2012/04/02   vol.136              http://umareru.jp/
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◆◇◆◇◆ドキュメンタリー映画「うまれる」メールマガジン◆◇◆◇◆
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皆さま、こんにちは。

映画『うまれる』監督・プロデューサーの豪田トモです。


4月になり、
新しいシーズンが始まりましたが、
お元気ですか?



先週のメルマガで

「おっぱいを卒業した娘の寝かしつけ」

について書かせていただきましたが、
たくさんのアドバイス・コメントをいただきました!
ありがとうございます!


実は、

皆さんに教えていただいた
寝かしつけの方法で大成功しました! 

以下がその極意です☆

1. 昼間にしっかり遊んで体力を使う 

2. 無理に寝かせようとしない 

3. 部屋を暗くして雰囲気作り 

4. 一緒に横になる 

5. 必要があればポンポンと背中を叩く 


もちろん、お子ちゃまによって効果は異なると思いますが、
うちの詩草(しぐさ)にはこれでもうバッチリ!


今まで僕はおっぱいがない事で、
時折、無力感を感じていましたが、、、

これでやぁっっっと、
妻と同じ土俵に乗れた気がします(笑)。

ますますパパ・パワー全開で行きまっせー!



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◆ 目次
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├ 【取材】「支え」が今を生きる力になる
├ 【自主上映会】のご案内
├ 【自主上映会】監督・豪田トモの講演会・トークショー予定
├  あとがき   皆さんの「支え」って何ですか?


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◆【取材】「支え」が今を生きる力になる
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メルマガ133号でご紹介いたしましたが、
在宅ホスピスの専門医、めぐみ在宅クリニックの小澤竹俊先生に
お伺いした「緩和ケア」に関する取材の続きです。

★メルマガ 第133号
http://backnum.combzmail.jp/?t=bd46&m=ld83&p=2012031114_2600579501325380


小澤先生は、緩和ケアの援助を4つの段階に分けていらっしゃいます。


【1. 相手の苦しみをキャッチする】

別れ、裏切り、失敗。。。。

人には、どんなにがんばっても解決することのできない、
必ず残り続けてしまう「苦しみ」というものが存在します。


そして、とてつもなく深い「苦しみ」を伴う
「死」は、誰にでも、時に理不尽に訪れます。



小澤先生は

「苦しみ」=「希望と現実のギャップ」

と定義されていますが、

・元気な自分(希望)が、どんどん歩けなくなって行く(現実)
・普通に呼吸が出来ていた(希望)のに、息苦しいときが多い(現実)
・奥さんの面倒を見たい(希望)が、見られない(現実)

というような「苦しみ」を、
まずは医療者としてキャッチするところから
緩和ケアが始まります。


【2. 相手の「支え」をキャッチする】


「人はたとえ困難な中にあっても、

自らの本当の「支え」に気づき、

そして、その「支え」をしっかりと育む時、

今を生きる力になる」


と小澤先生はおっしゃいます。


その人の「支え」は何なのか?


先生は「支え」を3つに分類しています。



1.将来の夢がある
→子ども・孫に会いたい、海に行きたい、仕事をしたい等


2.関係がある
→家族を中心に、友人・知人等


3.自分で選択できる自由がある
→好きなものを食べたり、自分の意志で身体を動かす自由等



先生は、患者さんの「支え」をキャッチするために、
コミュニケーションをとても重要視されていて、
常に「会話記録」を付け、何度も何度も見直しています。


【3. どんな私たちであれば、
   支えを強めることができるのか知り、実践する】


相手の「苦しみ」を知り、
それを和らげる「支え」を知る事で、
小澤先生の「緩和ケア」が実践されます。

決して、痛み止めを処方するだけではありません。


「家族と家で最期を迎えたい」という希望が
「支え」なのであれば、その調整をしたり、

少し前までできていたように、

歩けるようになりたい、
眠れるようになりたい、
食べられるようになりたい、

という希望(支え)があるのであれば、できる限りを応援します。


そして最後に先生が強調されている、
「緩和ケア」にとって重要なことは、


【4. 支えようとする自分たちの支えを知る】



ということ。 

死を目の前にした「苦しみ」の中にいる人たちの中には、
当然のことながら、怒りのある人もいて、
その攻撃対象がケアをしている人たちになることも、
あるようです。


緩和ケアの現場では、先生だけでなく、看護師さんや
薬剤師さん、ソーシャルワーカーの方々やボランティアの
方々、多くの方が関わっていらっしゃいますが、
その方たちが、逃げ出したくなるような場面は
多々あるようです。


しかし、


患者さんの決して消えることのない「苦しみ」に、

逃げずに向き合っていくためには、


【医療者にも「支え」が必要】なのです。



小澤先生の座右の銘に


誰かを支えようとする人こそ、
一番、支えを必要としている


というものがあります。

ちなみにこれは、先生の「いのちの授業」を聞いた
高校生が言った言葉だそうです。



医療者も人間。

度重なる死やネガティブな要求に応え、
耐え続けるのは容易なことではありません。


これは、医師だけでなく、看護師や助産師さん、
ひいては、どの職業の人にも同じかもしれない。。。

先生のお話を聞いていて思いました。


常に厳しい評価をされる映画製作者にも、
「支え」は必要です。




苦しみの中にいる方を支え、応援し続ける事で、
死に行く方の多くは


「ありがとう」


と言って旅立たれるそうです。



小澤先生のお話を聞いていると、
「看取り」や「緩和ケア」「終末期医療」のお話をされて
いらっしゃるのですが、


【今をどう生きるのか?】


という課題が見えてきます。


そんな映画が作れたらいいなぁ、と思いながら、
引き続き、取材を続けていきます。



あなたの「支え」は何でしょう?



※ホスピスや緩和ケアなどに関する情報、体験談等ございましたら、
下記にメールいただけると幸いです。

info@umareru.jp


◆ めぐみ在宅クリニック
http://www4.ocn.ne.jp/~zaitaku/index.html


◆小澤先生が出演
「NHKスペシャル 最期の願いをかなえたい〜在宅でがんを看取る〜」
http://www.youtube.com/watch?v=3c12_M8QBBo



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◆ 【自主上映会】のご案内 (4月上旬〜4月中旬)
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先週は以下の場所で開催が決定いたしました。
皆さま、ありがとうございます!

高知県高知市(5/6)
山形県上山市(5/27)
愛知県武豊町(6/9) 
愛媛県松山市(8/25)
東京都中央区(9/8)


☆ 4月上旬〜4月中旬の上映は以下の日時・場所で行われます ☆


赤ちゃんと一緒に観れる上映会は「※ママ」、
無料上映は「※無料」と書かれています。


◆【4/6(金) 18時半〜 東京都文京区】
http://www.works-enter.co.jp/event/umareru/index.html
古賀まみ/03-5805-5543/lp_event@works-enter.co.jp/キャンセル待ち

※ 「トークショー」あり(司会:町亞聖さん、
出演:野田聖子さん、大谷貴子さん、古賀まみさん、監督・豪田トモ)


◆【4/7(土) 14時〜 愛知県岡崎市】 ※ ママ
http://ameblo.jp/okazakiumareru/
飯田未来/090-2852-2272/mikitomodc@gmail.com/

※ 産科医・池川明先生の講演会あり


◆【4/14(土) 10時〜、13時半〜 山形県山形市】 ※ ママ ※ 無料
主催:MOTHER + & 夢見るチカラ大学/ブルーレイ上映
古澤 あや/0237-84-7111/cherry7111@bz03.plala.or.jp

※ 監督・豪田トモの講演会あり


◆【4/14(土) 14時〜 東京都世田谷区】 ※ ママ
東京都助産師会 世田谷地区分会/http://tinyurl.com/6twba8a
林 江美/090-1212-7060/setagayamidwife2011@yahoo.co.jp 



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◆ 監督・豪田トモの講演会・トークショー予定
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4/6(金) 東京都文京区
4/14(土) 山形市県山形市
5/6(日) 神奈川県横浜市
5/27(日) 神奈川県横浜市
6/2(日) 群馬県高崎市


※ 詳細はスケジュールページよりご覧くださいませ。
http://www.umareru.jp/everycinema-schedule.html


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詳細やお申込に関しては各主催者様にお問い合わせください。


★上映会スケジュール一覧はコチラ★
http://www.umareru.jp/everycinema-schedule.html


★上映会開催ご希望者はコチラから詳細を御確認ください★
http://www.umareru.jp/everycinema-2.html


★自主上映会を開催した事のない方のために「はじめての上映会」
というページもあります★
http://www.umareru.jp/everycinema-first-time.html



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◆ あとがき  皆さんの「支え」って何ですか?
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在宅ホスピスの小澤竹俊先生の「支え」の話をお聞きして以来、
ことあるごとに


「支えって何?」


と聞いています。

この質問って、相手を優しい気持ちにさせる効果があるみたいで、
毎回、とても素敵な会話が出来たなぁって思います。


さてさて、僕の「支え」は何だろう、、、と考えると、


・家族と共に過ごせること

・夢であった映画・映像作りを仕事に出来ていること

・健康で身体的な自由があること

・映画を観てくださった方々から嬉しいコメントをお聞きできること


の4つかなぁと思いました。
この「支え」によって、僕が僕でいられる気がします。


皆さんの「支え」は何ですか?



監督・父
豪田トモ


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