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"ビジョン・プロセシング"マガジン『未来からの問い』
  発行日: xxxx年xx月xx日
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”ビジョン・プロセシング”マガジン
『未来からの問い』

━━━━━━━━━━━━━━━━━━    2023.8.6  Vol.133


1.観察から生まれるプランニングードラッガーの言葉よりー

環境変化の激しさにより難しくなってしまったこととは何ですか?
という質問が投げかけられたとしたら、皆さんはどんなことを思
い浮かべますか。
いくつもの答えがあるでしょうが、そのうちのひとつとして「プラ
ンニング」が挙げられると思います。
例えば2020年以降のコロナ禍の時期を思い返してみてください。
あの時、1年先、もしくは半年先の状況を正確に予測できた
という人は皆無に等しいのではないでしょうか。
今後も環境の変化のスピードが緩まることはあり得ないでしょう。
とはいえ、ビジネスの世界に身を置いている方は特に、事業計画、
予算策定など、何らかの計画を立てるということから避けられない
というのも現実です。
予測できないのにプランニングから逃げられない。
この葛藤に、私たちはどのように対応していけばよいのでしょうか。

このことに向き合うヒントとして、ドラッカーの言葉をご紹介します。
彼は以下のようなことを述べています。
「従来のプラニングは、何が最も起こりそうかを考えた。
不確実性の時代におけるプランニングは未来を変えるものとして
何が既に起こったかを考える。」
皆さんでしたらこの意味をどう捉えるでしょうか。

ポイントは、「不確実性」です。
簡単に言うと「私たちの予測を超えている」ということになり、
より具体的には、以下の2つが挙げられます。
1)物事の連鎖が複雑になりすぎて予測を超える
2)連鎖の結果で何が起きるかわからない

従来のプランニングは、原因と結果の因果関係を紐解いたうえで、
次に何が起こりうるかの予測を元に行っていました。それを可能に
していたのは、影響を及ぼす原因となり得るファクターが今より少
なかったからでしょう。
現在において結果予測の難易度が上がり続けているのは、物流やIT、
コミュニケーション、その他様々なネットワークが世界中に広がっ
たことにより、相互に影響し合う要素が多くなりすぎているのが要
因であるとするならば、いまこの世界は「つながりすぎている」の
かもしれません。

では、ドラッカーのいうこれからのプランニングにおいて必要にな
ることとは、いったい何でしょうか?
それは、何かの結果に対して、その布石となったこと、或いは分水
嶺となった出来事をしっかり観察すること、だと思います。
まず、過去起こったことの観察をしっかり行うことで、今後の環境
変化に気づく「筋力」を鍛えることができます。その中でも、無数
にある原因のうち、特に影響が大きく、かつ不可逆な動きを作った
ものを認識していくと、環境の変化に敏感に察知できるようになり
ます。

iPhoneの登場により起こった変化、について考えてみましょう。
発売当初は、「ボタンが無く画面に指でタッチする」という、ツ
ールとしての物珍しさでブームが起こり、拡大していきました。
そのiPhoneですが、発売から10年以上経った2019年のロンドンで
とある大規模ストライキを引き起こします。
そのストライキは、ロンドンの公共タクシー、「ブラック・キャブ」
運転手による、Uberへの規制を求めるストライキでした。
ロンドンのタクシーはまず資格を取るのが難しい上に、入り組んで
いる市街の道をきちんと覚えていないと免許の取得ができないなど
厳格なルールがあるそうです。
しかし、Uberの登場により、素人であってもスマホがあれば運転が
できてしまう上に、より安い運賃で運行できてしまったため、多く
の顧客を奪われたタクシー運転手たちの生活が脅かされ、大規模ス
トライキに至ったということなのですが、iPhoneが発売された200
7年に、果たして誰がこのことを予想できたでしょうか。

類似の例でいうと、Googleの登場により自動車業界全体が脅かされ
るようになる、ということを恐らくほとんどの人が予想できなかっ
たであろう、というのも同様です。

今後も同様のことは起こり続けるでしょう。
不可逆な分水嶺となる出来事を、1つひとつ頭の片隅に置いておき
ながら、
「この出来事がおこったら、何かしら次の動きが起こるだろう」
と観察し続けていくことの重要性を、ドラッカーは説いているので
はないかと私は思います。


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 【未来からの問い Vol.133】           
                   
 その出来事によって引き起こされることとは何でしょうか?
                   
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