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"ビジョン・プロセシング"マガジン『未来からの問い』
  発行日: xxxx年xx月xx日
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新年あけましておめでとうございます。
旧年中は一方ならぬご支援を賜り、誠にありがとうございました。

2017年も新しいチャレンジに恵まれ、法人としては昨年11月21日に創業10年目
を迎えました。

私にとって2017年はターニングポイントを迎えたといえる年になりました。

昨年中の様々な取り組みのうち、とりわけ大きなものは以下のものです。

1.「なぜ、弱さを見せあえる組織が強いのか?」の監訳
2.ハーバード大学教育学大学院 ロバート・キーガン教授 来日イベントの開催
3.U理論入門中国語版発売&上海でのセミナーの初開催
4.U理論第二版 日本語訳出版
5.小冊子「合併企業が思うように一つにならない本当の理由」上梓

私の中で特に大きな影響を与えたのは、ロバート・キーガン教授の来日イベント
です。
「なぜ、弱さを見せあえる組織が強いのか?」の監訳を担当させていただいた
ことをご縁に、キーガン教授の出版記念シンポジウムでモデレーターを務めさ
せていただき、ワークショップにも参加させていただきました。

弊社のミッションとして
「自分らしさとリーダーシップの統合と共創造(Co-Creaiton)の実現」を掲げ
させていただいています。

それは「オーセンティックリーダーの創出」と「オーセンティックリーダーに
よる可能性の未来の共創造(Co-Creaiton)」という二つの柱から成り立っており、
それは独立したものではなく、相互に高め合っていくものとして位置付けてい
ます。

キーガン教授より成人発達理論について深く学ばせていただいたことと、教授
の提唱される「発達指向型組織(Deliverately Developmental Organization)」
という概念にふれさせていただく機会を得られたことで、我が意を得ることが
できました。

「自分らしさとリーダーシップの統合と共創造(Co-Creaiton)の実現」とは、
まさに「成人発達支援」そのものであり、その共創造(Co-Creaiton)を可能にし
ている姿こそが「発達指向型組織」であることを知ることができ、自分自身が
これまで取り組んで来たこと、そしてこれからも進もうとしている道は間違い
ではなかったという確信を得ることができました。

そして、この確信は残りの人生をかけてコミットするビジョンとしても結晶化
いたしました。

それは
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「日本を成人発達の先進国にする」
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というものです。

世界全体は気候変動を始め、様々な形で「成長の限界」による歪みを露呈して
おり、その状況証拠を掲げようと思えば、枚挙に暇はありません。
しかしながら、その事態からまるで目を背けるかのように、問題を外在化させ、
問題の本質をすり替えている状態がそこかしこで起きていることもまた事実で
す。

一方で、日本は「人口減少」という一目瞭然な事態に直面していることで、
「成長の限界」の歪みから目を背けようにも背けることはできず、否が応でも
その対応を迫られる状態になっています。

何をどうしようにも勘定を合わせることができない「成長の限界」の中におい
ては、活路を見出せるかどうかは成人の発達にかかっていると私は考えていま
す。

成人の発達の促進がないまま、「成長の限界」による問題に向き合うと、より
破たんを加速させてしまいます。

その意味で、日本は今後10年以内に成人発達に対する潜在ニーズが急速に高
まっていくと思いますし、「働き方改革」に代表される動きによる企業での苦
悩もそれを物語っています。


世界に先駆けて、高齢化による人口減少という問題を抱える日本は、「人口減
少先進国」といえますし、人口減少社会において何が起きるのかという研究対
象として世界から注目されているとも聞いています。

その意味において、日本が人口減少という難題に対して、成人の発達という形
で活路を見出すことができたなら、それは世界に対して、大きな可能性を照ら
し出すことになると思います。

今はまだビジョンとして結実しているだけで、何をどうすれば「日本を成人発
達の先進国にする」ことが実現できるのか、何から手掛ければいいのかは、ま
だぼんやりとしたイメージしか沸いていないのが正直なところです。

しかし、それは私にとっての確かな道であると迷いなく言えます。

人口減少という難題は、私たちにとてつもなく大きな痛みを与えるのは間違い
ないでしょう。
それでも、そこから逃げずに私たち一人一人が成人発達を遂げることが出来た
なら、穏やかでそしてしなやかな軸のある情熱をもって向き合い、可能性の未
来を共創できるものと信じています。

2018年は、私にとって弊社にとって次なる10年という新たなステージの始まり
です。

その次の10年を皆さまと共に迎えたいと思います。

本年も変わらぬご指導、ご鞭撻のほどどうぞよろしくお願い申し上げます。


━━━━━━━━━━━━━━<発行者情報>━━━━━━━━━━━━━━
組織進化"刺激"マガジン『未来からの問い』
●発行責任者:國料 洋子
●発行元:オーセンティックワークス株式会社
●事業内容:組織進化コンサルティング
 オーセンティックワークスは、社会変容テクノロジー「U理論」を活用した
 プロセスコンサルテーションによって「ソーシャルフィールド(社会的な場)」
 を転換し、他責・対立・迷走等、閉塞感のある組織を創発的な組織へと進化
 させます。
●URL:http://www.authentic-a.com/
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