』は新たに以下の場所で上映会開催が決定いたしました。
皆さま、ありがとうございます!


北海道斜里郡清里町(15/02/01) 神奈川県横浜市(15/02/07)
山口県岩国市(15/02/11) 茨城県猿島郡五霞町(15/02/22)
京都府京都市(15/02/27) 大阪府吹田市(15/03/06)
長野県安曇野市(15/03/10〜03/22) 神奈川県横浜市(15/03/15)
岐阜県郡上市(15/03/15) 千葉県浦安市(15/03/21) 大阪府枚方市(15/03/26)
埼玉県狭山市(15/03/27) 福岡県うきは市(15/04/25〜04/26)
石川県金沢市(15/06/06) 東京都杉並区(15/06/13) 東京都小金井市(15/06/13)


※ もし地元での開催で「何か手伝いたい!」という事などございましたら、
スケジュール一覧に掲載されている連絡先より
直接コンタクトを取ってみてくださいませ。


★上映会スケジュール一覧はコチラ★
http://www.umareru.jp/everycinema-schedule.html



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◆【1作目『うまれる』自主上映会】の今後3週間ご案内
 (1月中旬〜1月下旬)
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赤ちゃんと一緒に観れる上映会は「※ママ」、
無料上映は「※無料」と書かれています。


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2015年1月24日(土) 神奈川県厚木市
2015年1月25日(日) 埼玉県熊谷市(講演会のみ)
監督・豪田トモの対談が開催されます!!
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◆【2015年1/24(土) 13時40分〜 神奈川県厚木市】 ※ 無料
社会福祉法人かながわ共同会/鈴木伽奈/046-265-0035/定員350名
http://goo.gl/aYIbUH/バリアフリー上映/h-kikaku@kyoudoukai.jp/
要申込/『人権フォーラムかながわ21』内での上映

※ 「監督・豪田トモ講演会」あり


◆【2015年1/24(土) 10時〜 複数回 大分県大分市】 ※ ママ
みんなの学校/http://goo.gl/r1X9Z7/佐郷智春/050-3598-2355/
mail@min-nano.2-d.jp/定員90名


◆【2015年1/31(土) 13時〜 神奈川県大和市】 ※ ママ
大和漢方センター田辺薬局/http://goo.gl/0hluSS/田辺豪/046-261-1380/
info@tanaweb.co.jp/定員600名


◆【2015年2/1(日) 10時〜 14時〜 東京都練馬区】 ※ ママ
練馬イクメンパパプロジェクト/http://goo.gl/HcR9OO/芥川正明/
090-9146-8709/umareru@neripapa.jp/ブルーレイ上映/定員360名


◆【2015年2/1(日) 10時〜 14時〜 群馬県前橋市】
大利根幼稚園保護者会/田所美保/027-255-6131/miho1414@hotmail.com/
お子様連れ大歓迎/定員300名


◆【2015年2/6(金) 10時半〜 大阪府泉南市】 ※ 無料
デイセンターを育てる会/布藤恭子/izm1977-futo@s-izumino.jp/
072-483-3082/定員100名


◆【2015年2/8(日) 10時〜 14時〜 北海道上川郡清水町】 ※ ママ
とかち「うまれる」プロジェクト/高田めぐみ/mechikon@beach.ocn.ne.jp/
090-1648-5373/各回定員144名


◆【2015年2/8(日) 10時〜 13時半〜 滋賀県草津市】 ※ 無料 ※ ママ
堀江尚子/http://goo.gl/nJnyJk/堀江尚子/077-563-2890
never-dreamed-of@zeus.eonet.ne.jp/各回定員100名


◆【2015年2/8(日) 13時半〜 鳥取県鳥取市】 ※ 無料
公益財団法人鳥取市人権情報センター/福壽みどり/0857-24-3125
fukuju@tottori-jinken-joho-center.or.jp/定員100名


◆【2015年2/8(日)  10時〜 14時〜 19時〜 岡山県総社市】 ※ ママ
総社「うまれる」上映実行委員会/細谷幸恵/yhosso19731220@yahoo.co.jp/
080-3653-7197/各回定員50名


◆【2015年2/8(日) 複数回 長崎県長崎市】 ※ 無料
家庭特別委員会/辻喜美子/095-842-4450/cnkh25@nagasaki.catholic.jp
関係者用上映だが一般申し込みも可/定員300名


◆【2015年2/8(日) 12時〜 複数回 鹿児島県大島郡知名町】 ※ ママ
大山達徳/080-9142-2377/flowerchildren2014@yahoo.co.jp/定員500名


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詳細やお申込に関しては各主催者様にお問い合わせください。


★上映会スケジュール一覧はコチラ★
http://www.umareru.jp/everycinema-schedule.html


★上映会開催ご希望者はコチラから詳細を御確認ください★
http://www.umareru.jp/everycinema-2.html


★自主上映会を開催した事のない方のために「はじめての上映会」
というページもあります★
http://www.umareru.jp/everycinema-first-time.html



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◆あとがき:親ばか日誌:娘からのお手紙
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一週間の地方出張から戻ったら、
娘の詩草(しぐさ)からこんなお手紙が!!!

http://www.umareru.jp/blog/2015/01/post-1545.html


「パパへ しぐさもパパのことだいすき」


と書かれています☆

だんだんと文字も書けるようになってきたみたいで、
絵もちゃーんと人の形になっています☆

一番左が詩草、真ん中がパパ、そしてママ、のようです。

もー、こんなお手紙もらったら、お仕事休みたくなっちゃう!(笑)



監督・父
豪田トモ



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