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【MBA講座】ほぼ日上場!SWOT分析で浮き彫りとなった課題/スシローの再上場で激化する回転寿司業界の行方

発行部数: 11,712部  発行日:2017年03月16日

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『ビジネスマン必読!1日3分で身につけるMBA講座』
  2017年3月16日号   受講者数:26,298人
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こんにちは!『1日3分MBA講座』をお届けする安部です。


堅調な株式相場を受けて最近は上場ラッシュですね。

メインで取り上げるほぼ日も
今日遂に上場を果たしました。

8年半前にほぼ日の糸井重里さんに直接お会いして
ほぼ日手帳のヒットの秘訣を伺ったのですが、
その時はまさか上場するなんて思いもしなかったですね。

おめでとうございます!

さて、今月は他にもスシローの再上場も控えています。

経営権の問題から上場廃止を選んだスシローですが、
投資ファンドが遂にエグジット戦略に打って出ました。

実は回転寿司業界では、現在ゼンショー傘下の
はま寿司が店舗数1位であり、今回売上1位のスシローが
上場によって潤沢な資金を出店拡大に投入すれば、
益々競争が激化しそうですね。

Bizコンパスでは、そんな回転寿司業界の今後を
予測してみました。

お時間ございましたら是非ともご訪問下さいませ。

『激化する回転寿司戦争、勝ち残るのはどこか?』
http://bit.ly/2nH9EIh


それでは、今回のMBA講座も張り切ってお届けして
いきますので、最後までよろしくお願いします!


+------------------------------------------------+

※ 大変ご迷惑をお掛けしました。m(_ _)m

先週、『合理的なブタ』の罠に陥ったアデランスの記事
と共にゲーム理論に関する著書『「やられたらやり返す」
はなぜ最強の戦略なのか』をご紹介しました。

紹介直後からアマゾンでは売り切れて在庫のない状態が
続いてご迷惑をお掛けしていましたが、現状は残り1点
ですが在庫が復活しているようです。

前回ご購入できなかった方がいらっしゃいましたら、
お早めにアマゾンにご訪問いただければ幸いです。

http://amzn.to/1wgPOC3

何卒よろしくお願い致します。


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■ 1日3分で身につけるMBA講座
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


さて、今回の『1日3分で身につけるMBA講座』は、
冒頭でもご紹介しましたほぼ日の上場について。

ほぼ日といえば、やはりほぼ日手帳をイメージされる方
も多いはず。

私もほぼ日手帳を使ったことがありますが、
昨年度などは61万部も売れたそうです。

そんなほぼ日の上場の狙いや今後の課題をSWOT分析を
活用して分析してみました。

MAG2NEWSでは、図表付で解説していますので、
是非ともご訪問下さいませ。

http://www.mag2.com/p/news/242969


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■ 株式上場を果たす株式会社ほぼ日とは?


株式会社ほぼ日が3月16日に株式をジャスダック市場に
上場します。

ほぼ日とはコピーライターの糸井重里氏が代表を務める
会社で、『ほぼ日手帳』をメインに、オリジナルの
文房具や日用雑貨を企画販売する事業を展開しています。

そのビジネスモデルの中心にあるのが、
『ほぼ日刊イトイ新聞』と名付けられたWebサイト。

1998年6月にオープンしたこのサイトでは、オリジナル
商品の紹介の他、糸井氏のエッセイや著名人との対談、
インタビュー記事など、このサイトでしか読めない
独自の記事が多数掲載されています。

特に糸井氏がサイト開設以来毎日更新し続けている
『今日のダーリン』というコラムが人気を博しており、
サイトの目玉コーナーになっています。

開設18年経った今では、『ほぼ日刊イトイ新聞』の
1日のアクセス数は100万を超え、このサイトを訪問する
読者に対して、『ほぼ日手帳』を始めとしたオリジナル
製品を販売するという仕組みがほぼ日の主なビジネス
モデルなのです。

株式公開のために公表された事業概要を見てみると、
ほぼ日の2016年8月期の売上高は38億円、
経常利益は5億円となっています。

売り上げのうち、ほぼ日手帳は26億円を占め、
全体の7割近くにまで達しています。

また、販路別で見ると直販が24億円で6割を超えており、
『ほぼ日刊イトイ新聞』の重要性が際立つ格好に
なっています。

実はこのほぼ日、経営戦略の大家であるハーバード・
ビジネス・スクールのマイケル・ポーター教授に
ちなんで、独自性のある優れた戦略を実行する企業に
対して贈られる『ポーター賞』を2012年度に受賞する
など、超優良企業として“折り紙付き”でもあります。

今回は株式上場にあたって、SWOT(強み・弱み・機会・
脅威)分析を通して、ほぼ日の上場後のあるべき姿を
掘り下げていくことにしましょう。


■ S:ほぼ日の強みはどこにあるのか?


ほぼ日の強みは、旧社名の株式会社東京糸井重里事務所
が示すように、糸井重里氏個人の人的魅力にある
といっても過言ではないでしょう。

私自身、8年前に『ほぼ日手帳』の爆発的なヒットの
秘密を探るべく糸井氏本人に取材した経験がありますが、
直接お会いして、気さくで腰が低く、とてもユーモアに
溢れた方という印象を強く持ちました。

表現すれば“ほんわか”という抽象的な言葉が当て
はまると思いますが、Webサイト『ほぼ日刊イトイ新聞』
には、まさにその“ほんわか”とした雰囲気が漂い、
くすりと笑えるような記事が多く、訪れる者を癒します。

そして、ついつい繰り返し訪問することで、糸井氏が
醸し出す『ほぼ日刊イトイ新聞』の魅力に引き込まれ、
ほぼ日のオリジナル商品を購入するという流れに
なっているのです。

つまり、ほぼ日の“最強の武器”は『ほぼ日刊イトイ
新聞』といえますが、その魅力は糸井氏本人によるもの
が大きいということなのです。


■ W:ほぼ日に弱みはないのか?


ほぼ日の弱みとして、これは強みの裏返しになりますが、
糸井氏の影響力が強すぎるために、もし糸井氏が何らか
の理由でいなくなるようなことがあれば、事業に多大な
影響を与えるということでしょう。

糸井氏は現在68才とまだまだ若く、今後も代表として
ほぼ日を牽引していかれることと思いますが、
永遠に続けていくことはできません。

そこで、今回の上場は、糸井氏個人の影響力を
徐々に弱め、企業としての信用力を高めていく
狙いもあるのではないでしょうか。

また、事業ポートフォリオと販売チャネルの観点から
事業を分析した時に、商品では『ほぼ日手帳』、
販路では『ほぼ日刊イトイ新聞』にあまりにも
偏り過ぎていることは事業上のリスクであり、
弱みと捉えることができるでしょう。

手帳はスマートフォンの急速な普及などデジタル全盛の
世の中でも、安定的な売り上げをキープしています。

日本国内で1年間に購入される手帳は1億冊にも上り、
ほぼ日手帳も発売初年度となる2002年版は
1万2千部でしたが、2016年版では61万部にまで
成長を果たしています。

手帳は一旦使い始めると、毎年同じものを使うという人
も多く、安定的な成長が見込める半面、販売される時期
が短く、売り上げが偏るという問題に直面します。

この時期的な売り上げの偏りも弱みであり、
現状の課題として挙げられるでしょう。


■ O:今後どのような事業展開が望まれるか?


まず、今後は上場企業として、株主から安定的な成長が
求められますし、加えて事業上のリスクを低減する
という意味からも、弱みである事業ポートフォリオの
偏りをなくして『ほぼ日手帳』以外の事業の柱を
早急に立てる必要があるでしょう。

『ほぼ日刊イトイ新聞』という月間アクセスが数千万に
及ぶ良質のメディアを運営しているのですから、
インターネット広告を導入して、一つの柱とすることも
考えられます。

ただ、広告が入るとメディアの性質が変わって、
これまで熱狂的に支持してくれていたファン顧客が
離れていくことにもつながりかねません。

短絡的に広告を導入すれば売り上げが上がるというもの
でもなく、これまで18年間広告を柱にしてこなかった
ことを考えれば、『ほぼ日刊イトイ新聞』という
“コミュニティ”の雰囲気を変えないためにも、
今後も広告を挿入しないというポリシーは
貫かれるかもしれません。

そこで、今後は、上場による信用力のアップで販路を
拡大したり、糸井氏以外のヒットコンテンツを作り
上げて『ほぼ日刊イトイ新聞』の魅力をアップしたり、
広告モデルではなく、無料の読み物が気に入ればより
ボリュームを増した有料のコンテンツを販売したりする
など、地道な活動に取り組む必要もあるでしょう。


■ T:ほぼ日に死角はないのか?


上場まで順調に成長を続けてきたほぼ日ですが、
死角はないのでしょうか?

まず心配されるのは、上場によってほぼ日の良さが
失われないかです。

これまでほぼ日は、良くも悪くも糸井重里氏の
“個人商店”として糸井氏のカラーが色濃く
反映されていました。

上場後、多くの株主が入ってくれば、糸井氏の考えに
共感する者ばかりとは限りません。

キャピタルゲインを得るために短期の成長を強く求める
声が大きくなり、ほぼ日が売り上げや利益の数字だけを
追い求めるような企業に変貌すれば、これまでほぼ日を
支えてきたファン客が離れていき、却って業績の悪化を
招くことも考えられます。

また、ほぼ日は財務諸表を分析すると、無借金であり、
現金残高も12億円と企業規模に比べてキャッシュリッチ
な優良企業といえます。

今のところは糸井重里氏と娘の池田あんだ氏で過半数を
超える株式を保有していますが、株式を公開する今後は
敵対的な買収で会社を乗っ取られないような対策も
怠らないようにしておかなければならないでしょう。

企業にとって株式上場はもちろんゴールではありません。

より社会の公器としての性格を強めて信用が向上すると
共に、果たすべき責任も比較にならないくらい
高まってきます。

株式上場によって、ヒト・モノ・カネという経営資源を
調達しやすくなったほぼ日が、今後どのような進化を
遂げていくのかに注目が集まります。


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■ 編集後記: 
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


今アメリカでテニスのマスターズ大会
BNPパリバ・オープンが開催されていますね。

世界ランク5位の錦織選手がベスト8に駒を進めたのは
当然として、注目は予選会で一度負けながらも出場選手
の欠場で“ラッキールーザー”として本選出場を
勝ち取った西岡良仁選手。

弱冠21歳ですが、今大会では元世界ランク4位の選手を
撃破してベスト16に進出。

今日は現世界ランク3位のワウリンカ選手と
ベスト8進出を賭けて争うことになりました。

結果は残念ながら、後一歩のところで勝利の女神が
ほほ笑むことはありませんでした。

ただ、世界ランク3位と互角以上の戦いを見せた
そのセンスに今後が楽しみになってきました。

近いうちにグランドスラムなどビッグな大会で
錦織−西岡という日本人対決が実現しそうですね。

また、今回の大会は早々に世界ランク1位と2位の選手が
消えるなど、時代の転換点を予期させます。

次はどの若手がスターダムにのし上がるのか?

新たなスター誕生もすごく楽しみにしています。(^^)


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■ 今回も26,298人の方にご参加いただきました!
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最後までお読みいただきましてありがとうございました。
 m(_ _)m

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それでは、また次回あなたにお会いできるのを
楽しみにしています!(^-^)


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(ビジプロ通信)

編集長: 安部 徹也

発行元:
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