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"ビジョン・プロセシング"マガジン『未来からの問い』
  発行日: xxxx年xx月xx日
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 組織進化"刺激"マガジン『未来からの問い』

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━    2020.9.27   Vol.85

1.【未来からの問い】働き方の変化がもたらす見落とされた致命的な現象とは?

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「あの人は話を聴かない」
「あの人はこちらの言い分を聴こうとしてくれない」
「あの人は一切、聴く耳を持とうとしない」

こうした不平不満は、誰でも一度は抱いたことがあるのではないでしょうか?
これらは聴く側の姿勢として一般的に問題視されます。そして、実際に、聴く
筋力が鍛えられていないために、物事を表面的にしか捉えられていなかったり、
自分の枠組みに当てはめてしか相手の話を聴いていなかったりします。それは
それとして、訓練が必要であり、扱うべき大事な課題でもあります。

しかしながら、相手が話を聴いてくれないことに不満を抱く人は、話し手であ
る自分の側にも問題があるということを意外と軽視しがちです。

「あの人は要領を得なくて、何を言っているのかわからない」
「あの人が言っていることは支離滅裂だ」
「あの人が言っていることは的を外している」
「あの人の視座が低すぎて議論にもならない」
「あの人の話は長すぎて聞く気にならない」
「あの人は思い込みや決めつけが強すぎて、話にならない」

こうした不満も抱いた経験がある人がほとんどだとは思いますが、自分が話す
側に回った時、このような印象を聴き手に与えてしまっていることには気づけ
ていなかったりします。

「自分は話をまとめて話すのは苦手だ」と気づいていたとしても、相手を「聴
く気が失せる」気にさせていて、相手を「話を聴かない人」に成り下がらせて
いるということは基本的に知りません。

こうしたイマイチな聴き手とイマイチな話し手によって繰り広げられるやり取
りは、話せば話すほどお互いの首を締め合う悲劇を生み出しています。

それでも、単なるプライベートな会話や対面による1対1のコミュニケーション
であれば、単純な接触を繰り返すことにより、何かしら阿吽の呼吸を作り出し、
なんとか乗り越えられることも少なくはありません。

しかしながら、これが複数の人によるやり取りが発生するチームとしての会話
だったり、組織間をまたがる会話になると、悲劇では終わらなくなります。

「話せばわかる」という言葉に代表されるように、私たちはとかく、コミュニ
ケーションの「量」が相互理解を深め、物事の解決に向かうと思いがちです。

ところが、上記で述べた通り、お互いの首を締め合う会話はそもそも生まれや
すいものであり、問題が複雑化し、多様なステークホルダーが増えれば増える
ほど、話すことはより混乱を生むことになりかねません。それは絡まった糸を
解こうとして、より糸が絡まるのと似ています。

それでも私たちはそれを「飲みにケーション」や「タバコミュニケーション」
などでこれまで乗り越えてきていたのではないかと思います。

そんな中で、在宅勤務・リモートワークといった急速な「働き方変化」の流れ
は、そうしたこれまでの「必殺技」を封じ込めるだけでなく、対面による接触
時間が単純に減ることで、誤解を解く機会が絶対量として減っていくことが何
を引き起こしうるのかについてあまり注意が払われていないように思います。

ITツールの導入などにより、業務上の必要な情報はやり取りされるかもしれま
せんが、お互いの首を締め合う悲劇の解消には至りづらいだけでなく、「働き
方の違い」自体が多様性となり、誤解と疑心暗鬼の連鎖が広がっていくことが
起きても不思議ではありません。

コミュニケーションの「質」が高められていない中で、「量」を減らしていく
ことは、悲劇を超えて致命傷になりかねないのではないでしょうか。


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          【未来からの問い Vol.85 】           
                                
「働き方の変化・多様化が突きつける、これからの組織における
 本質的な他者との関わり方とは、どのようなものでしょうか?」       
                                
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                                                           中土井 僚


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組織がイノベーションを生み出していくための新しいリテラシーを、組織開発
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3.セミナー・ワークショップ情報

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※新型コロナウイルス感染症の対策/オープンセミナー・イベント実施に関する
最新情報は、当社サイトの専用ページにて随時更新・発信しています。
下記リンクより最新の情報をご確認いただけます。

http://www.authentic-a.com/report/2380/

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日程  :2020年10月21日[水] 19:00〜21:30
会場  :ZOOMにてオンライン開催  
    ※回線状況により接続が不安定になる可能性がありますことを予め
     ご了承下さい。お申し込みいただいた方に別途URLをご連絡致します。
参加費:3,300円(税込)(当日支払の場合は5,000円)  

<詳細・お申し込み>
URL: https://k.d.combzmail.jp/t/r8v6/j05do7s08x0yst9mnxHld


■リーダーシップ・シフトプログラム ベーシックコース21期
自分自身と周囲の「自分らしさ」を解放することで、その人の強みが十分に発
揮される状態を創り、一人一人と場の進化をもたらし続ける全く新しいテクノ
ロジーをご提供いたします。

日程 :2020年10月24日[土]〜10月25日[日]
    初日9:50〜19:30 
    2日目9:30〜18:30 
場所  :オーセンティックワークス株式会社 セミナールームABC
        http://www.authentic-a.com/access/
参加費:(通常価格)132,500円(税込)
      
<詳細・お申し込み>
URL: https://k.d.combzmail.jp/t/r8v6/j05dq7s08x0yst9mnxWeA


■組織開発入門セミナー
なぜ、いま組織開発が必要なのか? VUCA時代に求められる「組織課題を見立
てる視点」をご提供いたします。

日程  :2020年11月5日[木] 13:30〜16:00
会場  :ZOOMにてオンライン開催  
    ※回線状況により接続が不安定になる可能性がありますことを予め
     ご了承下さい。お申し込みいただいた方に別途URLをご連絡致します。
参加費:無料

<詳細・お申し込み>
URL: https://k.d.combzmail.jp/t/r8v6/j05dr7s08x0yst9mnxwE3




━━━━━━━━━━━━━━<発行者情報>━━━━━━━━━━━━━━
組織進化"刺激"マガジン『未来からの問い』
●発行責任者:下山 久美子
●発行元:オーセンティックワークス株式会社
●事業内容:組織進化コンサルティング
 オーセンティックワークスは、社会変容テクノロジー「U理論」を活用した
 プロセスコンサルテーションによって「ソーシャルフィールド(社会的な場)」
 を転換し、他責・対立・迷走等、閉塞感のある組織を創発的な組織へと進化
 させます。
●URL:http://www.authentic-a.com/
●お問い合わせ:aw-office@authentic-a.com
●バックナンバー:http://backnum.combzmail.jp/?m=r8v6
●配信中止はこちら:https://regssl.combzmail.jp/web/?t=mt23&m=r8v6
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