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"ビジョン・プロセシング"マガジン『未来からの問い』
  発行日: xxxx年xx月xx日
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 組織進化"刺激"マガジン『未来からの問い』

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━    2020.7.5   Vol.81

1.【未来からの問い】
    『ポジティブさ』の裏にある痛々しさと『依存』の裏にあるたくましさ

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誰から見てもポジティブで明るく、元気であるにも関わらず、実は芯が弱い人
と、一見弱々しく見えているものの、実は芯がものすごく強い人というタイプ
の人たちが、一定数存在しています。

私は前者を「脆弱ポジティブ」、後者を「強靭依存」と呼んでいますが、この
二つのタイプの人たちの内面で、根本的な変容が起きるように支援するのは、
至難の業だなといつも思います。

「A.脆弱ポジティブ」と「B.強靭依存」は真逆に見えますが、構造的な心理
作用は似ています。どちらもポジティブでいること、依存することがやめられ
ないのですが、それをやめてしまうとどうやって生きていっていいのかわから
ないというくらいの恐れがそこには隠れていたりします。

Aの場合は、ポジティブでいることをやめてしまうと、人としての魅力を失っ
てしまい、周りから見切りをつけられて人が去ってしまうのではないか、弱み
を見せてしまうと、そこに付け込まれて翻弄され、自分がどうにかなってしま
うという人格の基盤の崩壊を恐れるくらいの妄想に埋め込まれているケースが
多くあります。

Bの場合は、自分の本当の強さを認めてしまうと、誰からも相手にされなくな
って助けてもらえなくなり、何もかもを自分で何とかしなくてはならなくなる。
そうすると生きていけないという漠然としたプレッシャーを恐れていたりします。

いずれの場合も、根拠のない誇大妄想に過ぎませんが、本人にとってみるとそ
れは真実にしか見えていないばかりか、それを明確に自覚しているわけではな
く、漠然と自分に覆いかぶさっているような感覚の中にいるため、支配された
ままになってしまっています。

そして、どちらの妄想にも共通するのが「最後の最後は誰も助けてはくれない」
という固定観念です。

Aの場合は、ポジティブさの魅力を失った後で、誰も見向きもしなくなった自
分や弱みに付け込まれ翻弄され、人格崩壊した自分を助けてくれるわけがない
という思い込みがあるようです。

Bの場合は、本人の意識の中では自信がなく自力で何とかできるとは思えてい
ません。窮地に立たされると、なすすべなくものすごい勢いで、全てが壊れて
しまうという感覚の中にいるので、そんな崩壊状況の中で、好き好んでリスク
を取って飛び込んで助けに来てくれるはずがないという思い込みです。

つまりAは自分の存在に対して確信がなく、Bは自分の力に対して確信がありま
せん。そんな自分だからこそ助けてもらえるはずがないとなっているようです

確信のない両者は結局のところ「〇〇だったら(を満たしていたら)自分は愛
される」という条件付きの愛の中に生きています。「何のかんのいって最後の
最後は〇〇であろうとなかろうと自分はちゃんと愛される。なんとかなる」と
いう無条件の愛の土台がある人はどちらのタイプにもならないようです。

存在の確信がないため、ポジティブさを愛される条件として売り飛ばし、力の
確信がないため、依存という形で自分の尊厳を売り飛ばしてでも他者の力のお
恵みをもらおうとする等の力学が働いているのが根本構造です。

どちらも窮地に立たされて助けられた感覚がないため、どれだけ言葉を尽くそ
うと態度で示そうと根本変容の支援が難しいと感じています。

そうした両者が突破するのは大変ですが、原理原則としては、自分が生かされ
ていることを、ただ知り続けることにあるのではないかと思います。両者は今
の時点で自分は周りに支えられて生かされているのだという実感が乏しく、頭
ではわかっていても肌身で実感できていません。

そのことを丁寧に知ることを積み重ねていく中で、本当の心の自由が得られる
のではないかと思います。


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          【未来からの問い Vol.81 】           
                                
「心の奥底にある誇大妄想から解放され、本当の自由への入り口に立った時、
  どんな世界が広がっていますか?」       
                                
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                                                           中土井 僚


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2.オンライン対談セミナー

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3.セミナー・ワークショップ情報

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※新型コロナウイルス感染症の対策/オープンセミナー・イベント実施に関する
最新情報は、当社サイトの専用ページにて随時更新・発信しています。
下記リンクより最新の情報をご確認いただけます。

https://k.d.combzmail.jp/t/r8v6/j0hzy5r06xtm0wy1odPMy

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■リモートワーク時代における“心理的安全性”の高め方 ★NEW★
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リモートワーク時代のマネージャーに求められる「本質的な課題とは何か」
に加え、心理的安全性をつくりだす5つのステップで構造化されたメソッド
をご紹介いたします。

日程  :2020年7月27日[月] 14:00〜16:30
会場  :ZOOMにてオンライン開催  
    ※回線状況により接続が不安定になる可能性がありますことを予め
    ご了承下さい。お申し込みいただいた方に別途URLをご連絡致します。
参加費:無料

<詳細・お申し込み>
URL: https://k.d.combzmail.jp/t/r8v6/j0hzz5r06xtm0wy1odFEG


■組織開発入門セミナー
なぜ、いま組織開発が必要なのか? VUCA時代に求められる「組織課題を見立
てる視点」をご提供いたします。

日程  :2020年7月9日[木] 13:30〜16:00
会場  :ZOOMにてオンライン開催  
    ※回線状況により接続が不安定になる可能性がありますことを予め
     ご了承下さい。お申し込みいただいた方に別途URLをご連絡致します。
参加費:無料

<詳細・お申し込み>
URL: https://k.d.combzmail.jp/t/r8v6/j0hz05r06xtm0wy1pd0Bl


■リーダーシップ・シフトプログラム エントリーコース
ケースで学ぶ仕事やプライベートに活かせるU理論に基づく問題解決法をご紹
介します。

日程  :2020年7月21日[火] 19:00〜21:30
会場  :ZOOMにてオンライン開催  
    ※回線状況により接続が不安定になる可能性がありますことを予め
    ご了承下さい。お申し込みいただいた方に別途URLをご連絡致します。
参加費:3,300円(税込)(当日支払の場合は5,000円)  

<詳細・お申し込み>
URL: https://k.d.combzmail.jp/t/r8v6/j0hz15r06xtm0wy1pdv6D



━━━━━━━━━━━━━━<発行者情報>━━━━━━━━━━━━━━
組織進化"刺激"マガジン『未来からの問い』
●発行責任者:下山 久美子
●発行元:オーセンティックワークス株式会社
●事業内容:組織進化コンサルティング
 オーセンティックワークスは、社会変容テクノロジー「U理論」を活用した
 プロセスコンサルテーションによって「ソーシャルフィールド(社会的な場)」
 を転換し、他責・対立・迷走等、閉塞感のある組織を創発的な組織へと進化
 させます。
●URL:http://www.authentic-a.com/
●お問い合わせ:aw-office@authentic-a.com
●バックナンバー:http://backnum.combzmail.jp/?m=r8v6
●配信中止はこちら:https://regssl.combzmail.jp/web/?t=mt23&m=r8v6
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