2012/04/09   vol.137              http://umareru.jp/
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆◇◆◇◆ドキュメンタリー映画「うまれる」メールマガジン◆◇◆◇◆
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

皆さま、こんにちは。

映画『うまれる』監督・プロデューサーの豪田トモと牛山朋子です。

お元気ですか?

僕らは最近、ちょっとブルーでした。


娘の詩草(しぐさ)が
5日間ほど39〜40度を彷徨っていたんです。

かなりの高熱です。

辛そうで、ギャンギャン泣き続け、
食事を準備しても、首を横に振って全く食べず。。。
少し食べてももどしてしまう、という状態でした。



5日目の昼過ぎ、ずっと家にいるのでストレスが溜まったのか、
詩草が

「外に出たい」「外に出たい」

とワーワー言い始めました。

熱を計ってみたら37度台まで下がっていたので、
「ちょっとだけだよ」と言って、
自転車の後ろに乗っけてしばらくサイクリングしたんです。

数分走って戻る度に、
娘は人差し指を一本だして、

「もう一回」

と僕を見つめます(最近、覚えました)。

「しょうがないなぁ、もう一回だけだよ」

と言いつつ、結局、

娘の眼差しに勝てず、
10回くらいリピート(笑)。


娘はいつまでも人差し指を出し続けるのですが、
体調が心配だったので、「もう一回!」と泣きじゃくる娘を、
無理矢理、後部座席から下ろしました。


その数時間後、また40度になってしまい、
妻と話し合って、大きめの病院に行ってみることに。。。

いままで熱が出ても早くて1日、遅くとも3日で下がって
けろっとしていたのに、

今回は5日間。
さすがにちょっと長い。


( もしかしたら白血病になっているから、
身体がウイルスに勝てていないんじゃないか。。。 )


( もし何か大きな病気にかかっていて、
このままいなくなってしまったらどうしよう。。。 )


( あともう一回、自転車に乗せてあげれば良かった。。。 )


何だか色々と心配してしまって、
気がついたら、涙ながらに手を合わせて祈っていました。


僕は無宗教ですが、
人生で初めて、信仰に頼りたくなる気持ちが少し、
分かった気がします。


人生初の血液検査とレントゲンを受けて、気管支炎には
なっているものの、入院するほどでもないので、もう少し
様子をみましょう、ということになりました。


そして、その夜、峠を超えて、朝起きたら平熱の36度台に!


「よく頑張ったねー!」
「えらいねー!」


とたくさん抱っこして、頭をナデナデしました。


娘は、たかだか5日間程度でしたが、

世の中には、ご本人が、最愛のパートナーが、お子さんが、
大きな病気や怪我、障がいなどと闘っている方々が
たくさんいらっしゃいます。


また、お別れをしなければいけなかった方々も
たくさんいらっしゃいます。


その方々のお気持ちを考えると、
想像を絶します。


僕らに何か出来る事があれば、、、
と改めて思いました。


こういう気持ちは、ほんの3〜4年前には
僕には全くありませんでしたので、少し不思議な気持ちです。



━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆ 目次
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

├ 【取材】小児ホスピス「海のみえる森」
├ 【自主上映会】のご案内
├ 【自主上映会】監督・豪田トモの講演会・トークショー予定
├  あとがき   mixiを辞めます


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆【取材】 小児ホスピス「海のみえる森」
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

何回かホスピスについてご紹介させていただきましたが、
余命を宣告される方はお年寄りだけではありません。

残念ながら、


完治しない病で亡くなられていくお子さん


もいらっしゃいます。

イギリスなどでは「小児ホスピス」というものがありますが、
日本にはまだ存在していません。

そんな中、歴史を変えようと
日々、邁進されている方がいらっしゃいます。


NPO法人「VIVACE」代表であり、
「財団法人海のみえる森」事務局長の甲斐裕美さんは、
日本で初めての小児ホスピスを作ろうと、
取り組まれてきました。

その試みは現在、最終段階に到達し、
オープンは来年。

準備でお忙しい中、
お時間をいただきました。



甲斐さんの施設、「海のみえる森」は

神奈川県・大磯駅から歩いてすぐの小高い丘の上にあります。

周囲をマイナスイオンたっぷりの木々に囲まれ、
海も望める、理想的でいて幻想的な環境。

元々は高級料亭を改築したそうなので、
視覚的にも日常とは別世界に入り込めます。


子どものホスピスとは、大人のためのホスピスとは
若干異なり、最後を迎える場所というよりも、
重い難病や障害を持っているお子様とご家族への、


レスパイト(一時預かり、ショートステイ)


に近い、宿泊施設です。

費用はすべて寄付金でまかなわれることを目指しており、
宿泊期間中は看護士さんが常駐します。


現実の世界からちょっと離れて、
山に登り、波の音を聞き、美味しい食事をし、
そして、ほっと一休みする。

つきっきりの介護を続けている親御さんにとっては、
子どもを預けている間に

一人になれたり、

お昼寝が出来たりもする

癒しの空間になります。

こういった、日常では「当たり前」とされている事も、
なかなか出来ない状況のママも多くいらっしゃるようです。


甲斐さんも、お子様のケアに一生懸命で、
一緒に家族旅行なんていたことがない、
公園デビューもしたことがないという方々にも
ご利用いただきたいと語られていました。



2010年12月にNHKで放映された

『ある少女の選択』(ディレクター: 八幡祐子さん)

は、幼い頃から重い病気に苦しみながらも、
最先端の医療に支えられ命をつないできた田嶋華子さんが、

「これ以上、延命治療はしない」

と選択し、そして亡くなっていくまでを描いた
ドキュメンタリー(素晴らしい作品です!)。

その華子さんが最後にご家族と旅行に来たのが、
ここ「海のみえる森」でした。


華子さんが旅行の感想を聞かれて
「親が喜んでいる姿が見られて嬉しい」
と語られていたように、

この施設に訪れた子どもたちの多くが


「親が笑っている姿が見れたことが一番嬉しかった」


と語るそうです。


どんな小さなことでも良いのですが、

子どもたちが、何かを親にしてあげるということが、

残念ながら子どもを先に看取ることになる親にとって、

とても重要なステップにもなるそうです。


「海のみえる森」では、

病院ではすることのできない、
子どもの心を解放させ、
パパとママが癒されることを提供したい、

という思いで、来年の開業に向けて、絶賛準備中です。


◆ 大磯子どもホスピス「海のみえる森」
http://www.umimori.org/


◆ NHK『ある少女の選択』
http://cgi4.nhk.or.jp/gendai/kiroku/detail.cgi?content_id=2977



※ 子どもホスピスや小児医療に関する情報などございましたら、
こちらにメールいただけると幸いです。

info@umareru.jp



━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆ 【自主上映会】「認定・上映会ディレクター」制度を開始します!
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

5月より「『うまれる』認定・上映会ディレクター」制度
を開始させていただく予定です。


「認定・上映会ディレクター」とは、

映画『うまれる』を多くの方々にお届けいただく
「つなげびと」としての認定資格です。
※あくまで『うまれる』パートナーズLLPによる認定です。


自主上映会を定期的・継続的に開催いただく方に、
『うまれる』事務局より

【認定資格と様々な特典をご提供】

させていただく事によって、

【今後の上映会の開催をさらにサポート】

させていただきたいと言う思いから、
開始させていただく事にいたしました。


原則的に【上映会を2回以上開催していただいた方が対象】に
なりますが、

・専用の名刺やメールアドレスのご提供
・特別割引料金での上映会を開催

等、もりだくさんのサービスになります。


近々、アナウンスさせていただきますので、
乞うご期待!



━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆ 【自主上映会】のご案内 (4月中旬〜4月下旬)
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

先週は以下の場所で開催が決定いたしました。
皆さま、ありがとうございます!

→情報が入っていないです。

☆ 4月上旬〜4月中旬の上映は以下の日時・場所で行われます ☆


赤ちゃんと一緒に観れる上映会は「※ママ」、
無料上映は「※無料」と書かれています。


◆【4/14(土) 10時〜、13時半〜 山形県山形市】 ※ ママ ※ 無料
主催:MOTHER + & 夢見るチカラ大学/ブルーレイ上映
古澤 あや/0237-84-7111/cherry7111@bz03.plala.or.jp

※ 監督・豪田トモの講演会あり


◆【4/14(土)  10時〜、13時〜 東京都世田谷区】 ※ ママ
東京都助産師会 世田谷地区分会/http://tinyurl.com/6twba8a
林 江美/090-1212-7060/setagayamidwife2011@yahoo.co.jp 


◆【4/22(日) 14時〜、17時〜 大阪府東大阪市】 ※ ママ
NPO法人 コリアサポートセンターアイ/高英治/ブルーレイ上映
090-9697-0510/jyongeui@ybb.ne.jp無料託児サービスあり(事前予約)


◆【4/28(土) 10時〜 複数回 愛知県名古屋市】 ※ ママ
主催:前田助産院/前田弘子/052-486-1761/m.hiroko@la-cuna.net
ボランティアスタッフ募集中


◆【4/29(日) 10時35分〜  福岡県福岡市】 ※ ママ
http://seimeifo-ramu.blogspot.jp/
江口麻緒/092-572-8808/maoeguchi222@gmail.com

※ 産科医・池川明先生の講演会あり


◆【4/30(月) 14時〜  栃木県小山市】 ※ ママ ※ 無料
アグレッシ部@UTUNOMIYA/鈴木 章弘/0285-35-2062/
suzuki@zoo-creates.jp/ブルーレイ上映/ボランティアスタッフ募集中



===========================================


詳細やお申込に関しては各主催者様にお問い合わせください。


★上映会スケジュール一覧はコチラ★
http://www.umareru.jp/everycinema-schedule.html


★上映会開催ご希望者はコチラから詳細を御確認ください★
http://www.umareru.jp/everycinema-2.html


★自主上映会を開催した事のない方のために「はじめての上映会」
というページもあります★
http://www.umareru.jp/everycinema-first-time.html



━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆ あとがき  mixiを辞めます
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

4月より、 
心機一転、


mixiを辞める事にいたしました。


本来であれば、 
マイミクさんすべてにお一人ずつメールさせていただきたいのですが、 
数も多いので、このブログにて

お礼とお別れのメッセージにさせていただければと思います。

なお、

mixiの映画『うまれる』コミュニティ
http://mixi.jp/view_community.pl?id=4273287


『うまれる』のブログやメルマガ 
http://www.umareru.jp/


Twitter 
http://twitter.com/umareru


FaceBook 
http://www.facebook.com/profile.php?id=664772506


は続けていきますので、
こちらでつながっていただけると嬉しいです。

いままでありがとうございました!


監督・父
豪田トモ


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆◇◆◇ドキュメンタリー映画「うまれる」メールマガジン◇◆◇◆
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
□発行者:うまれるパートナーズLLP
□映画「うまれる」ホームページ:http://umareru.jp/
□お問い合わせ先:info@umareru.jp
 ※ 携帯のメールアドレスはご遠慮ください。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
□本メールマガジンの著作権は発行者・執筆者に帰属しておりますが、
「世のため、人のため」とご判断された場合は、出典先を明らかにした
上で許可なくご自由に転送、転載、回覧していただいて構いません。
ただし、記載記事及びデータにより、損害が生じた場合も、
当方では一切の責任を負いかねます。ご了承くださいませ。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
□本メールマガジンは、サイトからご登録いただいた方、当映画製作
のスタッフ及び、株式会社インディゴ・フィルムズのクルーが名刺
交換をさせていただいた方にお送りさせていただいております。
ご不要の方は、お手数ですが以下にございますページより解除を
お願いいたします。ありがとうございます。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
□本メールマガジンのお届け先アドレスの変更・配信停止は、
恐れ入りますが、下記ページより行ってください。
 http://umareru.jp/mail/
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
Copyright (c) 2012 UMARERU LLP, All rights reserved