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【MBA講座】遂に首位から陥落!マツモトキヨシはどうすれば首位奪還できるのか?

発行部数: 12,587部  発行日:2017年05月31日

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『ビジネスマン必読!1日3分で身につけるMBA講座』
  2017年5月31日号   受講者数:27,188人
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こんにちは!『1日3分MBA講座』をお届けする安部です。


今日で5月も終わりですね。

例年、4月、5月は研修が多く慌ただしい毎日が続きます。

今年もようやく落ち着きましたので、6月からは
新たなサービスを開始すべく現在着々と準備を
進めているところです。

発表できるようになりましたら、みなさまにも
お伝え致しますので楽しみにお待ち下さいね!


それでは、今回のMBA講座も張り切ってお届けして
いきますので、最後までよろしくお願いします!


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【MAG2NEWSで新しい記事が公開されました!】


本日の朝一番でMAG2NEWSに新しい記事が公開されました。

今回のテーマは、メルマガでも取り上げていますが、
ドラッグストア業界の混迷を極める争いについて。

今後ドラックストア業界ではどのようなストーリーが
展開されるのか?

メルマガ記事とは違う切り口でお伝えしていきますので、
是非ともMAG2NEWSでお読みいただけると嬉しいです!

『マツモトキヨシ、22年ぶりの首位陥落どころか
業界3位への転落危機』

http://www.mag2.com/p/news/251143


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■ 1日3分で身につけるMBA講座
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さて、今回の『1日3分で身につけるMBA講座』は、
コンビニ業界首位から転落したマツモトキヨシの復活
戦略についてみなさまと共に考えていきたいと思います。


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ドラッグストア業界で22年振りに
首位が入れ替わりました。

これまで長年にわたって首位を走り続けてきた
マツモトキヨシホールディングスは、2017年3月期の
決算で売上高が前期比0.2%減の5,351億円と
伸び悩みました。

一方で積極的なM&Aで急速な規模の拡大を図っている
のが、イオン傘下のウエルシアホールディングス。

売上高は2013年度の3千億円台から、2017年2月期には
遂に6,232億円に達し、ドラッグストア業界で
悲願の首位に躍り出ることになったのです。

2015年度の決算では、マツモトキヨシの5,361億円に
対してウエルシアは5,284億円ですから、この1年で
マツモトキヨシは1,000億円近くウエルシアに
引き離されたことになります。

今回はウエルシアの急激な成長で、ドラッグストア業界
首位から転落したマツモトキヨシホールディングスが
再び首位に立つための戦略について考えていくことに
しましょう。


■業界分析:戦略を立てるために業界の特徴を分析する


まずは、マツモトキヨシが首位に返り咲くために、
ドラッグストア業界の業界分析を行っていきましょう。

今回はアドバンテージマトリクスというフレームワーク
を活用します。

『アドバンテージマトリクス』とは、世界的なコンサル
ティングファームであるボストンコンサルティング
グループが開発したフレームワークで、事業を
『1.競争要因が多いか?少ないか?』
『2.競争優位を確立しやすいか?しにくいか?』
という切り口で、次の4つのタイプに分類していきます。


1.競争要因が多く、競争優位が確立しにくいタイプ


このタイプは『分散型事業』に分類されます。この事業
は町の酒屋や食堂のように店主の才覚だけで事業を
展開し、規模を大きくできないという特徴があります。


2.競争要因が多く、競争優位を確立しやすいタイプ


このタイプの事業は『特化型事業』と呼ばれます。
この事業はたとえば寿司屋のように、特定の事業に
特化することにより、規模に関わらず高い収益を
上げることができるという特徴があります。


3.競争要因が少なく、競争優位を確立しやすいタイプ


このタイプは『規模型事業』と呼ばれます。
この事業は規模が大きくなればなるほど収益力が高まり、
トップ企業が圧倒的に有利になります。


4.競争要因が少なく、競争優位を確立しにくいタイプ


これは『手詰まり型』に分類されます。この手詰まり型
事業では、衰退期を迎えて価格しか差別化の要素がなく、
大手も小規模事業者も低い収益率に苦しむことに
なります。

以上のように事業を4つのタイプに分類して、
自社がどの事業タイプに当てはまるかがわかれば、
競争を優位に展開するために取るべき戦略を
立てやすくなるというわけです。

ここで、ドラッグストア業界をこの4つのタイプで
分類すれば、『競争要因が少なく、競争優位を
確立しやすい規模型事業』に当てはまるでしょう。

ドラッグストアは、小売業のため商品の差別化が難しく、
競争要因は価格のみに陥りやすい傾向があります。

すなわち、規模の大きさが競争優位を築くうえで
重要な鍵を握る業界ということができるのです。


■企業分析:競争に勝つために自社の強みを特定する


それでは続いて、マツモトキヨシが再び規模的優位に
立つために、どのような強みを武器に戦略を組み立てて
いけばいいのかを分析していきましょう。

マツモトキヨシの強みといえば、やはりまず真っ先に
思い浮かぶのが“マツモトキヨシ”という『ブランド』
です。

22年間ドラッグストア業界の首位に君臨し積み重ねて
きたブランドは、ライバル企業を圧倒します。

この『ブランド』という強みは、ライバル他社が真似
できない独自資源であり、競争を戦ううえでの核になる
強み、すなわち“コア・コンピタンス”ということも
できるでしょう。

また、延べ4,800万人を超えるグループ会員も同社の
強みといえます。

マツモトキヨシは、ポイントカードやLINEのお友達、
スマートフォンのアプリのダウンロード数を合わせると、
延べ4,800万人を超えるというネットワークを
築いています。

これら、様々なツールで囲い込んだ多くの会員に
低コストでアプローチできるというのは、
やはり強力な強みといっても過言ではないのです。

最後に、PB(プライベートブランド)商品も
強みといえるでしょう。

マツモトキヨシのサイトで確認すると、同社のPB商品は
医薬品や化粧品、日用品、食品と多岐にわたり、
それぞれ232品、255品、438品、137品が
2017年5月31日現在で登録されています。

特にマツモトキヨシのPB商品は低価格商品ばかりでなく、
化粧品の『アルジェラン』シリーズに代表されるように、
NB(ナショナルブランド)商品よりも高品質で、
それゆえ価格設定も高いプレミアム商品もあるのが
特徴なのです。


■競合分析:ライバル企業と比較した弱みを特定する


続いては、マツモトキヨシがドラッグストア業界で
競合と戦ううえで、マイナス要素を把握していきたいと
思います。

マツモトキヨシはこれまで都市型店舗で拡大を
続けてきました。

つまり、都市部で働く女性を対象に、特に化粧品の
品揃えを充実させることによって、メインターゲット
顧客からの支持を得て首位を快走してきたのです。

数字的に商品販売構成を分析すると、マツモトキヨシは
『医薬品』32%、『化粧品』39%、『雑貨』19%、
『食品』10%という構成になっています。

一方、地方のドラッグストアのメインターゲットは
主婦層であり、購入する商品も食品に比重が
置かれているというデータがあります。

たとえば、ウエルシアの商品販売構成は、
『医薬品』38%、『化粧品』18%、『雑貨』16%、
『食品』21%、『その他』7%であり、マツモトキヨシと
比較すると、倍以上食品の売り上げ割合が
高くなっています。

つまり、今後マツモトキヨシが地方進出に力を入れる
際には、これまでの『化粧品』という強みが活かせずに、
『食品』の品揃えの少なさが相対的な弱みになる
可能性も十分に考えられるのです。

また、ウエルシアホールディングスの親会社は日本最大
の小売業を展開するイオンであり、グループの売上高や
資本力は、いかにドラッグストア業界で22年間首位に
君臨してきたマツモトキヨシといえども遠く及びません。

つまり、イオングループに比べれば、マツモトキヨシは
グループ規模や資本力に相対的な『弱み』を持つことに
なってしまうということなのです。


■戦略立案:首位奪還のシナリオを考えてみる


それでは、これまでの業界分析や自社分析、競合分析を
踏まえて、マツモトキヨシが首位を奪還するには
どのような戦略が考えられるでしょうか?

まず、最も重要な戦略はやはりM&Aによる規模拡大です。

コンビニ業界などに比べ寡占化が進んでいない
ドラッグストア業界は、今後寡占化が益々進行していく
と思われます。

その中で同業他社との提携や地方のドラッグストア
チェーンの系列化をいち早く進めた企業が業界の覇者に
なるはずです。

イオンと関りが深いウエルシアやツルハなどは、率先
してM&Aを進め規模を拡大してきている経緯があります。

マツモトキヨシもその波に乗り遅れないように
しなければ、いかにかつて長い間首位に君臨してきた
企業といえども取り残されてランキングを
大きく下げることにつながるのです。

実際に2015年度売り上げ規模4位のサンドラックも
2016年度の決算ではマツモトキヨシにわずか70億円
足らずのところまで迫ってきている現状を踏まえれば、
油断すればすぐに4位まで転落することも
決してありえないことではないのです。

他にも、同業に限らず、他業界との提携を
積極的に推進するという戦略も考えられるでしょう。

特に全国に5万店以上の店舗を展開するコンビニ業界
との提携は、売り上げを拡大するうえで効果的な戦略と
成り得ます。

実際にマツモトキヨシはローソンと提携し、2009年には
コンビニとドラッグストアが融合した1号店を出店
しましたが、結局この提携は頓挫することになります。

ただ、マツモトキヨシにとっても、当時とは事情が
まったく変わっているだけに、今一度コンビニとの
提携戦略を見直すことも選択肢の一つとして考える
必要があるでしょう。

そして、最後の戦略オプションは4800万人を超える
会員リストを活用した『オムニチャネル化』です。

オムニチャネル戦略を推進することによって、メールや
ウェブサイト、アプリなど様々な電子ツールで顧客に
アプローチして、そのままネット経由で購入を
促すこともできるでしょうし、店舗に誘導して
購入につなげることもできるでしょう。

いずれにしろこれまで蓄積してきた豊富な顧客データを
最大限に活用することによって、売り上げの上積みが
図れるようになるのです。

このようにマツモトキヨシにとって、戦略オプションは
いろいろとありますが、果たして実際にどのような戦略
で巻き返しを図るのか?

ドラックストア業界の競争を注意深く観察することに
よって、様々な“生きた経営戦略”を学ぶことが
できるでしょう。


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■ 編集後記: 
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今回のメルマガでは、環境分析を通してマツモトキヨシ
が再度ドラックストア業界で首位に立つ戦略を
考えてきました。

あなただったら、どのような戦略で首位奪還を
図るでしょうか?

マツモトキヨシの経営者になったつもりで
考えてみて下さいね。(^^)

また、冒頭でお伝えしたように、MAG2NEWSでもちょっと
違う切り口でドラッグストア業界を分析しています。

http://www.mag2.com/p/news/251143

是非ともお読みのうえ、『いいね!』をクリック
いただけるとこの上なく嬉しいです!(笑)

それでは、また次回まで!


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■ 今回も26,298人の方にご参加いただきました!
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

最後までお読みいただきましてありがとうございました。
 m(_ _)m

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それでは、また次回あなたにお会いできるのを
楽しみにしています!(^-^)


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『ビジネスマン必読!1日3分で身につけるMBA講座』
(ビジプロ通信)

編集長: 安部 徹也

発行元:
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