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　組織進化"刺激"マガジン『未来からの問い』

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━    2022.1.16　　 Vol.107

１．【未来からの問い】ブレンディッド・チームマネジメントとは？

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新しい年がスタートしましたが、COVID19の変異ウイルスの猛毒性が生じなけ
れば、2022年はAfterコロナ元年といえる年になるでしょう。
2020〜2021年までは文字通り、ショック期でしたので急激な変化に適応すべく
様々な施策がなされていたかと思います。

ショック期においては破壊に対しての反応になるので、骨折に対してギブスを
はめるかのようにわかりやすい対応になります。

それに対して、生活が一変した後の新たな日常は、新婚夫婦が共に生活をする
ようになって徐々にいろんなひずみを感じ始めるのと似たインパクトをもたら
すといえるでしょう。

夫婦という一対一の関係ですら、数年たってみると何が直接の原因でこじれた
のかわからなくなるものなので、いわんやチーム・組織をや。といえるのでは
ないでしょうか。

緩やかな移行であるが故に、おそらくその影響が軽視される可能性が高いのは
「オンサイトとリモートの併用におけるチームマネジメント」です。
働き方が多様化することは、確かに個々人の作業効率を高めることは可能にな
るでしょう。

しかし、ここで見落とされているのは「個の作業効率の向上は、チーム全体
のパフォーマンスを飛躍的に高めるといえるのか？」という観点です。

数式で例えていうなら、一人一人の能力は「数字」といえるでしょう。チーム
のパフォーマンスが個々の数字の単純な総和なら「個」の作業効率の増加は
チームパフォーマンスと比例しているといえます。

しかし、人と人との関係はそんなに単純ではありません。引き算もあれば、
掛け算、割り算もあると考えると、対人のダイナミクスはもっと複雑です。

とすると、オンサイトで働くことと、リモートで働くことの選択肢の自由度
が上がってきている中で、その「いいとこ取り」をどれだけの人が継続できる
のでしょうか。そして、「いいとこ取り」ができていると思っている陰で、
見えない負債が副作用として増えていくことはないのでしょうか。

わかりやすい例で言えば、選択肢が増えるということは、新たな不満が生じる
ことを意味します。

「こんなのリモートでいいじゃん！いちいち集めるなよ！」
「なんで、あいつ空気読まずにリモート貫くんだよ！対面で集まって文脈揃え
ようとしてるのに、あいつに合わせなきゃいけないじゃん！リモート設備整え
なきゃいけないこっちの身にもなれよ！！」


そうしたオンサイトとリモートの選択肢の多様化をめぐるちょっとした「ひずみ」
は、同居する新婚夫婦がゴミの出し方、洗濯の仕方、お金の使い方などちょっと
したイラつきが蓄積していくのと似たような様相を呈することになるでしょう。

これは一言で言えば、オンサイト/リモートの選択肢の増加は、チームマネジ
メントの複雑性を高めているということを意味しています。


これから本質的に求められるのは「ブレンディッド・チームマネジメント」の
リテラシーであるといえるでしょう。


「ブレンディッド・チームマネジメント」とは、私の造語ですが、以下のように
とらえています。


「ブレンディッド・チームマネジメントとは、オンサイトとリモートの特性
とチームの状況を見極めつつ、その利点を生かした最適な組み合わせを意識し
ながらも、その副作用にも留意して個別具体な手段をタイムリーに講じられる
チーム運営」

この「ブレンディッド・チームマネジメント」ができているかどうかの違いは、
数年以内に個人のパフォーマンスの低下、離職率の増大、関係性の悪化の歯止め
がきいていない感覚に襲われるか否かによって示されることと思います。

2022年はそうしたチームとしての力が問われる分水嶺となる年になるでしょう。


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　　　　　　　　  【未来からの問い Vol．107 】　　　　　　     
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
「ブレンディッド・チームマネジメントを可能にするために、あなたの会社
/チームとして対応すべきことは何ですか？」　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
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                                　                中土井 僚



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2．セミナー・ワークショップ情報

■Book Prototyping Lab（ぶくらぼ）vol.0.2
【“執筆”を探求する〜『進化思考』太刀川英輔さん×
『ビジョン・プロセシング』中土井僚さん】

「本」を起点に「深い学び」を促進するにはどうすればいいでしょうか？
「本が生まれる現場そのもの」に着目し、「執筆プロセスで著者に何が起こ
っているのか」を、深堀りするBook Prototyping Lab（ぶくらぼ）の著者対談。
『進化思考』太刀川英輔さんとともに新刊『ビジョン・プロセシング』を準備
中の代表中土井が登壇します。

日程  ：2022年1月20日[木] 19：00〜21：00
会場  ：ZOOMにてオンライン開催
参加費：2,000円(税込）
主催  ：英治出版株式会社

<詳細・お申し込み>
https://book-lab-vol02.peatix.com/event/3114166



■リーダーシップ・シフトプログラム エントリーコース
ケースで学ぶ仕事やプライベートに活かせるＵ理論に基づく問題解決法をご紹
介します。

会場  ：ZOOMにてオンライン開催
参加費：3,300円(税込）

<詳細・お申し込み>
日程  ：2022年2月2日[水] 19:00〜21:30
https://peatix.com/event/3117661



■リーダーシップ・シフトプログラム　ベーシックコース28期
自分自身と周囲の「自分らしさ」を解放することで、その人の強みが十分に発
揮される状態を創り、一人一人と場の進化をもたらし続ける全く新しいテクノ
ロジーをご提供いたします。
日程　：2022年2月19日[土]〜2月20日[日]
　　　　1日目9:50〜19:30 
　　　　2日目9:30〜19:00 
会場  ：都内　　確定次第お知らせいたします。
参加費：（通常価格）132,500円（税込）
      （2022/1/19までの早割価格）102,500円（税込）

<詳細・お申し込み>
https://peatix.com/event/3077171


■リーダーシップ・シフトプログラム　ベーシックコース29期
日程　：2022年4月16日[土]〜4月17日[日]
　　　　1日目9:50〜19:30 
　　　　2日目9:30〜19:00 
会場  ：都内　　確定次第お知らせいたします。
参加費：（通常価格）132,500円（税込）
      （2022/3/16までの早割価格）102,500円（税込）

<詳細・お申し込み>
https://peatix.com/event/3077225



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※新型コロナウイルス感染症の対策／オープンセミナー・イベント実施に関する
最新情報は、当社サイトの専用ページにて随時更新・発信しています。

https://bit.ly/3AHpIzK
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3．動画コンテンツ配信情報

株式会社アントレプレナーファクトリー様と協働で制作しました、組織開発の
理論と実践について解説した動画コンテンツを提供しています。

◎『オンラインにおけるチーム運営と組織開発』
急速な環境の変化を変革の機会へ導く知識と実践の講座73本
https://www.enfac.co.jp/contents/om/



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組織進化"刺激"マガジン『未来からの問い』
●発行責任者：鷺島 利佳
●発行元：オーセンティックワークス株式会社
●事業内容：組織進化コンサルティング
　オーセンティックワークスは、社会変容テクノロジー「U理論」を活用した
　プロセスコンサルテーションによって「ソーシャルフィールド(社会的な場)」
　を転換し、他責・対立・迷走等、閉塞感のある組織を創発的な組織へと進化
　させます。
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