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組織進化"刺激"マガジン『未来からの問い』
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 2022.5.1 Vol.111
1.【未来からの問い】心理的安全性の次にくるものとは?
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5月を迎えましたが、皆さんいかがお過ごしでしょうか。
4月の新年度から働く環境が変わり、やっと慣れてきて一息ついている…という
方もいらっしゃるかもしれませんね。
働く環境というと、仕事内容だけではなくロケーションや施設・設備などの物理
的なものから、そこで働く人との人間関係など様々な要素が含まれていますが、
最近では所属という意味での「組織」や「職場」への人々の意識が明らかに変わ
ったように感じています。
それは『会社や組織など静的な存在に所属しているから仕事をする』という固定
化された感覚ではなく、『「ジョブ」ないし「プロジェクト」という流動的なも
のに携わり関わっている』だけの感覚がどんどん強くなっているような変化です。
それぞれの「ジョブ」/「プロジェクト」に共感・共鳴している、または当事者
意識をはっきり持って仕事に臨めるという人であれば、与えられた仕事について
も丁寧に紡いでいくことができるかもしれませんが、そうでない人にとっては、
「仕事」というより、「業務」、ないしは「作業」と化し、「とりあえずこなし
ていく」ものになっても不思議ではありません。
かつての会社中心・仕事中心生活の果てに人間性を失っていく危険をはらんだ時
代よりは、ある意味、状況は前進しているとも言えるかもしれず、働く個人から
見れば一種の会社や職場からの解放として、このトレンドは歓迎されているよう
にも感じます。
一方で仕事に対するオーナーシップが育たなかったり、プロフェッショナリティ
やモラルといったものが低下していることへの危惧を耳にするようになっています。
実際に「以前ではありえなかった低レベルなトラブルが多発しており、意識の問
題としか思えない状況になっている。もはや仕組みで何とかできる話ではない感
じがする」とご相談をいただくケースがここ数年で格段に増えました。
こうした背景に加え、「自分らしくいられる職場や何でも言える文化が大事」と
いう風潮に後押しされたこともあり、「心理的安全性」が急速に注目されるよう
になってきました。
ハーバード・ビジネススクールのエイミー・エドモントソン教授は、チームの心
理的安全性の定義を「対人関係のリスクを負うことに対して安全であるという、
チームに共有された信念」としており、単純に仲良くなればよいと言ってはいません。
しかし、心理的安全性の重要性を強調されればされるほど、「それだけではない
気がする」という気持ち悪さを抱える方もいらっしゃるのではないでしょうか。
まさに、この違和感が「心理的安全性の次に来るものは何か?」のヒントを指し
示しています。
あまり知られていませんが、エドモンソン博士は、チームの心理的安全性だけで
なく、別の重要な概念を提唱しています。
それは「チーミング」です。
「チーム」ではなく「チーミング」という聞きなれない言葉をわざわざ彼女が使
っていることに非常に深い洞察が示唆されています。
彼女が喝破しているのは、もはや現場で起きている流動的な状態に対しては、
「チーム」という固定化されたものを育て上げる暇も猶予も持ち合わせていない
のではないか?ということです。
言い換えれば、「チームビルディング」という概念そのものが、もはや時代遅れ
になってしまっているかもしれないということです。
これはどういうことでしょうか?
彼女は「チーム」は名詞なのに対して「チーミング」は動詞だと言っています。
たとえば、オーケストラの楽団はチームとして位置づけられています。オーケス
トラではそれぞれの役割が明確に固定されており、人の入れ替わりは頻繁には発
生しません。そして、良い演奏をするために共に習練を重ね、時にお互いの人間
性や歩んできた人生についても理解しあいながら関係性を築いていくことも求め
られます。まさに「チームビルディング」が機能しますし、求められます。
それに対して、組織の現場はもっと流動的になっているというのが彼女の着眼点
です。
突然、重要事案が発生して社内外からメンバーが集められるだけでなく、入れ替
わりも頻繁に生じ、互いに習練を重ねる暇もなく、高いアウトプットを出すこと
が求められる時代となってきている状況においては、とても「チーム」と呼べる
ような関係性でもなければ、「ビルディング」などという悠長なことをやってい
る暇もありません。
かといって、適当に人が寄せ集まったところで、高いアウトプットは期待できま
せん。
だからこそ、彼女は「チーミング」が大切なのだと指摘しています。
「チームビルディング」は活動なのに対して、
「チーミング」は、いわば協働のリテラシーです。
チーミングの実現に向けて、エイミー・エドモンソン博士は以下の4点をチーミ
ングを促すリーダーシップ行動として挙げています。
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1.物事の捉える認知の枠組みを変える(学習フレーミング)
2.心理的に安全な場をつくる(心理的安全性)
3.失敗から学ぶ(絶え間ない試行錯誤)
4.職業的、文化的な境界をつなぐ(越境の促進)
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心理的安全性の次に来るものとしての「チーミング」。
それは劇的な環境変化の中にあるからこそ、
解放される次なる「ポテンシャル」であるといえるでしょう。
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【未来からの問い Vol.111 】
あなたのチームが機能するために、いま最も必要なものは何でしょうか?
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中土井 僚
チーミングについては、『自己組織化チーミング手法「SOUNDメソッド」SOU
NDコーチ養成講座』にてご紹介させていただいております。
大変好評いただいており、しばらく満席の状態が続いているのですが、今後も定
期開催していく予定です。開講予定が決まり次第HPにてお知らせさせていただ
きますので、ぜひ奮ってご参加ください。
<自己組織化チーミング手法「SOUNDメソッド」SOUNDコーチ養成講座>
https://www.authentic-a.com/sound-coach-basic
※「自己組織化チーミング手法 SOUNDメソッド」及び
「SOUNDメソッド」はオーセンティックワークス株式会社の登録商標です。
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2.セミナー・ワークショップ情報
■【満席御礼】自己組織化チーミング手法「SOUNDメソッド」SOUNDコーチ
養成講座 初級編
「SOUNDカード」を活用した対話の場づくりを体験し、変化が激しく先行き不透明
な状況下でもチームメンバーが目的や意義を共有・合意し、チームとして共進化
(Co-Evolve)していくことを可能にしていきます。
日程 :2022年7月2日[土]
10:00〜18:00
会場 :KFC Hall&Rooms Room109
参加費:55,000円(税込)
<詳細・お申し込み>
http://ptix.at/jeo5Dx
■リーダーシップ・シフトプログラム エントリーコース
ケースで学ぶ仕事やプライベートに活かせるU理論に基づく問題解決法をご紹
介します。
会場 :ZOOMにてオンライン開催
参加費:3,300円(税込)
<詳細・お申し込み>
日程 :2022年5月18日[水] 19:00〜21:30
http://ptix.at/3TiCSL
日程 :2022年6月8日[水] 19:00〜21:30
http://ptix.at/OcbbFg
■リーダーシップ・シフトプログラム ベーシックコース30期
自分自身と周囲の「自分らしさ」を解放することで、その人の強みが十分に発
揮される状態を創り、一人一人と場の進化をもたらし続ける全く新しいテクノ
ロジーをご提供いたします。
日程 :2022年6月11日[土]〜6月12日[日]
1日目9:50〜19:30
2日目9:30〜19:00
会場 :両国KFC Hall&Rooms
参加費:(通常価格)132,500円(税込)
(2022/5/11までの早割価格)102,500円(税込)
<詳細・お申し込み>
http://ptix.at/kP5oi0
■リーダーシップ・シフトプログラム ベーシックコース31期
日程 :2022年8月6日[土]〜8月7日[日]
1日目9:50〜19:30
2日目9:30〜19:00
会場 :両国KFC Hall&Rooms
参加費:(通常価格)132,500円(税込)
(2022/7/6までの早割価格)102,500円(税込)
<詳細・お申し込み>
http://ptix.at/j133vr
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※新型コロナウイルス感染症の対策/オープンセミナー・イベント実施に関する
最新情報は、当社サイトの専用ページにて随時更新・発信しています。
https://bit.ly/3AHpIzK
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株式会社アントレプレナーファクトリー様と協働で制作しました、組織開発の
理論と実践について解説した動画コンテンツを提供しています。
◎『組織開発で使える「成人発達理論入門」』<新>
成人発達理論の基本をおさえ組織開発に活かす36本
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急速な環境の変化を変革の機会へ導く知識と実践の講座73本
https://www.enfac.co.jp/contents/om/
━━━━━━━━━━━━━━<発行者情報>━━━━━━━━━━━━━━
組織進化"刺激"マガジン『未来からの問い』
●発行責任者:山根 恭子
●発行元:オーセンティックワークス株式会社
●事業内容:組織進化コンサルティング
オーセンティックワークスは、社会変容テクノロジー「U理論」を活用した
プロセスコンサルテーションによって「ソーシャルフィールド(社会的な場)」
を転換し、他責・対立・迷走等、閉塞感のある組織を創発的な組織へと進化
させます。
●URL:http://www.authentic-a.com
●お問い合わせ:
aw-office@authentic-a.com
●バックナンバー:http://backnum.combzmail.jp/?m=r8v6
●アドレス変更・配信中止:https://tinyurl.com/y27jkspp
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