2012/03/11   vol.133              http://umareru.jp/
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◆◇◆◇◆ドキュメンタリー映画「うまれる」メールマガジン◆◇◆◇◆
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皆さま、こんにちは。
映画『うまれる』監督・プロデューサーの豪田トモです。
お元気ですか?


東日本大震災から1年が経ちました。


改めて、
大震災にて被害にあわれた皆様には
謹んでお見舞いを申し上げるとともに、
亡くなられた方々のご冥福を心よりお祈り申し上げます。


信じられないような、1年でしたね。

直接、被災された方も、間接的に被災された方も、
被災地とは遠く離れているものの、心身ともに衰弱した方も
いらっしゃったことと思います。

少しでも多くの方が前向きになられている事を
祈っています。



しかし、
「震災」は続きます。


まだまだ日常の生活に戻れていない方、
精神的なショックから立ち直れていない方、
支援を必要とされる方はいらっしゃいますし、

新聞などメディアでも話題になっていますが、
3月11日の大地震によって地盤が大きく変わり、


残念ながら、
「関東大震災」などの地震の発生確率が
高まってきている


ようなのです。

僕の家族や『うまれる』事務局でも、
考えうる限りの震災対策を練っています。



一番大切なのは、

『自分は大丈夫だろう』
『自分はどうなっても良い』

と考えない事



だと言われます。


その『自分』を助けるために
犠牲になる方がいるかもしれませんから。



死や病気、怪我、障がいなどは、
不公平に、誰にでも訪れます。


東日本大震災の犠牲者の皆さまのためにも、
与えられた命を大切に、
継続的な支援と最善の準備をしたいなと思っています。



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◆ 目次
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├ 【取材】在宅ホスピスの専門医:小澤竹俊先生
├ 【自主上映会】映画『うまれる』被災地での感想
├ 【自主上映会】のご案内
├  あとがき  「ソフト断乳」に決定!


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◆【取材】在宅ホスピスの専門医:小澤竹俊先生
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● 人の死と赤ちゃんの成長の不思議な共通点


NHKスペシャルでも取り上げられ、著書も数多く出版されている、
在宅ホスピスの専門医、めぐみ在宅クリニックの小澤竹俊先生に
お話をお伺いしてきました。


小澤先生はとっても物腰が柔らかく、そして責任感の強い方で、
「生まれ変わっても同じ仕事をしたい。人生、捧げています!」
と語る情熱的な先生。


思わず身を乗り出してしまう2時間になりました。



人は、死が近づくと、

・飲食が減る
・眠っている時間が長くなる
・歩けなくなる

という状態になっていくそうです。


お話を聞いていて、


赤ちゃんが成長していく過程と逆の状態に近い


のだなと思いました。


産まれること、生きること、死ぬことは、全く正反対の
ようでいて、螺旋階段のように密接につながっています。


● 「緩和ケア」は、生まれたときから始まっている


小澤先生は神奈川県横浜市で
在宅を中心に緩和ケアおよび看取りをされていらっしゃいますが、

昨年看取られた方は200人以上。


小澤先生に「緩和ケア」の定義をお聞きすると、
とても面白い答えが返ってきます。



一般的に「緩和ケア」とは、
「痛み止めをする医療」と考えられています。


ホスピスの主要な利用者である末期ガン患者さんの多くは、
強い痛みに苦しみますので、モルヒネなどを使う事によって、
人間的生活を営む支援をします。

しかし、常に人の死と向き合っていらっしゃる小澤先生は、
「緩和ケア」を



【解決が困難な苦しみを持ちながら、人が今を生きるための援助】



と定義されます。


つまり、


死ぬためではなく、今を生きるために、
どうやって苦しみや悲しみと向き合うか。。。


という事。


たとえ、痛み止めを処方しても、
心の傷・寂しさ・苦悩は消えることはありません。


そして、このような


心の苦しみは、

人生の終末を迎えた方にだけ

関係するものではありません。



「緩和ケア」は、

生まれたときから始まっている


のです。

たとえ、健康であっても、
「いまを生きる」私たちに訴えかけるものが、
先生のお言葉にはあります。


次回は、この「苦しみ」を和らげる「支え」について
ご報告します。


※ホスピスや緩和ケアなどに関する情報、体験談等ございましたら、
下記にメールいただけると幸いです。

info@umareru.jp


◆ めぐみ在宅クリニック
http://www4.ocn.ne.jp/~zaitaku/index.html


◆小澤先生が出演
「NHKスペシャル 最期の願いをかなえたい〜在宅でがんを看取る〜」
http://www.youtube.com/watch?v=3c12_M8QBBo



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◆ 【自主上映会】映画『うまれる』被災地での感想 
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昨年の12月から2月いっぱいまで、
【東日本大震災の被災地で無料上映サービス】を行っておりましたが、
おかげさまで約20箇所で開催していただく事が出来ました。

上映してくださった主催者の皆さま、
誠にありがとうございました!

いくつか感想をいただきましたので、
シェアさせていただきます。

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震災でたくさんの人が亡くなった中で、新しい命も誕生
している現状に生命の深いものを感じた。

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原発事故がおきた今、子供達の命が優先されない現実も
ありますがそれはあってはならない。

1つ1つの命が大事にされるべきだと思いました。

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生きているという事が、とてもすばらしい事だと思いました。
そして「生まれかわる」という事も深く考えさせられました。

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死と生はとなり合わせかなと思いました。
今年はたくさんの人の命がうばわれたけど、たくさんの新しい命も
うまれてほしいです。

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震災で亡くなった人が沢山いるけれど、どこかでまたうまれかわるのでは
ないかと思う。生きている事に感謝です。

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今後も出来る限りの被災者支援活動に取り組んでいきたいと思います。
ありがとうございました!



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◆ 【自主上映会】のご案内 (3月中旬〜3月下旬)
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先週は以下の場所で開催が決定いたしました。
皆さま、ありがとうございます!

愛知県名古屋市(4/28)
群馬県前橋市(5/27)
東京都中野区(6/25) 
京都府亀岡市(8/18)

☆ 3月中旬〜下旬の上映は以下の日時・場所で行われます ☆


赤ちゃんと一緒に観れる上映会は「※ママ」、
無料上映は「※無料」と書かれています。


◆【3/17(土) 11時〜 複数回埼玉県さいたま市】 ※ママ
主催:スマイル・ポット/http://moa2.cocolog-nifty.com/blog/ 
植村理絵/048-877-7330/s_pot2010@yahoo.co.jp/ブルーレイ上映


◆【3/18(日) 13時〜東京都千代田区】 ※ 無料
主催:NPO法人コドモ・ワカモノまちing
秋山 奈緒/03-5834-8870/n-akiyama@k-w-m.jp


◆【3/18(日) 10時〜、13時半〜 富山県富山市】
主催:sky・はーと/http://ameblo.jp/marina-ku/entry-11143814169.html
森田 麻里奈/090-6813-8628/umareru.toyama@gmail.com


◆【3/20(火)9時〜熊本県益城町】
主催:つながる 〜いのち〜
山田/090-7450-2888/tsunagaru.inochi@gmail.com


◆【3/24(土)10時〜 複数回兵庫県加東市】 ※ ママ ※ 無料
主催:兵庫県加東市/ブルーレイ上映
依藤洋子/0795-42-8543/kosodate@city.kato.lg.jp


◆【3/24(土)13時半〜、16時15分〜福岡県糟屋郡】 ※ ママ
http://ameblo.jp/umareru-kasuya/entry-11143361300.html
甲把 素子/092-948-1807/sakumyun@yahoo.co.jp/ブルーレイ上映


◆【3/24(土)14時〜、16時〜群馬県伊勢崎市】 ※ 無料
主催:境地区手をつなぐ育成会
石田 晴洋/0270-74-0811/kuwanomi2@ec2.technowave.ne.jp


◆【3/25(日)10時〜 複数回岡山県総社市】 ※ ママ
http://homepage3.nifty.com/studio-the-boone//080-3653-7197
細谷幸恵/milk_kurukuru@yahoo.co.jp/ボランティアスタッフ募集中


◆【3/25(日)10時半〜、13時半〜 千葉県鎌ケ谷市】 ※ ママ
主催:鎌ヶ谷@「うまれる」上映実行委員会/35JIS+2D50フィルム上映
関口陽子/090-6568-5158/info@iwaiseisakusho.co.jp



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詳細やお申込に関しては各主催者様にお問い合わせください。


★上映会スケジュール一覧はコチラ★
http://www.umareru.jp/everycinema-schedule.html


★上映会開催ご希望者はコチラから詳細を御確認ください★
http://www.umareru.jp/everycinema-2.html


★自主上映会を開催した事のない方のために「はじめての上映会」
というページもあります★
http://www.umareru.jp/everycinema-first-time.html



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◆ あとがき  「ソフト断乳」に決定!
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先週、卒乳と断乳について書かせていただきましたが、
たくさんのご意見・アドバイスをいただきました。
ありがとうございました!


その後、夫婦で話し合った末、
「ソフト断乳」に決定しました!


どうも「卒乳」まで待っていると、
娘の健康状態が心配なのと、
妻の身体が限界に近いということもあり、

「断乳」しか選択肢がない

との結論に至りました。


また、多くの方が


「子供のためにも自分のためにも、
もっと早く断乳しておけば良かった」


というコメントをくださった事も
とても参考になりました。
ありがとうございます。


しかし、いきなり「断乳」してしまうと、
親の愛情に対して疑念が出て来てしまうのではないかという余計な心配と(笑)、
娘の詩草(しぐさ)は間違いなく大混乱に陥り、
それによって僕たちにも大きなストレスがかかるので、


まずは、おっぱいに絵を描いてみたり、
ゴマ味にしてみたり(カラシを塗るという方法もあるようですね、笑)、
といった感じで、彼女自身におっぱいに多少なりの違和感を
感じてもらいつつ、


「もう大きくなったから卒業しようね」


と話しかけて、「卒乳」に導く「ソフト断乳」にチャレンジする
事にしました。
これを数日間やってみて、効果がなければ、、、、

残念ですが、
強制的な「ハード断乳」に移行しますっ!

色々なご意見あるかと思いますが、
僕らの決断にご理解のほど、よろしくお願いいたします。

乞うご期待!
(って、他人の子供のおっぱい離れの話なんてどうでもいいですね、笑)


監督・父
豪田トモ


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