2013/07/09  vol.199              http://umareru.jp/
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◆◇◆◇◆ドキュメンタリー映画「うまれる」メールマガジン◆◇◆◇◆
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皆さま、こんにちは!


映画『うまれる』のプロデューサーの牛山朋子です!


先週は、久々に休暇をとり、
4泊5日で毎年恒例の沖縄旅行に行ってきました!


今回の旅は、2歳7ヶ月の娘・詩草(しぐさ)はもちろんのこと、
3ヶ月前に最愛の夫を亡くした母も一緒でした。


母は一度も沖縄に行ったことがなく、今年の夏は、
青い海を見に行こうと、亡き父と約束をしていたところだったので、

ホテルの部屋などで1人の時間があったりすると、
逆に寂しさが増してしまうのでは?。。。など、
少し不安はありましたが、、、

家族4人で、

それはそれは

楽しい時間を過ごすことができました。


娘は毎日プールで大はしゃぎ。

小さな子ども用の滑り台では満足できないと、
パパと超高速スライダーを滑りまくりの毎日でした☆


まだまだ悲しみの癒えない母ですが、
青い海にすっかり気持ちが開放されたのか、

30年ぶり(?)に水着になり、
孫と一緒に超高速スライダーにも挑戦 (笑)。

絶叫しながら滑り降りてくる姿に大爆笑する娘。

笑いの絶えない旅になりました。


最終日、ピンクにそまるサンセットの中、


「大好きなパパと来たかった沖縄だったから、

たくさん寂しい想いをしちゃうかなと思ったけど、

一度も悲しい涙は出なかった。

それよりも、あなたたちが連れて来てくれた事で、

感謝の涙しか出ないわ」


と眼に涙をためていました。


まだまだ、悲しみは消えないけれど、
父が天国にいってしまったことで、

家族の絆が改めて強くなった事や、
毎日のように気にかけてくれるお友達の優しさを心から感じられたり、

一方で、
今まで夫に先立たれた方の気持ちをしっかりと
受け止めてきれていなかった事に対する反省など、
父のおかげでたくさんの事を気づかせてくれた。

とも母は話していました。


詩草に沖縄で一番楽しかったのは何?と聞くと、

「まぁちゃん(母)の滑り台!」

と嬉しそうに答えます(笑)。

美ら海水族館にも行ったんですけど、
ジンベイザメより母のスライダーの方が楽しかったようです♪

※(母の許可なく(笑))写真も掲載しています。
http://www.umareru.jp/blog/2013/07/2013-2.html



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◆ 目次
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├ 愛する人を亡くされた方に言ってはいけない言葉
├ ブログ更新のお知らせ
├ 【自主上映会】開催決定場所のお知らせ
├ 【自主上映会】のご案内

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◆ 愛する人を亡くされた方に言ってはいけない言葉
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監督・父の豪田トモです。


以前、「子どもを亡くされた方に言ってはいけない言葉」
(http://www.umareru.jp/blog/2013/01/post-894.html)

をまとめさせていただきましたが、
4月1日に義父を亡くし、

様々な方が

義母や妻を慰めようとして、
悪気は全くないのに、

かえって傷つけてしまっていたり、
怒りを感じさせてしまったりしていた様子を見ていたので、

改めてまとめさせていただこうと思いました。

参考になれば、幸いです。

※「子どもを亡くされた方に言ってはいけない言葉
(http://www.umareru.jp/blog/2013/01/post-894.html)」と
重なる点が多くありますがご了承くださいませ。

※ もちろん、人それぞれ異なる点もありますのでご了承ください。


< 愛する人を亡くされた方に言ってはいけない言葉 >


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1. 「元気出してね」、「がんばってね」、「しっかりしてね」
 (励ましの言葉)
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愛する人を亡くして元気を出せるわけがありませんよね。
当然、がんばれませんし、しっかりも出来ません。



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2. 「意外と大丈夫そうだね」、「元気になったみたいだね」
「もう◎年(◎ヶ月)経ったじゃない」
 (悲しみの過小評価)
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大丈夫ではないし、元気になったわけではなく、
御迷惑をおかけしないよう、必死に大丈夫そうに
しているだけなのです。

愛する人を亡くす等で強い悲しみ・苦しみを体験した方が、
日常生活に戻るまでの道のりを「グリーフ・プロセス」と言いますが、

人によって、早くて半年、平均的に1年、長い方で3年とも言われますが、
これは「日常生活に戻る」事を意味するだけで、

悲しみが無くなるわけではないのです。


愛する人を亡くされた悲しみは、年月に関わらず、
一生消えない、そのくらい重いものだという事を、
周りの人間は理解した方がよい


ようです。



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3. 「そんなに悲しまないで」「そんなに泣かないで」
 (悲しみの拒絶)
=======================================================

愛する人を亡くした時というのは、
おそらく人生で最も悲しい時。

悲しまずに、泣かずにいられないですよね。

そんな時に「悲しまないで」「泣かないで」と言われると、

「自分を受け止めてもらえていない」

という感覚になる時があるようです。


また、
悲しみから立ち直る上で、「しっかりと泣いておく」
というのは心理学的にもとても大切な事のようですので、

万が一、こちらが圧倒されたとしても、
「泣かせてあげる強さ」を持てる事が理想的なようです。



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4. 「もう忘れたほうがいいよ」、「時間が忘れさせてくれるよ」
(当事者本意でない未来志向)
=======================================================

愛する人が亡くなったことを忘れられるわけがありませんよね。
しばらくの間は、次の事や未来の事を考える余裕もありません。

周囲が「早く前向きになってほしい」と思うのは優しさの一つだと思いますが、
残念ながら、ほとんどご本人には届きません。

当人にとっては、


以前よりも長くなった一日を過ごす事に
多大なエネルギーを使っています


ので、
それを「前向き」と受け止めてあげた方が良いのかなと思います。

ご本人のペースというものがありますので、
例え、告別式から数ヶ月・数年経っていても、

「前向き発言」は控えてあげた方が、
ありがたいようです。



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5. 「神さまは乗り越えられない試練を与えないって言うよ」
「何か意味があると思う」
(当事者本意でないポジティブ思考)
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この言葉は告別式から半年くらい経った後で、
相手との距離が非常に近い人が言う場合には
受け入れられる時もあるようですが、

愛する人を亡くされた直後には、
どうがんばってもポジティブになれませんし、
「上から目線」に感じられる事もあるようですので、
控えた方が良いようです。



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6. 「悲しいのはあなただけじゃない」、「もっとつらい人がいる」
「うちも最近ペットを亡くした」
(当事者本意でない比較論)
=======================================================

亡くなった人の存在、そして悲しんでいる自分の存在を
否定されるような気持ちになるようです。

もちろん、ワンちゃん、ニャンちゃんも家族の一員ですが、
死を比較される事に関して、良い思いをされない方は
多くいらっしゃるようです。



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7. 「なんで死んだの?」 「どうして?」
(答えのでない質問)
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周りの人間にとっても、ショックのあまり「どうして〜!?」と
言いたくなりますし、「死因を知りたい」という気持ちは
強くあると思いますが、


ご本人が毎回、

何人もの方々に

死因を説明しなきゃいけないエネルギー、

そして話すたびに嫌な事を思い出さなければならない


事を考えると、
控えた方が良いようです。


また、


「なぜ愛する人が亡くならなければならなかったのか」は、
病名や状況に関わらず、

遺されたご本人が一番、知りたいと思っても、
答えの出ない問い


なのです。

死因については、
悲しまれている方からは聞かず、
葬儀社やご友人など、一歩離れた立場にいらっしゃる方に
聞くのがよいようです。



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8. 「分かるよ」、「あなたの悲しみはとてもよく理解できる」
(安易な同情)
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全く同じ経験をしていない限り、
愛する人を亡くすという事がどういう事なのか、
本当の意味で「分かる人」はいないのかもしれません。

例え、
「私も夫を亡くした」など、同じように見える立場だったとしても、
関係性はそれぞれなので「分かる」と言われても、
あまり嬉しいものではないことの方が多いようです。


このように書きますと、
結局のところ、


「何と言っていいか分からない」


というのが正直なところだと思いますが、



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「何も言わなくていい」
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のだろうと思います。


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絶望の淵にいる方には、
ほとんどの場合、
言葉というものは届かない
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ようなのです。


「何か元気づけるアドバイスをしてあげたい」と思っても、
よほどの心理学的な経験と知識がないと、
現実的にはほとんど逆効果なので、


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「何も言わずにお話を聞く」、「一緒に泣く」
という事が、一番の助けになる
===========================================


ようです。

どんなにつじつまが合わなくても、
逆に気分を害されても、
この時ばかりは否定や反論はぐっと堪えましょう。


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相手の言葉や態度はすべて受け入れ、
包み込む姿勢が求められます。
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義母も、うちの父親が「御愁傷様でした。。。」と一言だけ言って、

【余計な事を何も言わなかった事が一番嬉しかった】

と言っていました。

相手のためを思ってしてあげる事って本当に難しいですが、


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「何も言わずに寄り添う事」は、あらゆる
悲しみや苦しみに共通した処方箋
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なのかなぁと思います。



葬儀屋さんにはぜひ、一枚ペラで良いので、こういう内容の紙を
来賓の方々に配っていただけると、
嬉しいなぁと思います。


遺された方々がさらに傷付かれる姿を見るのは、
とっても悲しいものです。。。


★ メルマガでは長くなってしまうので、
2割程度、内容を割愛させていただいたのですが、
完全版をブログに掲載いたしておりますので、
宜しければご参考くださいませ。

http://www.umareru.jp/blog/2013/07/post-1053.html

愛する人を亡くされた方にコンタクトを取るタイミングの話
なども書かれております。


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◆ ブログ更新のお知らせ
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先週はこんな内容でブログを書いていました。


● 2013.07.05 学校上映で保護者様も一緒に映画をご覧頂ける事になりました
http://www.umareru.jp/blog/2013/07/post-1045.html

● 2013.07.04 「あなたの事は愛したから大丈夫だと思う」
http://www.umareru.jp/blog/2013/07/post-1039.html

● 2013.07.03 同窓会 ※ 写真あり
http://www.umareru.jp/blog/2013/07/post-1051.html

● 2013.07.02 【胎内記憶アンケート実施中!!】
http://www.umareru.jp/blog/2013/07/post-1044.html

● 2013.06.29 寿司職人さんの「人の育て方」
http://www.umareru.jp/blog/2013/06/post-1038.html


<Facebook公式ファン・ページ>

約1万9千人に登録していただいているFacebookでは
1日何回か、投稿いたしております。
http://www.facebook.com/umareruthemovie



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◆ 【自主上映会】開催決定場所のお知らせ
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先週は以下の場所で開催が決定いたしました。
皆さま、ありがとうございます!

栃木県小山市(13/08/08) 東京都豊島区(13/08/31) 千葉県千葉市(13/10/06)
徳島県板野郡藍住町(13/10/14) 佐賀県武雄市(13/10/26)
京都府京都市(13/11/09) 埼玉県所沢市(13/12/21)

※ もし地元での開催で「何か手伝いたい!」という事などございましたら、
スケジュール一覧に掲載されている連絡先より
直接コンタクトを取ってみてくださいませ。

★上映会スケジュール一覧はコチラ★
http://www.umareru.jp/everycinema-schedule.html



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◆ 【自主上映会】のご案内 (7月上旬〜7月中旬)
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赤ちゃんと一緒に観れる上映会は「※ママ」、
無料上映は「※無料」と書かれています。


◆【2013年7/4(木)〜7/14(日) 複数回 千葉県千葉市】 ※ ママ
コミュニティカフェ♭(ふらっと)/http://cafe-flat.com/blog/1898/
青山美千子/043-497-4375/npo.harmny-cafe@ray.ocn.ne.jp/
バリアフリー上映/各回定員10〜30名


◆【2013年7/10(水) 10時〜 複数回 愛知県犬山市】
NPOももっぴ通信部/兼田栄/ypyjx877@ybb.ne.jp/090-8547-5956/
定員180名


◆【2013年7/12(金) 10時半〜 19時〜 東京都武蔵野市】 ※ ママ
Mother Seed/http://tinyurl.com/q7aoa3x/保澤美幸/090-8051-7065/
miyu@umareru.jp/ブルーレイ上映/ボランティアスタッフ募集中/定員150名

※ 「諏訪桃子さん、河波浩平さんミニコンサート」あり


◆【2013年7/13(土)10時〜 13時〜東京都板橋区】 ※ ママ
映画「うまれる」in いたばし上映会実行委員会/http://tinyurl.com/o47dqas
山崎憲司/090-8746-6621/yamazaki_ken2@nifty.com/
ボランティアスタッフ募集中/ 定員各回306名

※ 「虎ちゃんパパ&ママトークショー」あり


◆【2013年7/13(土) 10時〜 栃木県下都賀郡壬生町】 ※ 無料
公益社団法人栃木県看護協会/篠原孝子/028-625-6141/
info@t-kango.or.jp/定員200名


◆【2013年7/17(水) 10時〜 北海道札幌市】
札幌市教育委員会生涯学習推進課/秋山智子/manabi@city.sapporo.jp/
011-211-3872/申込は終了しました/35mmフィルム上映/定員650名


◆【2013年7/20(土) 19時〜 鳥取県米子市】 ※ 無料
伯仙小PTA「うまれる」実行委員会/伯仙小学校 松浦賢治/0859-27-1004/
ブルーレイ上映/関係者用上映だが一般申し込みも可/定員200名


◆【2013年7/20(土) 10時〜 14時〜 長崎県対馬市】 ※ 無料 ※ ママ
へき地・離島周産期フォーラムin対馬実行委員会(対馬市、対馬いづはら病院)
http://ameblo.jp/shimaumanokai/定員1200名/shimaumanokai@gmail.com
対馬いづはら病院(担当:里津、桐谷、山口)/0920-52-1910/託児あり

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詳細やお申込に関しては各主催者様にお問い合わせください。


★上映会スケジュール一覧はコチラ★
http://www.umareru.jp/everycinema-schedule.html


★上映会開催ご希望者はコチラから詳細を御確認ください★
http://www.umareru.jp/everycinema-2.html


★自主上映会を開催した事のない方のために「はじめての上映会」
というページもあります★
http://www.umareru.jp/everycinema-first-time.html



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