2012/11/26   vol.169              http://umareru.jp/
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◆◇◆◇◆ドキュメンタリー映画「うまれる」メールマガジン◆◇◆◇◆
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皆さま、こんにちは!

映画『うまれる』監督・プロデューサーの豪田トモです!


【11月27日(火) 19:00〜】

WOWOWのプライム・ショー
(MC:ジョン・カビラさん、渡辺直美さん)

に、ちょこっとだけ出演させていただける事になりました!

たぶん1〜2分ですが、『うまれる』の事をご紹介いただけるようです。
公開して2年も経つ映画なのに、本当にありがたい事です。

生放送は初めてなので、カミすぎないようがんばってきます!

※ WOWOWですが、本番組はBSが見れる人は誰でも見られるようです☆
http://www.wowow.co.jp/muryo/tps/



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◆ 目次
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├ 虐待が子どもに与える影響
├ 【取材】日本的な終末期施設を目指す、あそかビハーラ・クリニック
├ ブログ更新のお知らせ
├ 【自主上映会】のご案内
├ あとがき:親子の意識の違い


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◆ 虐待が子どもに与える影響
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※ 【毎年11月は「児童虐待防止推進月間」】です。


【子どもが虐待を受けるといったいどのような影響を及ぼすのでしょうか?】


1. 産みの親から引き離され、
  乳児院や児童養護施設などで暮らすようになる。


2. 将来、自身が親になった時に虐待を繰り返す、
  もしくは無意識のうちに虐待的育児をするようになってしまう。


3. 自尊心や自己肯定感が育たず、対人関係が苦手な大人になってしまう。


4. 身体的虐待を受けていた場合、
  問題解決や対話の選択肢の第一に「暴力」を使用するようになってしまう。


5. 精神疾患やウツ、摂食障害、自殺の原因の一つになってしまう。


以上のような事柄が専門家の間では言われているようです。


あくまで「可能性」や「リスク要因」という話で、
実際にそうなる、という事ではありませんが、
長期に渡って苦しみ続けるのは間違いないでしょう。


根気のいるサポートが必要になります。


映画『うまれる』ではただいま虐待防止キャンペーンを実施中です。

ぜひ皆さまもこの機会に、虐待としつけ、
そして子育ての関係性について、考えてみませんか?

★ 映画『うまれる』虐待防止キャンペーン ★
http://www.umareru.jp/abuse-prevention.html



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◆ 【取材】日本的な終末期施設を目指す、あそかビハーラ・クリニック
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「ビハーラ」という言葉を聞かれた事はありますか?

人が最期を迎える場所としての「ホスピス」が
元々はキリスト教精神によって作られた終末期施設であると
定義するならば、


【「ビハーラ」は「仏教版ホスピス」】


とも呼べる場所になります。


【仏教の目的は、「生老病死の苦を乗り超える事」】


にあるとされていますが(簡略化してすみません)、現代では、
仏教的活動がほぼ「お葬式」に限定されてしまっている、という反省から、

「ビハーラ」という施設を介して、人が最期の時を迎える際に、
【仏の道に出来る事】とは何かを探索されているようです。


先日、京都にある「あそかビハーラ・クリニック」にお伺いし、
素晴らしい経験をさせていただきましたので、
皆さまにご報告したいと思います。


京都府城陽市に構える「あそかビハーラ・クリニック」は、
浄土真宗本願寺派によって、2008年に設立されました。

新潟県にある「長岡西病院ビハーラ病棟」に次ぎ、
国内では2番目のビハーラ施設になります。


ドクター、ナース、僧侶、ソーシャル・ワーカー、栄養士など
様々なスキルを持った方々によって、
緩和ケアを中心としたチーム医療が進められています。


ビハーラは終末期施設であるため、
治療をする「キュア」というよりも、緩和医療によって
痛みを和らげる事で、より人間的な生活を営みながら

最後を迎えるための「ケア」に重点が置かれています。


仏教施設ではありますが、宗教の違いは全く問われず、
院長は仏教徒ではありませんし、当然、勧誘される事もありません(笑)。



ビハーラは、人の旅立ちを見送る施設であるため、
現場で働く医療従事者の方々への精神的な負担は
時に、大きなものとなります。


通常、死と向き合う事の多い医療従事者は、
患者さんとは適切な距離を保った上で、

感情的な深入りをしすぎないように、取り組まれると聞きます。


毎日の生活の中で、当然、患者さんと心を通わせる事も多くなりますし、
もし亡くなったり、病状が悪化したりすれば、

当然、悲しく、辛く、苦しい。


そのような状況の中で、プロとして支障なく業務をこなし、
患者さんのサポートを続けるためには、
そのような対応も必要である事は、よく分かります。

これは良い悪いではありません。
医療従事者の方々も人間です。

しかし、僕が「あそかビハーラ」で驚いた事の一つは、

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医療従事者も涙を流す事をためらわず、
泣きたい時は泣こう、という姿勢を貫かれている
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事です。

施設にいた方が亡くなられれば、皆で泣き、
故人のご家族を招いてお別れ会をします。

亡くなられた後は、通常、ご遺体は葬儀屋さんによって運ばれ、
お通夜、お葬式と営まれるので、医療施設でお別れ会をする事は、
まず、ないのではないかと思います。

これも「あそかビハーラ」の特徴の一つです。


このように、感情に素直に向き合いながらも、
継続的に、そして前向きに仕事を続けて行くのは
大変な事ではないかと思うのですが、

「あそかビハーラ・クリニック」ではスタッフ間のサポートを
とても大切にされていました。


敬愛する在宅ホスピス医の小澤竹俊先生が

「誰かを支えようとする人こそ、
一番、支えを必要としている」

と常日頃からおっしゃっていますが、

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最高のサービスを提供するためにも、
医療従事者の間で支え合う姿勢は非常に大切
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なようです。

これは医療従事者だけでなく、
映像を作る僕らも同じだし、家族もそうだし、
どの仕事にも共通するなぁと思いました。


あそかビハーラ・クリニックの取材はまだまだ続きます!


★ 「あそかビハーラ・クリニック」公式サイト
http://www.asokavihara.jp/



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◆ ブログ更新のお知らせ
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先週はこんな内容でブログを書いていました。

● 2012.11.24 虐待の問題に取り組む事は育児環境の改善につながる
http://www.umareru.jp/blog/2012/11/post-866.html

● 2012.11.23 高校での講演会の感想 ※ 写真あり
http://www.umareru.jp/blog/2012/11/post-872.html

● 2012.11.21 自主上映会で育つ学生の姿 ※ 写真あり
http://www.umareru.jp/blog/2012/11/post-862.html

● 2012.11.20 「虐待」と「しつけ」の違い
http://www.umareru.jp/blog/2012/11/post-865.html

● 2012.11.19 虐待をしてしまう原因
http://www.umareru.jp/blog/2012/11/post-864.html


● FaceBook公式ファン・ページ

約1万2千人に登録していただいているFaceBookでは
1日何回か、投稿いたしております。
http://www.facebook.com/umareruthemovie



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◆ 【自主上映会】のご案内 (11月中旬〜11月下旬)
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先週は以下の場所で開催が決定いたしました。
皆さま、ありがとうございます!

福岡県福岡市(12/11/28) 埼玉県熊谷市(12/12/24) 埼玉県さいたま市(13/01/10) 
静岡県静岡市(13/01/20) 鹿児島県奄美市(13/01/27) 愛知県長久手市(13/02/16)
愛知県半田市(13/03/02) 埼玉県さいたま市(13/03/08)


赤ちゃんと一緒に観れる上映会は「※ママ」、
無料上映は「※無料」と書かれています。


◆【11/18(日)〜30(金)複数回沖縄県与那原町】 ※ ママ
与那原町映画うまれる上映実行委員会/080-5672-7424/
a-k-m-y18418@agate.dti.ne.jp/定員:500名


◆【11/27(火)11時〜 複数回広島県広島市】 ※ ママ
輝く命のプロジェクト/下原好子/080-3887-4614/
kame_nagomi4610@yahoo.co.jp/定員:300名


◆【11/30(金)10時半〜18時半〜鹿児島県宇検村】 ※ ママ
映画「うまれる」うけん上映実行委員会/後藤恭子/090-7832-3503/umareru.uken@gmail.com/定員:250名


◆【11/30(金)9時半〜 19時〜沖縄県与那国町】 ※ ママ
与那国町役場 長寿福祉課/尾辻 史華/0980-87-3575/
oshimafu@town.yonaguni.okinawa.jp/無料上映/定員:100名


◆【12/1(土)13時〜福島県福島市】 ※ ママ
株式会社本物研究所/松本/03-5769-0271/定員100名


◆【12/1(土)11時〜京都府精華町】 
京都府山城南保健所/藤嵜美貴子/0774-72-0979/
m-fujisaki05@pref.kyoto.lg.jp/定員:150名


◆【12/1(土)10時〜 複数回福岡県大木町】 ※ ママ
映画「うまれる」上映実行委員会/久良木久子/0944-32-1066/
kodomo@town.ooki.lg.jp/ブルーレイ上映/定員:350名


◆【12/2(日)10時〜 13時半〜 兵庫県西脇市】 ※ ママ
映画「うまれる」西脇・多可上映実行委員会/本間達朗/0795-28-5580/
hontatsu_d@yahoo.co.jp/ブルーレイ上映/託児あり/定員:800名


◆【12/2(日)10時〜複数回大阪府岸和田市】 ※ ママ
スポーツクラブジョイフィット岸和田/澁谷昇子/072-430-3715/
info@h3jf.co.jp/ブルーレイ上映/定員:70名


◆【12/2(日)10時〜 愛媛県四国中央市】 ※ ママ
しこちゅー・ほこほこネット/鈴木淳也/0896-28-1293/
sakuradc@kkd.biglobe.ne.jp/定員:140名


◆【12/2(日)10時〜 山口県宇部市】 ※ ママ
日本セレモニーノートルダム宇部/河上正吾/0836-32-1165/
syougo_kawakami@notredame-ube.com/ブルーレイ上映/定員:200名


◆【12/2(日)10時〜 複数回 山口県周南市】 ※ ママ
日本セレモニーノートルダム周南/吉田宗剛/0834-25-5210/
munetaka_yoshida@notredame-shunan.com/ブルーレイ上映/定員:200名


◆【12/5(水)14時〜石川県金沢市】
エンパワー・サポート/はっぴーママ石川版編集部/076-265-4040/
hapima@synergy.cx/定員:50名



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詳細やお申込に関しては各主催者様にお問い合わせください。


★上映会スケジュール一覧はコチラ★
http://www.umareru.jp/everycinema-schedule.html


★上映会開催ご希望者はコチラから詳細を御確認ください★
http://www.umareru.jp/everycinema-2.html


★自主上映会を開催した事のない方のために「はじめての上映会」
というページもあります★
http://www.umareru.jp/everycinema-first-time.html



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◆ あとがき:親子の意識の違い
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ハワイ上映に、ハワイが大好きな母を連れて行った事もあって、
母とは色々な話が出来ました。中でも


僕が一番驚いたのは、

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母にとって僕は、
「あまり問題を起こさない、育てやすい出来の良い子だった」
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という事でした。

僕から見れば、

「あんなに反発して喧嘩しまくったのに!」

と思うのですが、
母から見れば、それでも弟に比べれば手間はかからないし、
勝手に進学・就職してくれる。

僕の
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「反抗期」にしても、他にモデルがいないので、
「まぁ、そんなものかな」という程度だと思っていたし、

会えば喧嘩をするのも「親子はそういうもの」だと思って、
あまり意に介していなかった
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ようです(笑)。


なので、長年僕が悩んできた親子関係を改善したかったから、
という『うまれる』製作のきっかけになった理由は、
母にとっては「寝耳に水」のことで、
当初は軽いショックを受けたようです。


「でも、そう言えば、2人目の息子のことばかり気にかけていて、
あまりこの子のことを可愛がってなかったかも。。。」

と気づいて反省をしたとのことでした。

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兄弟のいずれかに病気や障害、怪我などがある・あった場合、
もしくは早くに亡くなってしまった場合、
僕のように、愛情を感じられず、それでいて手間をかけないように
無意識のうちに「いい子ちゃん」でいるけれども、
心の空洞をずっと抱えて生きていく、という人は意外に多い
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と聞きます。

今回、母と話をしていて、改めて感じたのは、

【親子の意識の違い】

です。

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子どもは親が思っている以上に、親の愛情を感じていないようですし、
親は子どもからのメッセージを軽く受け流してしまいがちで、
親子だからこそ、しっかりと向き合えていない事が多いのかもしれない。
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母と話をしていて、
この教えを娘に活かしていきたいなぁと思いました。

こういう事を普通に話せるようになって、
母との関係にはとても感謝しています☆


監督・父
豪田トモ


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