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"ビジョン・プロセシング"マガジン『未来からの問い』
  発行日: xxxx年xx月xx日
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 組織進化"刺激"マガジン『未来からの問い』

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 2011.4.26 Vol.2
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組織進化"刺激"マガジン『未来からの問い』とは?
大いなる問いが、大いなる未来を創る。人と組織の進化の実現に向けて日々奮
闘している変革者・経営者の方々に、 組織進化を刺激する 『コンセプト』と
『問い』を贈る探求支援型メールマガジンです。 U理論の観点に基づき、人と
組織の『WILL』を呼び覚ますメールマガジンを目指して頑張ります。
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1.未来からの問い No.2
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             意思/意志決定とは何か

                              中土井 僚

「今の対応で原発の未来が変わる。使命感を持って行きたい」福島原発の事故
の直後、半年後に定年を控えた電力会社勤務の男性が自ら志願して事態収束の
ため福島へ向かったというニュースを見たとき、私はこの男性が行った意思/
意志決定の大きさに衝撃を覚えました。

ランチは何を食べるか?海外に工場を立てるかどうか?福島へ事態収束に向か
うかどうか?それぞれレベル感の違いはあれど、いずれも意思/意志決定であ
り、私たちは日々、この連続の中で生きているといっても過言ではないと思い
ます。

「では一体、意思/意志決定の本質とは何だろうか。」

冒頭のニュースをきっかけとして、この問いに向き合い、考察を進めてたとこ
ろ、私は意思/意志決定には5つのレベルがあるのではないかという思いに至
りました。


1.合理的意思決定
メリットとデメリットを比較し、優劣比較ができる意思決定。例えば、資材調
達を考える際に、コスト削減を優先し、少々時間がかかっても海外企業からの
調達を行うなど、合理的な判断に基づいて行う意思決定です。

2.選択的意思決定
メリットとデメリットを比較するが、論理的には甲乙つけがたい時に行う意思
決定。例えば、品質は高いが価格も高いA社と品質は劣るものの価格が安いB
社のどちらと取引を行うかといった意思決定です。

3.直感的意志決定
論理性、合理性はある程度考慮に入れるものの、湧き上がる直感に従う意志決
定。天性のセンスや熟練の知恵に依存しているために、当人にとっては、「疑
いようのない明快な」決定なのだけれども、周りからはなぜそうなるのか理解
できないことが多くみられます。

4.決断的意志決定
長期的にみるとメリットは明らかだが、実施する際のリスクが大きく一歩踏み
出し難い意志決定。例えば、市場が先細りし始めている基幹事業から撤退し、
新たなビジネスドメインへと転換を図るといった意志決定がこれにあたると思
います。

5.自己超越的意志決定
「もはや自分を超えた『何か』に突き動かされているとしか思えなかった」
「『やる』以外の選択肢はありえなかった」
後から振り返ると、このような心境であったと思えるが、当時は無我夢中で何
かに取り憑かれたかのようになって行っていた意志決定。「できるか、できな
いか」という観点や、時には意識そのものもも消失し、一も二もなくただ「や
る」という覚悟や行動だけがある境地。私にはその心情をお察しするよしもあ
りませんが、冒頭の電力会社勤務の男性はもしかするとこのような心境にあら
れたのかもしれません。


敢えて1〜2の「意『思』決定」と3〜5の「意『志』決定」とを表現を分けさせ
ていただきましが、この二つは、質が違うもののように感じています。皆様は
意思と意志の違いをどう感じられますでしょうか。

私は、そこに真のイノベーションが立ち現われる鍵が隠されているように思い
ます。

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┃            【未来からの問い No.2】           ┃
┃                                 ┃
┃自分が普段行っている意思/意志決定は、どのレベルだろうか?    ┃
┃                                 ┃
┃自分にとっての自己超越的意志決定とは一体、何だろうか?      ┃
┃                                 ┃
┃自己超越的意志決定の出現を妨げる壁があるとしたらそれは何だろうか?┃
┃                                 ┃
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━━━━━━━━━━━━━━<発行者情報>━━━━━━━━━━━━━━━
組織進化"刺激"マガジン『未来からの問い』
●発行責任者:古江 強
●発行元:オーセンティックワークス株式会社
●事業内容:組織進化コンサルティング
 オーセンティックワークスは、社会変容テクノロジー「U理論」を活用した
 プロセスコンサルテーションによって「ソーシャルフィールド(社会的な場)」
 を転換し、他責・対立・迷走等、閉塞感のある組織を創発的な組織へと進化
 させます。
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