2013/04/17  vol.187              http://umareru.jp/
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◆◇◆◇◆ドキュメンタリー映画「うまれる」メールマガジン◆◇◆◇◆
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皆さま、こんにちは。

映画『うまれる』プロデューサーの牛山朋子です。

桜散る4月1日、父が急逝しました。
70歳でした。


前日の3月31日に仕事の現役を退き、
40年以上の仕事人生を生き抜いた直後の突然の出来事に、

いまだに狐につままれたような気持ちです。


決して口数の多いほうではありませんでしたが、
いつでも笑みをたやさず、素晴らしい友人たちに囲まれ、

娘たちのどんな選択も受け入れ、支えてくれながら、
最愛の母と幸せな毎日をすごしていた父でした。


父のことが大好きで大好きで、結婚して40年たった今でも、
腕を組んで歩き、友人にも父の話ばかりしていた母の気持ちを思うと、
胸がつまります。


家族を失うというのは、本当に、言葉にならない悲しみです。


楽しみにしてくれていた孫の詩草が生まれた時は、
本当に喜んでくれました。

私たち娘のことは
ろくに抱っこもできなかった企業戦士でしたが、

「じいちゃ〜ん」

と呼ぶ詩草のことは、

「重いなぁ、食べ過ぎじゃないか?」

なんて言いながら、
何度も何度も抱っこをしてくれていました。


父に怒られたのは、たった一度だけでした。


私が小学校2年生の時に、
人を傷つけることを言ってしまった時に、
今まで見た事のない怖い顔で怒られたことは、今でも覚えています。


絶対に人のことを悪く言わず、誰のことも愛し、
誰かのためであれば、自分のことは二の次にするような父でした。


私が一度目の結婚のときに離婚をしたときも、
会社をやめて新しい仕事を始めたいと言ったときも、
本当は心配だったと思います。


でも、何も言わずに、
ただただ、うなずいて、


「自分の決めたことだからがんばりなさい。
何かあったらいつでも帰ってきていいから」


と言ってくれていました。


父には、

人を大切にすること、
何事も真摯に一生懸命やること、
そして、
家族を愛すること。

たくさんのことを教えてもらいました。


生んでくれて、
育ててくれて、
本当にありがとう。

パパの娘で本当によかったです。


父が遥か遠い空の上でも、安心していられるように、
母と妹、そして最愛の夫と娘と一緒に、

毎日を大切に生きていきたいと思います。


感謝を込めて。


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◆ 目次
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├ 義理の父
├ ブログ更新のお知らせ
├【自主上映会】開催決定場所のお知らせ
├【自主上映会】のご案内
├ あとがき:詩草もがんばっています

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◆ 義理の父
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監督の豪田トモです。

僕は義理の父が大好きでした。

口数が多い方ではなかったので、
たくさんお話させていただいたわけではありませんでしたが、

お義父さんと一緒にいて、
不快な思いをした事はただの一度もありませんでした。


「父の威光」をかざされた事も、
僕らの選択に疑問を付けられた事も、
居心地の悪さを感じる事もありませんでした。


僕を僕として、受け入れてくださっていたように思います。

人間関係に常に不安を抱える僕にとっては、
何よりの愛情でした。


力強く皆を引っ張っていくリーダーというよりも、
皆が気持ちよく過ごせるように気を配る方。


妻の朋子は、
温厚で、決して怒ったり、人の悪口を言ったりしない人だった父の血を、
しっかりと受け継いでいます。

命だけでなく、
色々なものがつながっていくのだなと改めて感じました。


お父さん、

お母さんと朋子、詩草(しぐさ)の事は僕に任せて、
安らかにお休みください。

さようなら、そして、ありがとうございました。


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◆ ブログ更新のお知らせ
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先週はこんな内容でブログを書いていました。

● 2013.04.10 イクメン市長のイクメン手帳 ※ 写真あり
http://www.umareru.jp/blog/2013/04/post-979.html

● 2013.04.09「親を探したいねんけど」
http://www.umareru.jp/blog/2013/04/post-966.html

● 2013.04.08 自殺に至る4つの主因とは?
http://www.umareru.jp/blog/2013/04/4-3.html

● 2013.04.07 体験談より「二日も頑張って生きてくれた」
http://www.umareru.jp/blog/2013/04/post-954.html

● 2013.04.05 トイレ・トレーニングの7つの極意 ※ 写真あり
http://www.umareru.jp/blog/2013/04/7-6.html


<Facebook公式ファン・ページ>

約1万7千人に登録していただいているFacebookでは
1日何回か、投稿いたしております。
http://www.facebook.com/umareruthemovie



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◆ 【自主上映会】開催決定場所のお知らせ
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先週は以下の場所で開催が決定いたしました。
皆さま、ありがとうございます!

愛媛県松山市(13/05/12) 山口県下関市(13/06/15)
岐阜県養老郡養老町(13/06/23) 鹿児島県出水市(13/08/25)

※ もし地元での開催で「何か手伝いたい!」という事などございましたら、
スケジュール一覧に掲載されている連絡先より
直接コンタクトを取ってみてくださいませ。

★上映会スケジュール一覧はコチラ★
http://www.umareru.jp/everycinema-schedule.html


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◆ 【自主上映会】のご案内 (4月中旬〜4月下旬)
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赤ちゃんと一緒に観れる上映会は「※ママ」、
無料上映は「※無料」と書かれています。


◆【2013年4/20(土) 13時〜 18時〜 島根県出雲市】 ※ママ
森と遊ぶやまびこふぁみりー/橋田智香/cijune0621@gmail.com/
090-9500-9661/定員300名


◆【2013年4/21(日) 13時〜 群馬県太田市】
太田ベンチャークラブ/戸谷智子/080-8728-3337/info@kk-shine.com/
定員500名


◆【2013年4/21(日) 10時半〜 14時〜 静岡県浜松市】 ※ママ
映画「うまれる」浜松上映実行委員会/http://movieumareru.hamazo.tv/
斉藤/ks081202@cy.tnc.ne.jp/定員160名


◆【2013年4/21(日) 13時〜 大阪府大阪市】
Belistyle/中村亜矢/irodori.sakura@gmail.com/090-6247-4521/
定員200名


◆【2013年4/27(土) 10時〜 13時〜 大阪府寝屋川市】
和み会、スマイルファクトリー共催/濱地卓司/info@smilefactory-mie.net/
090-3254-1796/定員200名


◆【2013年4/27(土) 14時〜 佐賀県武雄市】
武雄青年会議所/0954-23-4333/「ママさんタイム」あり/定員190名


◆【2013年4/28(日) 10時〜 13時半〜 熊本県熊本市】
http://ameblo.jp/umareru-kiseki/おやこスタジオRAFIT/
096-288-0748/post@rafit.jp/「ママさんタイム」あり/定員150名


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詳細やお申込に関しては各主催者様にお問い合わせください。


★上映会スケジュール一覧はコチラ★
http://www.umareru.jp/everycinema-schedule.html


★上映会開催ご希望者はコチラから詳細を御確認ください★
http://www.umareru.jp/everycinema-2.html


★自主上映会を開催した事のない方のために「はじめての上映会」
というページもあります★
http://www.umareru.jp/everycinema-first-time.html


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◆ あとがき: 詩草もがんばっています
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義父が亡くなってから、
妻の朋子は週の半分を実家の大宮で過ごしています。

義理の両親は本当に仲睦まじいご夫婦だったので、
残された義母の落ち込みは信じがたいほどです。


妻がいない夜は、
僕が娘の詩草(しぐさ)の面倒を見ています。


以前のメルマガでも書かせていただきましたが、
保育園のお迎えから寝るまで二人っきりで過ごす
「パパ・ナイト」を何度かやっていた事もあって、

★ 親ばか日誌: パパ・ナイトのススメ ★
http://www.umareru.jp/blog/2013/03/post-969.html

保育園の準備と送り迎え、食事、お風呂、トイレ、寝かしつけ等は
特に問題なく出来ていますし、

食器洗い、掃除、洗濯、ゴミ捨て、買物なども
ギリギリこなせています。


詩草はとってもがんばっています。


大好きなママと週の半分しか会えなくなってしまいましたが、
この年齢の


【子どもにとって、1日母親に会えないのは
1週間会えないのと同じくらい辛いこと】


だと思いますし、
事情をしっかりと理解できる年齢でもないので、
彼女は彼女なりに混乱しているのだろうなと思います。



久々にママに会えた時は、まさにべったりで、
トイレにも風呂にも一人で行けないくらい。

ちょっと姿が見えなくなると、

「ママー! ママー!」

と泣いて探します。


週に1回ほど僕の母親にも手伝いに来てもらうんですが、

「今日はばぁばが来るよ〜」

と言うと、

「ママいないの?」

と返すようになってきたので、
彼女なりに何かを感じているようです。


今までは、
保育園に着いたら大好きなお友達と先生のもとへ
ダーッと走って行っていたのが、

ここ最近は


「やだ! 行かない! パパと一緒!」


と、僕の腕をグッと掴んで、
離れようとしない事が増えてきました。


先日はまるで保育園に行った初日の時のように、
泣き叫んで大荒れに荒れ、僕も

可哀想すぎて泣きそうになってしまいました。



3日も4日も会えないのは、
詩草も辛いだろうなと思って、

保育園の後、車で大宮に行って、
2時間ほど過ごした事がありました。


とっても上機嫌になった詩草は皆を笑わせてくれ、
義母も大喜び。

葬式の時もそうでしたが、
周りを笑顔にさせる娘の能力は天才的です。


でも、2時間はあっという間。

ちょっと眠くなり始めた詩草は、
おとなしくベビーシートに座りましたが、
ママは車の中に入ってきません。

詩草はすぐにそれに気づいて、


「ママ、ここ座って! ママ! ここ!」


と泣きながら、隣りの後部座席を指差していましたが、
妻に出来るのは手を振ることだけ。


「ママー! ママー!」


窓に向かって手を伸ばしますが、
ママに触れる事は出来ません。

別れが惜しい妻も涙します。


僕は振り返って、


「詩草、
ママはね、まーちゃん(義母)が大変だから、
ちょっとお手伝いしなきゃいけないんだ。

ママにはすぐ会えるからね。
“ぱんくろう”(アニメのDVD)見ながら帰ろうよ」


と言うと、
どう解釈したのか分かりませんが、

しばらくすると泣き止んで、
何も言わずにアニメを見始めました。


家に着いたときには、
ぐっすりと夢の世界に移動していましたが、
目の周りはちょっぴり濡れていました。

きっと夢の中ではママと
たくさん、たくさん遊んでいるのだろうなぁ。。。


義母が少しずつ前に進んでいけるよう、
家族全員で支えていきたいと思います。



監督・父
豪田トモ


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